父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 三笠書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837979333

感想・レビュー・書評

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  • もっと早く読んでおくべきだったと感じた極めて良書です。
    著者が社会に出ようとする息子に綴った手紙の形式を取り、世の中の仕組みと自制すべき点、前に出る点等を分かりやすく綴る。
    『どうな長所や徳のある行為にも、それと似通った短所や不徳があるもので・・・、寛大さは、行き過ぎれば甘やかしになる。節約はケチになり、勇気は向こう見ずになり、用心さは臆病になる』…(19)どんな時にも曇ることのない正しい判断力を養う
    『知性のある人間というものは、急ぐことはあっても慌てることはない。慌てると、事をし損じることを知っているからだ。』…(23)「自分の名前」に自信と誇りを持て
    『私の長年の経験から言うと、友が多く敵の少ない人がこの世で一番強い。そういう人は恨みを買ったり、ねたまれたりすることがめったにないので、誰よりも早く出世するし、万一落ちぶれるにしても、人々の同情を集めながら、優雅に落ちぶれる。』…(34)友を増やし、敵をつくらない人間こそ「強者」だ

  • 母が貸してくれた本ですが…当分返せそうにありません。全ての言葉が私を奮い立たせてくれる。向上心が湧いてくる。

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]159.7/C39 [資料番号]2013100878

  • ■チェスターフィールドのことば

    A.優れた人間になるためには、見識、知識、態度を磨く必要がある。中でも大切なのは態度である。態度いかんで、知識や見識が輝きもするし曇りもする。

    B.1 分を笑う者は、1 秒に泣く。わずかな時間でも、有効に利用すれば、気がついた時には相当のことができている。

    C.「寛大さ」は、行きすぎれば「甘やかし」になる。このように、長所にはそれと似通った短所があり、注意が必要だ。
    例えば、「学識豊か」という長所を持つ人は、人の意見を聞かないことが多い。陰口をたたかれないためには、知識の量が増えれば増えるほど、態度は控えめにすることだ。

    D.虚栄心を、哲学者は「人間の持つ卑しい心」と呼ぶ。だが、称賛されたいという虚栄心があればこそ、人は努力できる。

    E.人付き合いの原点は、相手を思う気持ちだ。自分がしてもらって嬉しいことを、人にもしてあげることが大切である。

    F.人に気に入られようと思ったら、その人がほめられたがっているところをほめることだ。そうすれば、相手は落ちる。

    G.感情を表に出してはならない。怒りや喜びを表に出すと、狡猾な人にうまく操られてしまう。冷静でいられるか否かは「性格」に負うところが大きいが、全てを性格のせいにせず努力すれば、少しは改善されるはずである。

    H.人生最大の教訓は、「物腰は柔らかく、意志は強固に」ということである。これは、人生のあらゆる場面に活用できる。

  • ■書名

    書名:父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
    著者:フィリップ・チェスターフィールド

    ■概要

    あの『自助論』の著者スマイルズをはじめ、全世界1100万、日本で
    70万部突破の超ロングセラー!
    勉学、ビジネス、人間関係の「生きた教科書」!

    君の将来を決めるのは、「この心がけ」だ!
    ○ 自己向上に「努力のし過ぎ」はない
    ○「朝は夜よりも賢い」をいつも実践する
    ○ ひとつのことだけに集中する大切さ
    ○ 友人は君の人格を映す鏡だ
    ○ 「一見もっともらしいこと」に惑わされるな
    ○ 相手の言葉は「耳」でなく「目」で聞く
    ○ 正しく評価される人、されない人のちがい
    ○ 小事をおろそかにしない人は必ず伸びている
    ○ 「空き時間」を「空白の時間」にしない過ごし方
    ○ 「もうひと押し」の欲がないから進歩がないのだ
    ○ ちょっとした不用意な言葉が生涯の敵をつくる
    ○ 「読書習慣」が人生を大きく変える
    ○ 相手に信頼される「人付き合い」の大原則
    ○ 自分の「目・耳・足」で学んだ知識こそ本当の「知識」だ
    ○ どうしたら自分に「説得力」がつくか
    ○ どんな時にも曇ることのない正しい判断力を養う
    ○ 「心の内」を読まれるようでは、いい仕事はできない
    ○ 物腰は柔らかく、意志は強固に
    ○ 「表情」を磨けば、自然に心も磨かれる
    ○ 社会では「コネ」も君の実力のひとつだ
    (From amazon)

    ■気になった点

    ・態度次第で、知識や見識は曇りもするし、輝きもする。

    ・陰口をたたかれないためには、知識の量が増えれば増えるほど、
     謙虚になることである。

    ・自分がしてもらって嬉しいことを人にもしてあげる事が大切。

    ・人に気に入られようと思ったら、その人がほめられたがっている
     事を褒める事だ。

    ・人を一番ひきつけるのは、知識や見識ではなく態度のようである。

    ・何かを出来ないという事は、怠慢以外の何物でもない。
     怠慢な人は、物事を極める努力をしない。
     実際に真剣に取り組めば、本当に出来ない事などそうたくさんは
     ない。

    ・1日10分や15分をおろそかにして、それを1年続けたとする。
     それはもうちょっとどころではない。
     (15分×365日=5475分(91時間15分)となる。)

    ・どんな長所にも短所はある。

    ・人がほめられたい個所を見つけるには、観察することが一番だ。

  • 18世紀の英国政治家の、息子への手紙。
    こうしてみると、当時から考えられないくらい技術は進歩したけど
    社会へ踏み出すこどもへ贈る言葉は、300年前となにも変わらない。
    物腰は柔らかく、意志は強固に。

  • 自分を伸ばす友人、引き立ててくれる人をどう見つけ、どう付き合うか、人を陰でほめているか、気配りが自然にできるか、人の長所をとことん真似する、物腰は柔らかく意志は強固に自分の意見をしっかりと穏やかに主張しなさい。

  • 自分も人の親である。自分の子供にも言い聞かせたいことはヤマほどある。
    しかし、今言っても理解されないだろう様々のこと、自分自身を振り返ってみても、今大人になった自分だから理解している、あるいは振り返ってみて、理解できることがたくさんある、という事実から、なかなか結局は言い聞かせることが無いのが実情。
    また、こんな本をもっと若いときに読んでおけばよかった、と思う反面、若い頃は、まずこんな本を手にすらしなかった…ただ、その日その日が一生懸命であったし、自分自身も読まなかっただろうことを想像すると、なかなか勧める気にもなれないのが本音。
    でも、やっぱりこういった類の本は、もっと多く読んでおきたかった。。

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