レジェンドアニメ!

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 1906
感想 : 211
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838731978

作品紹介・あらすじ

映画『ハケンアニメ!』公開記念
『ハケンアニメ!』スピンオフ作品集

誰にだって負けたくない人がいる!
ともに働きたい人がいる!

夢と希望。情熱とプライド。愛と敬意――
アニメ制作に情熱を傾ける仕事人たちの
熱血エンタテインメント『ハケンアニメ!』には、
心震えるさらなる物語が隠されていた! 

◆九年前のクリスマス
◆声と音の冒険  
◆夜の底の太陽
◆執事とかぐや姫
◆ハケンじゃないアニメ
◆次の現場へ

書き下ろしを含む6作品を完全収録。
全国の書店員にも愛された『ハケンアニメ!』の世界が再び!

感想・レビュー・書評

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  • この世界観大好きです!
    『ハケンアニメ!』のスピンオフ。
    『ハケンアニメ!』同様、ページを捲っている間ずーっと楽しい気持ちが持続。こういう読書時間が一番好き!
    『ハケンアニメ!』のあの人の若い時や、この人のその後なんかが描かれています。
    短編集なので、世界観にはまってきたところで次のお話になってしまうのは不満に思ってしまうのだけれど、次のお話にまたはまってしまうので、不満はすぐに消えてしまいます。
    アニメが大好きな人たちが、様々な形でアニメへの愛や敬意を表しています。やっぱり“大好き“って気持ちはいいですね。自分も周りも、そして読者の私たちも幸せになります。
    今作では、自分の方向性に悩む若者を見守る年長者が多く登場していました。年長者だって昔は若者。自分も通ってきた迷い道に、今まさに踏み入っている若者に対する優しい気遣い、言葉掛けにウルっときました。
    なんだか最後にあの2人はどうなっちゃうの?進展があるの?的に終わっているので、続編を期待してしまいますよー!

  • スピンオフもやっぱり面白い!
    お話のテンポがよくて、あっという間に読んじゃいました!

    読み始めは「あれ?この人何してた人だっけ?もう一度ハケンアニメ読み直す?」のシリーズ空けると忘れるあるある状態でしたが、だんだん読み進めるうち思い出してきました。よかった。(何が)

    最後の話は、もう私の中では同窓会。懐かしいやら楽しいやら。環とコーキも出てきて、相変わらずだった。いやー楽しかったー。この世界が終わるの寂しいー。ずっと続いてくれればいいのに。ずっと読むからー!

    • へぶたんさん
      わあああ、ねこさん!
      コメント初めまして!こちらこそいつもいいねをありがとうございますo(^o^)o

      そうなんです、それです記憶力(^-^...
      わあああ、ねこさん!
      コメント初めまして!こちらこそいつもいいねをありがとうございますo(^o^)o

      そうなんです、それです記憶力(^-^;
      自分の記憶力が衰えてるかどうかの確認になってしまう。そして思い出せてよかったって(笑)

      「another…」は読んだことないので、是非読んでみたいです!そして記憶力の確認を…(笑)
      読みたい本って、ほんとにどこまでも尽きませんよねー。ねこさんのレビュー、楽しみにしてます♪
      2024/01/28
    • ねこさん
      昔の作品を解読って…再読です。
      記憶力も悪ければ、誤字も多いという(笑)
      シリーズものも内容を忘れないように、最近は出来るだけ連続して読むよ...
      昔の作品を解読って…再読です。
      記憶力も悪ければ、誤字も多いという(笑)
      シリーズものも内容を忘れないように、最近は出来るだけ連続して読むようにしているのですが、それをすると新刊が読む時間がなくなってしまうし…もどかしいです。
      本の好みが似ているので、私もへぶたんさんの選書やレビュー、いつも楽しみにしています。
      これからもよろしくお願いします(*^-^*)♪
      2024/01/28
    • へぶたんさん
      すべてに激しく同意です(笑)
      そして、やっぱり本の好み似てますよね!なんかうれしいo(^o^)o
      こちらこそこれからもよろしくお願いします!
      すべてに激しく同意です(笑)
      そして、やっぱり本の好み似てますよね!なんかうれしいo(^o^)o
      こちらこそこれからもよろしくお願いします!
      2024/01/28
  • 『ハケンアニメ』大好きだった自分にうれしい短編集

    思えば辻村深月さんはじめましてが『ハケンアニメ』だったんですよね
    もっちろんそこっからハマりましたよね
    そりゃあそうですよ

    そして爽やかで熱いキャラクターたちにまた会えてよかった!
    特に後日談な短編ではみんな元気に頑張っていて
    なんでか自分も頑張ろう!って思いました

    熱い!

    そして一気にたくさん読むとレビューがどんどん薄くなるw
    ま、いいかw

    • みんみんさん
      速読マスターですか(*_*)
      速すぎて背中が見えない…笑
      速読マスターですか(*_*)
      速すぎて背中が見えない…笑
      2022/07/30
    • ひまわりめろんさん
      昨日だけで5冊読み終えてるわw
      そりゃあレビューも薄くなるしダジャレも浮かばないわねww

      1日中読んでるわけじゃなくて、間にテレビ見たり、...
      昨日だけで5冊読み終えてるわw
      そりゃあレビューも薄くなるしダジャレも浮かばないわねww

      1日中読んでるわけじゃなくて、間にテレビ見たり、庭の草取りやお風呂掃除したりしてるんで自分でも速いなって思う
      それに速読のような飛ばし読みじゃなくてちゃんと読んでこれなんでけっこう自慢w
      2022/07/31
  • いやー面白かったです(^^)


    こちらを読む前に
    ハケンアニメを再読したので
    盛り上がった気分のまま読めました(^^)

    (再読記録つけられるのはいいけど
    読書記録にも反映されてほしいな…)


    すっかりハケンアニメのファンなので
    こちらの作品が楽しくないわけがない!!

    ハケンアニメとうまく繋がってく感じ、
    ハケンアニメ後どうなっているか、
    ハケンアニメの裏側、
    ウキウキしながら読みました!!


    なにより、さりげなく出てくる環ー!!
    こういうのホントに大好き!!
    世界が繋がってるー!
    環頑張ってるなーと嬉しくなりました(^^)


    好きな世界の続きが見られて
    最高でした(^^)


    完全なスピンオフものなので
    読む前にハケンアニメを読むことを
    おすすめします!!

  • ハケンアニメ!から暫く時を経て、こちらのレジェンドアニメ!が発売され、ウキウキしながら拝読。

    ハケンアニメ!同様、登場人物達から仕事に対して注がれる情熱、プライド、愛、敬意…それら全てがキラキラと輝いていて、今回もたくさんの元気と勇気をもらうことができた。

    "好き"を仕事にすることは、しんどいことや悔しいことも多いと思うが、その分達成感、充実感はひとしおなんだろうなぁと思う。

    特に好きな章が、【ハケンじゃないアニメ】
    斎藤瞳の仕事に対する真摯な姿は見ていて気持ちよく、リスペクトの塊。
    「愛がなくても仕事はできる」そういう彼女が誰よりも愛を持って仕事をしているのがわかるから、彼女の仕事は信頼できるし、人を裏切らないのだと思う。

    P171-172
    大丈夫ですよ。私は確かに、『ニイ太』は観ていなかったし、愛はないかもですけど、私、そもそも『愛』で仕事する人のこと、苦手っていうかーあんまり信用していないんですよね。
    愛って、すごく、曖昧だから。
    愛って、裏切られた時はその反動がものすごく強いんです。自分の思い通りにならなかったり、うまくいかないと、結構、みんな大変なことになる。

    だから、頑張ります。愛着とか、思い出とか、そういう意味じゃ、私は『ニイ太』に愛はないけど、一生懸命勉強します。
    いや、勉強は好きなので。あと、ごめんなさい。言い方、よくなかったですね。勉強してるうちに、ニイ太たちのことを好きにはなっているので、そこは信じてくださいね。

    P204
    愛がないんじゃない。むしろ、愛に満ちている。だけど、オレの大好きな人たちは「愛を言い訳にしない」人たちなんだ。

  • 前作「ハケンアニメ」を面白く読んだ記憶があったのですが、時間が空きすぎてて詳細を思い出せず。
    前作の続きというかスピンオフのような感じです。

    お仕事小説として楽しめました。知らない業界の事が丁寧に綴られているのは変わらずで興味をそそられます。

    本気で取り組んでいる人達を見ると羨ましく眩しくて、前向きになります。

    「ハケンアニメ」を近々再読したいです。

  • 『ハケンアニメ!』のスピンオフ短編集。

    壁にぶつかり、悩むこともあるけれど、消えない彼らの熱い情熱に、グッとくる。

    特によかったのは「ハケンじゃないアニメ」。

    長寿アニメ「お江戸のニイ太」30周年記念企画の、ドタバタ。
    原作者、古参のスタッフたち、企画のための外部の人間。
    それぞれの思いがえがかれていて、泣けた。

    「次の現場へ」は、王子らしい言動がたのしかった。

    前向きなエネルギーをもらえて、読後感もさわやか。

  • おもしろかった。『ハケンアニメ』のスピンオフで、あの魔法少女と少年ロボットアニメの前後の話。なんとなく、あのアニメ?と思われる作中アニメから、「ニイ太」とかもう猫型ロボットでしかないので、作者のあの巨匠しか脳味噌の浮かんでこない、30周年のスペシャルなOPの件は一番面白かった。原型師のエピソードも面白かった。

  • 『ハケンアニメ!』のスピンオフ集『レジェンドアニメ!』 作者・辻村深月の思い | ananニュース – マガジンハウス
    https://ananweb.jp/news/402517/

    『レジェンドアニメ! 』 — 辻村深月 著 — マガジンハウスの本
    https://magazineworld.jp/books/paper/3197/

  • 読みながら「ハケンアニメ!」再読しといてよかった〜!!(汗)と何度もおもいました。
    というのもこちら「レジェンドアニメ!」は、「ハケンアニメ!」の“スピンオフ”作品、つまり外伝的な短編集だからです。
    「ハケンアニメ!」の登場人物、人間関係がわかっているからこそ、「くぅぅう〜!!」っとシビレる外伝集ですので、「ハケンアニメ!」未読の方(もしくはわたしのように細部を忘れてしまった方も…)はぜひ、そちらを読まれてから「レジェンドアニメ!」を読んでみてくださいね!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    この本には「ハケンアニメ!」で出てきた場面を、違う登場人物目線で書いたものや、本編の裏側で起きていたこと、本編の前にあったストーリー、そして本編のちょい未来のお話たちが収録されています。
    「レジェンドアニメ!」という本タイトルのお話はありませんでしたが、書き下ろしの「ハケンじゃないアニメ」は、本タイトルに近い印象のお話でした。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    かつてCLAMP先生にハマった者としては、口絵があるのも心躍るポイントでした。
    あと裏表紙の猫・ザクロがめっちゃふてぶてしくて(笑)かわいい!!(よくよく見てみたら単行本「ハケンアニメ!」にもおなじザクロの絵がカバー絵折返しにありましたが、気づきませんでした、、)

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    それでは以下、短編のポイントをちらっと紹介!

    ・九年前のクリスマス
    →ハケンアニメ!本編主人公だった3人の9年前のクリスマスをえがいたショートストーリー

    ・声と音の冒険
    →天才アニメ監督・王子千晴が、演出部の新人としてトウケイ動画に入った頃の話。音響監督の五條目線で話が進む。
    学生の頃からひとりでアニメを制作していた王子は、入社時すでに注目の的であった。
    そんな王子は野々崎監督のもとで、シリーズアニメのうちの1話の演出を担当することになった。
    しかしその斬新な音響演出が後日、問題となり…

    ・夜の底の太陽
    →アニメ監督・斎藤瞳の住む団地でのお話。捨て猫だったザクロを拾った小学生のひとり、太陽目線でお話が進む。「ハケンアニメ!」でもおなじシーンがあるのだが、瞳とザクロに会う約束をした太陽が、なぜその日に現れなかったのかの理由がわかる。

    ☆ハケンじゃないアニメ
    →書き下ろし短編。個人的に、この本のなかでイチオシの胸熱物語。
    1クール12話で終了するアニメの話…ではなく、いわゆる「ずっと続くアニメ」の制作プロダクションのお話。クールの覇権を争うこともなく、安定した人気を保ち続けるアニメのプロデューサー業を担う和山は、その環境に悶々とした思いを抱えていた。
    アニメ監督・斎藤瞳も重要な役どころで登場。

    ・次の現場へ
    →「ハケンアニメ!」後日譚。このお話はハケンアニメ!を読んで、人物関係をしっかり頭に淹れてから読まないと、ニヤニヤさが半減してしまうので注意!
    このお話だけは!このお話だけは!!!ハケンアニメ!を読んでから!!!!!でお願いします!!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ところで、「ハケンアニメ!」も「レジェンドアニメ!」も絵にサークルの背景が入っているのですが、あれは何を意味しているのだろう??とふと気になりました。
    CLAMP先生のことだから、きっと意味があるはず…
    わたしにはフィルムに見えたのですが、でも今のアニメってフィルムではない??んですよね??(汗)
    みなさんにはあのサークル(円)の背景、何に見えましたか?

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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