合本 真夜中の弥次さん喜多さん

  • マガジンハウス
3.90
  • (47)
  • (22)
  • (58)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 228
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838715749

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ★3つは、正直理解しきれなかったから。
    とてもじゃないけど、一回読んだくらいじゃ理解しきれないというか、これって理解しきれるものなのか?
    理解なんかしようとしないで、何だかわかんないけど面白かった!でいいものなんじゃないのか?w

    ていうか、本(漫画)を読んで“理解した”と言うのは、読者の勝手な思い込みであって。
    他人の内面なんてものは理解出来ないのが当たり前なのだから、読者が著作物を読んで“理解した”と言うのは勘違いなんだろう。
    な~んて、ワケのわからないことを考えてしまう怪作……、
    いや。怪作と思ってしまうことすら勘違いなのかも?(^^;

    まさか、オチ(というか、最後の盛り上がり?)があるとは思わなかったので、そこは驚いた。
    あれは、唐突な絵と唐突な展開を延々描いていたら、著者は何か悟りのようなものを感じちゃったということなんだろうか?
    ま、著者の他のものを読んでいないので、そこは何とも言えない。


    それはそれとして、例の「レプリカたちの夜」の最後のドロドロは、どーもこの辺りにルーツがありそうな気がする。
    ただ、ギャグはギャグでも、ギャグかまして倦怠感を醸し出す、このパンクさがアレにはないんだよなぁ~。
    ビーチボーイズでも、細野晴臣で、あとシェーンベルクや声明でもいいんだけれど(ま、レイ・モモはともかくw)。
    あの著者の場合は、一通り回ってそこにたどり着いた感がないから、ギャグで終わっちゃっているんじゃないのかなぁー。
    てなことを思った次第。

    ちゃんちゃんw

  •  大地母神がアレだとか、冥府には漫才が出るとか、まぁ自分自身を突き抜けるクロッキーの天才が描くのなら妥当なすさまじい世界が展開。
     祖父江慎御大のデザインと言ふのは確認。これの次回作である『弥次喜多InDeep』でも、コマがどちらかへ傾いてゐるが、この本でも一々傾いてゐる。
     カラーのオリジナルも、オチもなんかただの衆道の契り以上のなんかがあって、クる。

  • DEEPより死の匂いは希薄。DEEPの方を先に読んだのであれほどの衝撃はなかったけどこちらもなかなか良いです。

  • 表紙が像ということに気づいた
    こういうこと

  • 吹っ飛び方がすさまじくて、
    着地が鮮やかで。

    哲学ってこういうことなんだろうかと思わせるものがある。

    生首のかまぼことか。

    山芋がかゆくて薬飲もうとして、止める恋人殺すとか。

    恋人を想うあまり身体に顔のこぶができるとか。

    へたうまな絵の魅力は、
    そういうふっとんだ世界を、かんたんに描けて分かち合えるところだと思う。

    読み手の想像力を信じているマンガ。

  • ついに買ったヤジキタ。合本だし。書き下ろしあるし。装丁;祖父江慎だし。中身は勿論、云うことない。DEEPほしくなっちゃったよ。

  • 単行本を手放して10年近く経つけど、ふいに懐かしくなって再読。この人のある種の漫画って時々すごく突き放された感じがあるんだけど、それでも上手いと思わざるを得ない。
    二人の出会いには胸がキュンとしましたよ。

  • あ これ普通に良かったわ

  • 哲学的でもあり

  • 生と死って難しい

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻。1981年食品メーカーに入社、宣伝・商品企画に従事する一方、漫画家としても活躍。1994年専業漫画家となる。2000年『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)にて第46回文藝春秋漫画賞を受賞。2001年『弥次喜多in DEEP』(エンターブレイン)にて第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。

「2006年 『本当は知らなかった日本のこと 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

しりあがり寿の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×