渋沢栄一「生き方」を磨く (単行本)

著者 :
制作 : 竹内 均 編・解説 
  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837928393

作品紹介・あらすじ

あなたは今、世界も注目する「日本経済の近代化」最大の功労者の珠玉の教えを手にしている。

人として生きていくうえで大切なこととは。いかにして、それを成し遂げるか。富を永続する極意とは――

時代の傑物たちに聖典として読み継がれてきた本書は、あなたの迷いを晴らし
あなたに驚きの成長と変化をもたらしてくれるだろう。

日本銀行、第一国立銀行(現、みずほ銀行)、東京海上保険(現、東京海上日動)、共同運輸(現、日本郵船)、
日本鉄道(現、東日本旅客鉄道)、東京瓦斯、東京ホテル(現、帝国ホテル)、札幌麦酒(現、サッポロビール)、
石川島造船所(現、IHI)…など約500の企業設立にかかわり、東京高等商業(現、一橋大学) など
600以上の社会事業に尽くした渋沢哲学!

経営の神様ドラッカーも大絶賛の人生を変える哲学。富貴、品格、尽きることのない幸福、友、安心…日本人の必読書。

感想・レビュー・書評

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  • 日本経済の土台を築いた渋沢。
    大河ドラマにもなっている。
    自分の生き方と比べながら読みたい。

  • 現代人も心掛けるべき人間としての
    生きる上で大切にすべき根本的な考え

  • 210702*読了

    話題の渋沢栄一さん。
    肖像がお札になると知るまではお名前も知らなかった。

    100年以上前に書かれているお考えが、今ともかなりマッチするし、むしろ今こそそういう考えを持つべきだと思える。
    難しい部分も多々あり、完全に理解できたとはとても言えないけれど、人の役に立つ、一つの志を大事にすることは胸に刻みました。
    この点、この本を読む前に読んでいた、現代に書かれた「Think Clearly」と相通じる部分なのにも感じ入りました。

    この本を読んでから、自分が生涯抱きたい「人の役に立つ志」とはなんだろう?と、よく考えています。
    確固たる信念を持ち、生き方を磨き続けられる自分でありたい。

  • 一概に生き方と言っても、人は千差万別であるから、生き方を指南する事は難しい。
    この本は、生き方に対してのアドバイス的な意見を述べているように感じられる。
    私は同氏の、「論語と算盤」も読んでいるから、同じような文面が重複しているところもあった。しかし、それは全く気にするほどでもなくて、却って復習できたようで、逆によかったと思う。
    さて、この書についてだが、渋沢栄一という人物の器がとんでもなく大きいと認識できる。
    渋沢氏は、自分でも公表している通り、孔子の論語をとても勉強し、大事にされている。だから、渋沢氏の生き方は論語によって形成され、導かれている。
    つまり、渋沢氏の生き方についての教えは、論語に基づいて語られるのは必然的である。
    私は、論語というものに対しては無知であった為、以前読んだ「論語と算盤」を読むにあたり、簡易的な論語の本を脇目に見ながら読んだ。
    だから、論語に書かれている教えが、人として、とても大切で、人間はやはり、道徳を得る事によって器が大きくなるという事を、ほんの少しだけ理解する事が出来た。
    しかし、論語の専門的な本を読もうとは今は思わない。何故なら、この渋沢栄一の「生き方を磨く」を読めば、十分、人として何が大切で、どの様な考え方をすればいいのかを教えてくれているからだ。
    とても、渋沢氏の思想・行動を真似することなど、まだまだ足元にも及ばないが、今後の自分の生き方を考える上で、小さい事からでも、ひとつひとつ実践していこうと思う。
    渋沢氏の教えの一つに、忠恕という言葉がよく出てくる。これも、論語に書かれている教えではあるが、渋沢氏はこの忠恕の教えをとても大事にしていたのかが、わかる。
    私も、遠く及ばないまでも、この渋沢栄一のような器の大きな、心の広い人間でありたい。

  • 渋沢栄一著「青淵百話」のエッセンスを分かりやすくまとめたもの。
    志の立て方、友人との付き合い、集中力の持ち方など、よく生きるためのヒントが書かれている。

  • 大好きな歴史人。論語を軸とした生き方で、言動がブレないため、他著書と言っていることは大きく変わらない。「人間は社会・他人のために存在している」「世のために尽くす」「原因→結果の法則。成功は結果であり、重要なのは内容」「成功は尽くした先で得られるオマケ」「大小問わず本気で取り組む」「習慣化できない人は克己心が足りないだけ」「交際で重要なのは、唯一本心を表現するということ」「熟考の末、1度やると決めたら最後までやりきる意思」「知識があっても、行動出来なければ成功できない」「良い習慣、良い趣味を持つ」

  • 江戸文化をプロテスタント(キリスト教)を以て工学処理したのが、明治政府。
    労働と時間観念の構築が、最もはっきりした形。

    日本列島という枠の中から西欧の概念を使って青写真を作り、精緻な張り子細工として再生した時代。
    現状、二十一世紀の今を見ると、変化量の最大出力が、レプリカ次元までしかダメったんだろうな。

  • 渋沢栄一の生き方の根本となる考え方が網羅された一冊。
    以下の3点が非常に興味深かった
    ①孔子が富貴を嫌ったのは誤った解釈であると渋沢栄一は考えていると言う事。宋朝の朱子が日本に孔子の考えを持ち込んだ際に、富貴貨殖と仁義道徳は相入れないと言う誤った思想を蔓延させた。孔子はあくまで正しい道を踏んで富を積めと言っていると渋沢栄一は解釈している。いわゆる「清貧」からの脱却する事で、日本全体を豊かにしていこうと言う考えの元、渋沢栄一が様々な事業を成功させた事は富貴貨殖と仁義道徳が両立する事を身を持って証明していると感じた。
    ②一時の成功や失敗は長い人生の中で泡沫のようなもので、目先の事にこだわって成功や失敗を論ずるより、道理に則って行動する事が価値ある人生につながると言う一節。インターネットで情報が氾濫しているか中で、効率的に情報を集める事は大切な事だが、自分が行っている事が世のため、人の為にきちんとなっているのか?それを踏まえた上での情報収集なのか?という事はそれ以上に大切にしていきたい。
    ③身体が健康で努力家で行動に節度があり、何をやらせても先輩を安心させるように仕上げるだけでなく、その上想定外の事をやるなら必ず賞賛されるに違いないという一節。人から認めてもらうにはこの順番で物事を行う事が大切だと感じた。いきなり想定外の事をやろうとしてはいけないし、まずは身体を大事にしながら周りの人から安心して仕事を任せられる存在になろうと思った。

  • 220106 再読。
    230104 再々読。
    230820 再再々読。

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著者プロフィール

渋沢栄一:1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島の豪農に生まれる。幕末はのちの将軍・徳川慶喜に仕え、家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められる。 27歳のとき、慶喜の実弟・昭武に随行し、パリの万国博覧会を見学するほか、欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情に広く通ずることとなった。帰国後は「商法会所」を静岡に設立。その後、明治政府に招かれ、のちの大蔵省の一員として国づくりに深くかかわる。1873(明治6)年に大蔵省を辞した後は一民間経済人として活動。第一国立銀行の総監役(後に頭取)として、同行を拠点に、株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れた。また、「論語と算盤」として知られる「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業にかかわった。さらに、約600の教育機関・社会公共事業の支援や民間外交に尽力。実業家のなかでは最高位となる子爵を授爵する。1931(昭和6)年11月11日、多くの人々に惜しまれながら、91歳の生涯を閉じた。

「2024年 『渋沢栄一 運命を切り拓く言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渋沢栄一の作品

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