仕事に悩む君へ はたらく哲学

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838731695

作品紹介・あらすじ

「豊かさとは何か」
「良好な職場環境とは何か」
「天職とは何か」
「働くため自分を変ることはできるのか」
「一人でいることは悲しいことか」

仕事をする中、人々はさまざまな悩み、疑問に直面します。

しかし一度立ち止まり、視野、そして時間、空間を超えて思考することで、私たちは生き方の選択肢の多さに気づくことができるはずです。

本書は“知の巨人”である佐藤優氏が分かりやすく賢人たちの思想を解説し、理解を導いてくれる哲学の実用書。
働くことを考える上で大切な思想、幸せに働くための思考の軸を作るため、現代人必須の一冊です。

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中小企業に勤めるシマオ君は悩み多きミレニアル世代。
周りの友達と給料の差は広がり、転職活動はうまくいかない。

仕事のやりがいもわからなくなったシマオは、学生時代にキャットシッターをしていた作家・佐藤優さんの家へ訪れ、働く上で直面する悩みを吐露する。
そんなシマオに、佐藤優さんは哲学、経済、歴史、古典などあらゆる方面から、シマオの悩みの本質、それを解決すべき思索を提案。

マルクス、ケインズ、アリストテレス、ニーチェなど歴史的賢人とととに、佐藤氏自身の経験を混えた教訓は、悩める全ての社会人に向けた「働くための思考の筋トレ」「知的教養の実践書」とも言えます。

「何のために仕事をしているか分からない」という人
メディアに溢れる「好きを仕事に」「やりたいことで生きる」「何者かになりたい」というキラキラ思考に疲れた人
「人間関係に疲れ、会社に行きたくない」という人
「仕事が評価に繋がらない」という人
「自分の限界が見えて先が見えない」という人

全ての働く社会人へ
佐藤優氏からの応援の書が「はたらく哲学」です。


<本書に登場する賢人たち>
・アダム・スミス
・カール・マルクス
・ジョン・メイナード・ケインズ
・大川周明
・エピクテトス
・ヴィルフレド・パレート
・エトムント・フッサール
・アリストテレス
・チャールズ・サンダース・パース
・ルネ・デカルト
・マックス・ウェーバー
・新島襄
・三木清
・夏目漱石
・パール・フ・デ・スピノザ
・フリードリヒ・ニーチェ
・トマーシュ・ガリッグ・マサリク
・ゲオルク・ヴィムヘルム・フリードリヒ・ヘ
ーゲル
・ハンナ・アーレント

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優さんの本は100冊以上読んでいますが
    いつからか「佐藤さんの哲学と神学は難しい」と
    はやばや諦めるようになっていました。

    この本は「仕事に悩む君へ」とあったので
    つい手にとってしまいました。
    が、かなり哲学の本でした。
    しまった!

    しかし、猫野シマオというアラサーの会社員が
    悩みを佐藤優さんに相談する内容
    哲学について佐藤さんが語ると
    彼が「難しい…」と言うので
    そのたびに佐藤優さんがわかりやすく説明してくれるという
    「哲学知りたいけど難しくて挫折ばかり」の
    私向きの本だったと思います。

    もちろん哲学抜きに、悩み多き人たちへのアドバイスがあるので、参考になりました。
    最後に佐藤優さんが読者に伝えたいこと要約。

    「頑張りすぎてはいけないが、
    努力は必要だ。
    人生に運、不運があっても
    前向きに生きていれば
    運は必ず開ける」
    という単純な真実。

    私のブクログのレビューこれが2437個目。
    最近のマイブームは「前を向いて行く」というシンプルなもの。
    一緒です。

  • 豊かさ、人間関係、仕事、負の感情、孤独について、哲学者の考えをもとに、これら不安に対してどう捉えて考えていけばよいかを解説していく。お金を拝まない、幸福より安楽を求める、仕事の同僚は友達ではない、天職はない(実際はあるが)、比べない、嫉妬を気づかせてもらう、自己嫌悪は自己愛、孤独は大事。まずは自分に自信を持ち肯定すること。
    3冊目読了。

  • この本から私が受け取ったメッセージは、「富と豊かさはイコールではない」ということ。
    いくら富を手にしても、豊かになれるとは限らない。
    何が自分を豊かにするのかを知ることが必要。
    これまでの社会では、仕事を分業して生産性を高めることが求められてきたが、これからはむしろ難儀してでも自分の手でできることを増やすことが、心の豊かさにつながるのではないかと感じる。

    ”「働くこと」は人間にとって本質的なものである”

  • 内容に一貫性が無いように受けた。
    私には参考図書。

  • 自己啓発8  教養2くらいの本。
    序盤をチョロチョロ読んだくらい。

    食事や酒の欲望は限りがあるのに、お金には無い。故にいつまでも満足しない。お金が欲しいからお金を求めるようになる。
    お金稼ぎには限りがないから見切りをつける。労働者でも幸福感を感じるための土壌は今の日本にもある。
    自分が労働者である自由、と考えればいい。

  • 『感想』
    〇大人になってから誰もが一度は悩むお金・人間関係・仕事・負の感情・孤独について考える。結論としてある意味達観して割り切った上で前向きに生きることが必要。

    〇これ、今の自分は悩んでいないからなるほどと思いはしても心に沁みることはなかったが、いま悩んでいる人には力をもらえる本だと思う。

    〇内容に文句はないが、これ哲学に絡めなくてもいいような。

    〇厳しいことを言うが、まずは現状を変える努力をすることが必要だと感じる。できることをやった上ならば、その現実を受け入れることも容易だし、前向きに生きることができるのではないだろうか。ただその努力の量や質は誰でも同一というわけではないから、それぞれができることをやればよく、限界以上に無理をする必要はない。

  • 非常に秀逸な本だ。筆者が如何に人を救おうか、考え抜いた本だと思う。膨大な知識の裏づけがある中で、読書に馴染みのない人さえも救おうと考えて、限りなく簡単に、分かりやすく書いてある。本書はこれまでの先人達の知恵のエッセンスが非常に濃く描かれている。
    悩める社会人を救う為には「小手先のビジネススキルや自己啓発ではなく物事の「本質」を知ることだった」と、本書を読んだ読者が思えるならば良いと思う。近年の本屋ではビジネス本が溢れているがそれで救われる人がどれだけいるだろうか。
    本を読まない人も、読書家を自認する方も本書は有用と思う。

  • 参照元が多いせいか、どうしても佐藤さんの教えに一貫性がないように感じられる。

    あとシマオ君のキャラクターも相槌を打っている事が多く、あまり機能していない。論理的に飛躍している部分に対して説明を求めたりする事が本来の役目ではないかと感じた。

  • 会話形式でさらっと読めた。
    哲学をどう利用できるか。お金は物でしかない。ギャップによる悩み。やってみて良かったらそれは善。つぎは実用主義を読んでみようと思った。

  • 期待していた内容とは違っていたけど、これはこれで勉強になった。ただ、タイトルにある「はたらく哲学」なのかな?っていう疑問はある。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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