- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838103577
作品紹介・あらすじ
過去と現代が交錯するタイムトリップマップ
感想・レビュー・書評
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江戸の町が瞼に映ります。
東京時代MAP 大江戸編 (Time trip map)
2005.10発行。字の大きさは…小。2022.05.15読了。★★★☆☆
江戸時代の住宅地図の上に、半透明のトレース用紙に現代の住宅地図を載せています。このために江戸時代の本を読むときに、地図が頭に入って来ます。後半は、「江戸時代歩き」と題して、「忠臣蔵」と「桜田門外の変」を詳細に描かれています。そして、江戸の「粋」を歩くと題して、芝居町跡、四季の楽しみ、巡拝、縁日と市を描いています。
江戸時代の住宅地図としては、江戸城を中心に大名家、寺院、町名などの上に。北は上野、南は浜松町、東は錦糸町、西は四谷までを描いた半透明のトレース紙を貼って有ります。このため、トレース紙の上からと、トレース紙を捲れば江戸の住宅地図が見えます。
後半の「江戸時代歩き」忠臣蔵は、何度も本や映像で見ていますが。この本は、本当に細かく、松の廊下を図面で説明があり、吉良邸の変遷を地図で説明し、刃傷から赤穂城の明け渡しまでを簡潔に時系列で書いて有り、討ち入りのために集合した杉野十平次宅から吉良邸までを地図で道順を描いて有り、吉良邸の詳しい平面図があり、吉良邸から泉岳寺までの引き上げる道の地図に道順が書かれています。ここまで詳しく、簡潔に描かれたものを見たのは初めてです。
桜田門外の変は、知っている事柄が多かったですが。井伊直弼を暗殺してからの水戸藩士17名と薩摩藩士1名については、知らないことも有りましたが、地図でその後の動きを描いています。2名が明治まで生き残り、多くが近くの大名家へ自訴し死罪になっています。
【読後】
江戸時代のマップは、最初は凄く期待したのですが。私が読む時代小説は、深川とか、浅草とかのこの地図の少し外側のために載っていなかったです。この地図を持って、いつか江戸の散歩をしてみたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京江戸博物館に行った時に、この本を見かけて「衝動買い」をしてしまった。(Time trip map-現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図-)というもの。江戸時代の切絵図の地図に、現代東京の地図のトレーシングペーパーを重ねて、上手くタイムトリップできるようになっている。次回の東京旅はこれを持ってあちこち歩きたいと思う。
2005年の発行で第7刷を数えていて、根強い支持を取っていることが伺われる。浅草辺りから六本木に至る狭い範囲の地図しかない。これが「大江戸」の全てだとしたら、昔は確かに肩を寄せ合って都会生活をしていて、現代と環境的には似ていたのだと思う。しかし、人の繋がりは、現代よりも強かったのかもしれない。
ちょうどNHK「ぼんくら2(日暮らし)」の舞台解説もやっていて興味深かった。第一部の舞台の鉄瓶長屋の場所から日暮らしの幸兵衛長屋まで、ほんの目と鼻の先だし、葵の屋敷があったのは、六本木駅の近くだったんだ。幸兵衛長屋から歩いていけば、半日がかりだ。井筒平四郎もたいへんだったな。
2015年11月28日読了 -
時代小説好きは一家に一冊の本!ですね
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現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図、タイムトリップマップ。
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地図が好きで、詳しいわけではないが歴史も好きなので、楽しい1冊。
宮部みゆき氏の時代ものは読んでいないので、本書の、その部分は読まなかった。 -
住んでいるところが少し昔どうなっていたかわかって、興味深い。
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現在の地図と江戸の地図を重ね合わせ、江戸の街並みを想像しながら、楽しむことができます。収録範囲をもう少し広げて欲しい。
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江戸散歩の必需品。本の中で出てくる街に行くことがスムーズになる。
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大変おもしろい!二週間くらいは、カバンに入れっぱなしで、あっちにいっては開きこっちにいっては開き、楽しい時間をすごした。
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江戸時代の古地図に半透明の現代の東京の地図を重ねて見ることができます。若者の集まるあの街や、政治の中枢のあの街、そして自分がいつも行くあの街の昔の姿を見てみませんか?
(有機・高分子物質専攻 M1)