片山正通教授の「好きなこと」を「仕事」にしよう (CASA BOOKS)
- マガジンハウス (2013年11月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838726219
作品紹介・あらすじ
ハーバード大学やスタンフォード大学など、海外の大学教育に大きな注目が集まるなか、日本にも学生たちが熱 狂する大学の授業がありました。それは、武蔵野美術大学7号館401教室で行われている、その名も“instigator”という授業。インテリアデザイナーの片山正通教授が、佐藤可士和、中田英寿、NIGO®、本広克 行、名和晃平など、世界で活躍する憧れの先輩たちを招いて行われているこの特別講義は、まるでライブ会場の ように生徒たちが長蛇の列を作り、毎回整理券を配らなければならないほどの熱狂ぶり。
そんな大学講義で先輩たちが教えてくれたのは、「好きなことを「仕事」にしよう、というシンプルなメッセージでした。
講義では、「好きなこと」を「仕事」にしている扇動者(instigator)たちが、少年時代や学生時代をどのように 過ごし、どうやって進路を決めたのか。そして、仕事に就いてからどんな転機を迎え、困難をどのようにして乗 り越えたのか。その具体的なサンプルを提示。これらの講義内容を完全収録すると共に、毎回会場に集う約500人の生徒たちが発する熱気や息づかいまでをも記録 。
“夢”を見いだすことが困難になりつつあるこの時代。この本が“関わるごとにどんどん好きになっていける何 か”と出会うひとつのきっかけになれたら…。そんな片山教授の思いが詰まった一冊です。
感想・レビュー・書評
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2020/04/11
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大崎Lib まだ
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#001 自分のエゴなんて、そんなもの捨てた方がいい。佐藤可士和
#002 僕自身が楽しいかどうか。それがすべての基準。中田英寿
#003 9割の人に嫌われてると思えば、好きな事を貫ける。NIGO
#004 まず人の話をよく聞け。そして、うまく聞き流せ。 本広克行
#005 会社に就職するという選択肢は“ゼロ"でした。 名和晃平 -
『いまは、いかに自己を開いて、他者と「私」とがつながった状態でクリエイションするかが、重要な気がしてます。」(#005)好きなことだからこそ、続けられるんだろうなと感じた。自分も物作りに対する気持ちが好きだから、くたびれても忘れられずに、気持ちだけは続いてるんだろうなと思う。
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いい本。年々焦りを覚える自分への戒め
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様々な分野で,トップとして働いている人達の考え方に触れることができる。ぜひ学生や新卒生にも勧めたい。
子供の頃から得ている情報の量や,子供の頃からきちんと考えている人は強いなと思った。 -
名和晃平の話が一番ためになったし、おもしろかった。
やっぱりいろんなことを見聞きすることは大事で、学生のうちにいろんなとこに行っとこうと思った。 -
先輩よりご紹介頂いて。
これは単純に面白いですし、自身とはかなり異なるジャンル(デザイン、アート、クリエイティブなど)の仕事のイメージを垣間見ることができたように思います。片山氏が冒頭、「よく「好きなことは仕事にしないで、趣味にとどめておいたほうがいい」という意見をききますが、僕はそうは思いません。仕事には、趣味と違って責任があり、社会に求められているからこその喜びを得られるからです」と語るように好きなことを仕事にすることの魅力や厳しさを知ることが本書の意義だと思いますが、「ハマったときに、中途半端にせず、とことんまでやりきることが大事・・」(佐藤可士和氏)というのがまさに第一線で活躍されている方々が乗り越えたハードルであり本質ではないかと。「ハマる」ということについては最近読んだ堀江氏の「ゼロ」でも触れられていて興味深かったのですが、情報や選択肢が一見溢れている現代において非常に難しいことのようにも思います。(陳腐な言葉で恐縮ながら)器用貧乏にならないようにしなければと改めて考えた次第です。
・ まずつくってみるというプレゼンはぼくの基本的な方法論のひとつ。(佐藤)
・ 規模が大きくなるとこじんでは出来ないような面白いことができるようになる。(片山)
・ インターネットは便利ですし、とてもいいと思うんです。でもそこがゴールになってしまっている人が多いことには疑問を持っています。(中田)
・ 海外の人からよく聞かれることって、やはり「どこに泊まったらいいか」と「どのレストランがおいしいか」ですから、リサーチに力が入ります。(中田)
・ おそらく9割以上は僕のことを苦手で嫌いだろうなと思うようにしています。・・・自分の好きなことができるから。(NIGO)
・ 「別にしぬわけじゃねえしな」(本広) -
中田ヒデ