去年ルノアールで 完全版 (マガジンハウス文庫 せ 1-1)

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 434
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838770106

感想・レビュー・書評

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  • とっても面白い。たとえ話が突拍子もなくって笑えてしまう……。

  • この本は、ずぅーっと気にしていたけれど、本屋では置いてなかったり忘れてたりで5年くらいの月日が経ちました。
    そして、ついに本のことを覚えていて本屋に並んでいて、しかも完全版で、文庫で、お値打ちで、買うしかない状況で買いました。
    内容は喫茶店での出来事や妄想です。
    面白くて、ニヤニヤして読んでいたら妻から、「気持ち悪い」と罵られ、彼女がいない時にコソコソ読んでました。

    特に30~40代の男性は面白く読めると思いますよ。

  • 人がぼんやりしているときの脳内を丁寧に文字に起こしたらこんな感じなんだろうな、と。
    回によってクオリティにバラつきがあるので「この回がいまいち爆発力に欠けるのは締め切りに追われてたからかな、それとも締め切りに追われて書いた時こそ狙った以上の面白さを発揮するのかな」などと私もまた妄想してしまう。

  • 星野源のドラマも面白かった。

  • 思わず吹き出してしまう。そんな作品。

    山手線車内で読むと、えらい事になるのでご用心を。

  • 探していたのを本屋で見つけた。
    途中着いていけなくなったが、思い直して読んだら、最後まで楽しめた。
    前半はやや苦しい。後半から乗ってくる。

  • 二巡目。

  • 妄想文学の金字塔、という賞賛がこの著作には寄せられているらしい。中身に大笑いするといったものではないけど、忙しすぎる日々にこうした前向きでない姿勢に触れるのは病的自分への解毒剤と言えますね。社会の構成員全員が前向きになった社会は恐ろしい。

  • とくに何か起きるわけでもない。別に用事があるわけでもない。
    喫茶室ルノアールでただひたすらに時間を潰す男の終わりなき妄想の話。
    読んでいて思ったことは漫画『THE3名様』と同じ空気感である、ということだ。漫画雑誌の後ろのほうに連載してて、前回の話を読んでなくてもぜんぜん大丈夫なタイプのギャグマンガ的空気感。

    誰も得しないが、誰も傷つけない物語。

  • 読書日記タレント 山里亮太(2) 『去年ルノアールで』日常を面白くする妄想
    2015/7/23付日本経済新聞 夕刊

     学生時代から「週刊SPA!」の読者投稿欄「バカはサイレンで泣く」が好きで、選者の一員である文筆家のせきしろさんはどうしても会ってみたい人の一人だった。タレントになって、知人の紹介で夢がかなった。今ではラジオやイベントで共演するなど、公私ともに親しくしている。











     一緒に過ごす時間が増えて分かったのだが、彼は日本最強の妄想の人だ。何も起きていないのに、一人でしょっちゅう、ニヤニヤしている。


     そんな彼の妄想がつまったエッセーが『去年ルノアールで』(マガジンハウス)。毎日のように通う喫茶室ルノアールで見聞きしたことなどをきっかけに、妄想が果てしなく広がっていく。


     たとえば、人気テレビ番組「笑点」。もし大喜利で使われている座布団が鉛でできていたら?


     うっかり「山田くん」が座布団を床に落としたら、鈍い音とともに番組を覆う緩い空気は一変するだろう。「あんな危ねえ座布団使っていやがったのか!」。視聴者は震え上がる……。


     という具合に、大抵の場合、中身なんてない。ただ、面白いだけ。


     せきしろさんは喫茶店で隣の客と目が合ったというだけで、20行も30行も文章を書く。ありふれた日常の出来事も彼の頭の中では、面白くなる。普通に生きていても、毎日が勝手にドラマチックになるのだ。


     昔の僕は正直、本を読むのは面倒くさいと思っていた。だけど、せきしろさんの本を読んで読書の面白さを知った。「こういう風に考えることもできるのか」と他人の考え方に驚き、学べる。それが読書の醍醐味だ。

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著者プロフィール

作家、俳人。1970年、北海道生まれ。A型。北海道北見北斗高校卒。主な著書に『去年ルノアールで』『海辺の週刊大衆』『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』『たとえる技術』『その落とし物は誰かの形見かもしれない』など。また、又吉直樹との共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』などがある。

「2022年 『放哉の本を読まずに孤独』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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