- Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835442334
感想・レビュー・書評
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とても良い本でした。スズキコージさんの絵も含めて。ただ、確かに「何か」を受け取ったのですが、それを説明するのが難しいのです。
***以下ネタバレあります
多分誰も悪くないのです。なのに読み終えると寂しいというか切ないというか…。
この感情を堀江敏幸さんは解説で「さみしさに似たもの」と表現しており、そこに作者の生い立ち(養女であることを20代に知った)を重ねています。
えー!?だとすれば読み方は全く違ってくるのではないでしょうか。納得はできますが、やはり切ない…。
「それにしても、ああ、今夜の月は何だってこんなに赤いんだろう…。」
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ひびく言葉があふれていたなぁ
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2012/08/29
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童話。幻想的ななかに怖さもただようお話でした。
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2022.05.07
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鹿を獲って生計をたてている清十さんとその三人の娘が、一頭の牡鹿と順番に出会い、鹿の市に連れていってもらうお話。
鹿の背に乗って走ってゆく道中の様子に不安になったり、鹿の市でどんな素敵なものがあるか、なにを買おうかわくわくしたり、牡鹿は何を考えているのか、その謎めいた言葉に想像をめぐらせたり。
長男(6)は、無事に宝物を手に入れて帰れるのか?というような異世界への冒険のお話として、気に入ったみたいでした。
大人の私は、末娘と牡鹿が鹿の市で買い物をする様子に胸がいっぱい。読み聞かせをしながら涙ぐんでしまいました。とても不思議で美しいお話。
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安房直子読みよってこんなぞっとしたのは初めてだ。序盤からぞっとする。そんで、すごくえろちっくなものを感じたんだけどもあたしだけか??
きのこ雑炊とか梨とかおいしそうだし、品物の描写はほんとにすごいと思う。
おもしろかった。 -
不思議な世界へ旅してみたいなら。
読書は、とてもいい道しるべになる。
この本は、傑作の誉れ高くも、隠れた良書。
安房直子の文章もさることながら、それにこれほどの
相性はないほどの絵本作家で画家のスズキコージの
役割もかなり大きい、これほどまでにすぐれたコラボレーションは
ないだろう。
一読を! -
めでたしめでたしではないのに、読み終わってなんか心が穏やかになる。
鹿の市、行ってみたいな。
スズキコージさんの絵は味があって大好き。