ダルタニャン物語2

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835440057

作品紹介・あらすじ

美貌を武器につぎつぎと謀略をめぐらすミレディー。仏王妃アンヌの危機を救うため奔走するダルタニャンと三銃士。第一部「三銃士」後編。

感想・レビュー・書評

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  • 四銃士とミレディーの戦い完結。なんと言ってもミレディーの悪女ぶりときたら!頭の良さと度胸と行動力、自分の力だけで成り上がっていく女性の凄まじい生き様。強くて賢い男4人が全力で挑んでもハラハラさせられるくらいのスーパー悪女なのだ。
    ここで一旦話にも決着がつくわけだけど、やはり4人が揃っているので面白かった。リシュリューが好きな私としても満足。

  • タイトルが「妖婦」だからすごいが、その名に恥じぬ「悪女」ミレディーvsダルタニアン&三銃士を描く。
    後半は息をつかせぬ面白さで一気に読了。

  • 「三銃士」、完結編です。なんたって「妖婦」(笑)。フランス語で「イギリス女」を指す通称、「ミレディー」と名乗る女の輪郭がじりじりと浮き出てきます。

    ルイ13世王妃、アンヌ・ドートリッシュをめぐる失脚劇も、佳境を迎えます。でも…私は前巻の終わりころからの、ダルタニャン+三銃士まわりのどたばたのほうが印象に残っています。女中部屋に侵入した人、ちょっとこちらへ来なさい(笑)。それに、「トゥールの織り子、マリー・ミション」嬢とお手紙をやりとりしてるかた、神の教えはいずこへ~。

    意外なつながりあり、食わせもの感あり、劇的な場面ありと、「そんなにサービスしてくれなくてもいいですから」的な素材フルコース。それも思い切りのよい始末のつけかたなもので、それまでに接したものが正調だと思っていた私にとって、ちょっと衝撃的でもありました。

    同じ王室陰謀ものではアンソニー・ホープ『ゼンダ城の虜』のほうがまとまりもあってクリーンに思いますが、「酸いも甘いも~♪」という感じでは、こちらに軍配が上がるのかなと思います。主人公側が好漢ではあるものの、完全無欠な正義のヒーローではなく、またその逆も真なり、なところがいかにもフランス小説です。今思うと、ロシュフォール伯が結構いいな(笑)。

    ちなみにミレディーのビジュアルは原作と人形劇版では違いますが、人形劇版もなかなか。「ミレディーが一番愛してるのはねぇ、ミレディーなんだよっ!」の台詞が伝法でよかったです。

  • ここまでは読み返しました。
    講談社文庫版の代わりに登録。

  •  敵役が、身体的能力という意味ではまさに無力な女性であるというのが、一番変わっているところだと思う。なんと言ってもこちらには、身をやつしているとはいえ一流の剣技を誇る銃士達が4人もいるのだから。つまるところ、「妖婦」と呼ばれるアンチヒロイン(いや、この存在感はヒロインといっていい)の極悪非道さがきちんと納得できなければ、ただの弱いものいじめの話になりかねないってことなのだ。
     その点、なかなかやるものである。正直最初は「そこまで言わなくてもいいんじゃないか」って思ったりもしていた。しかし彼女が動けば動くほど、過去が暴かれれば暴かれるほど、こりゃしょうがないなって思ってしまう。美貌と知恵を武器に、なんてよくいわれるけど、ここまでやられるとほんとにお見事で、しかも本気で憎らしくなってくる。たいしたものだ。
     物語はここまでで絵に描いたようなハッピーエンド。これで20歳前後の青年ダルタニャンの話は終わり。血湧き肉躍る冒険活劇である。ちょっと、調子のよすぎるところはあるけどね。
    2004/9/29

  • 2010/04/16 行動規範が呑み込めないところはあるが、名作の意味がちょっとだけわかった。ロロさんの完全理解にはまだ足りないか?

  •  おもしろかったけど、ちょっと長かったという感想です。何がおもしろかったかを思い出してみると、やっぱりミレディーでした。どうやってこの危機を乗り切るのか、はらはらさせられました。

    2010.02.04. 25:00 読了

  • ダルタニャン…ただのエロ小僧か!

  • ミレディーってそんなに悪女?いや、悪女だけど…可哀想…

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