老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界 ~「チャンネル登録」すら知らなかった社員が登録者数20万人に育てるまで~
- ホーム社 (2023年2月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834253689
作品紹介・あらすじ
神奈川県を中心に展開する創業明治42(1909)年の老舗書店「有隣堂」。
そんな有隣堂の公式企業YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」が待望の書籍化!
「有隣堂しか知らない様々な世界を、スタッフが愛を込めてお伝えする」をコンセプトにした同チャンネルは、有隣堂社員や社外ゲストによる熱のこもった商品のプレゼンと、MCであるR.B.ブッコローの「正直すぎる」感想が評判となり、開設約2年半で登録者数20万人を超える人気チャンネルに成長。
チャンネル名は「ゆうせか」、ファンは「ゆーりんちー」という愛称で親しまれています。
「書店なのに本を売る気がなくて心配」
「MCキャラクターが正直すぎて面白い」
「出てくる社員のクセが強すぎる」
などと評されることの多い人気チャンネルはどのようにして生まれたのか?
本書は、その裏側について制作チーム自らが語るビジネス書です。
語り手は、制作チームのひとりであり、生配信など動画にも出演している有隣堂広報マーケティング部の渡邉郁氏。登録者数や再生回数が全く伸びなかったチャンネル開設当初の話から、チャンネルリニューアルの決断、失敗してしまった動画企画など、現在に至るまでの紆余曲折について余すところなく語っています。
そのほかにも、動画出演者の皆さんや、MCのブッコロー、プロデューサーのハヤシユタカ氏、松信健太郎社長のインタビューも掲載しており、「ゆうせか」ファンの方はもちろん、企業SNSを運営している広報担当者や、企画プランナー、オウンドメディアに関心のある方にも参考になる一冊になっています。
【目次】
まえがき
第1章 はじまりは社長の一声
第2章 振り切ったリニューアルへ
第3章 10万人達成までの道のり
第4章 信じて続けて見えてきた世界
あとがきにかえて 特別対談
【著者】
有隣堂 YouTube チーム
明治 42(1909)年創業の、神奈川・東京・千葉で約 40 店舗を運営する老舗書店「有隣堂」。そんな有隣堂が運営する、企業公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」の制作を支える、有隣堂社員による制作チーム。
感想・レビュー・書評
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自称ゆーりんちーなので、楽しく読みました。帯コメントを他書店の方が書いている事、そしてこの本が有隣堂だけでなくTSUTAYAや丸善で買えることが素晴らしい事だと思います。
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自分が有隣堂のチャンネル好きで応援してるので購入
好きなチャンネルの裏話、YouTubeで見た店員さんのインタビューが読めてすごく良かった
他の人にもこのチャンネルをオススメしたいので、この感想を読んだ方は是非!
作家さんが、出てる会もあります! -
チャンネル登録してます、LINEスタンプも持ってます!そう、ファンの一人です(笑)
コロナ禍の時間を持て余していたとき、ブッコローはじめ有隣堂スタッフの皆さんに元気を頂きました。
本屋さんが低迷していくなか、一筋の光が・・・
本好きとしては、やはり本に関係するコンテンツが面白く、どんどん広げていって欲しいと個人的には思ってます。 -
私の好きなYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」が書籍となりました。サイン入りの書籍をサイトで購入しようともしましたが、売り切れで購入できずに、近所の書店で購入をしました。
私が育った街横浜にある書店が始めたYouTubeなのですが、本書の帯には「ヴィレッジヴァンガード」「代官山蔦屋書店」の方がコメントを寄せています。
同業他社からも注目されているYouTubeが生まれるまでの軌跡をまとめたものです。いろいろな苦労があり、今のようなスタイルを確立するのは簡単ではなかったことがよくわかります。また、斬新な企画も度々登場し視聴者を飽きさせません。
これからも、応援していきたいと思います。 -
個人の猛者がひしめくYouTube界で、企業YouTubeで成功してるのってここしかないんじゃないかなと思います。
かく言うわたしも、初めて企業YouTubeでチャンネル登録したのは有隣堂しか知らない世界。
他にも参考に企業YouTubeは登録してますが、純粋に好きなのは有隣堂のチャンネルだけです。
なので、買っちゃいますよね。この本は。
内容的には、動画のノウハウや、何を軸にしているかが、YouTubeチームの裏方さん目線から書かれていますが、その方も動画ではお馴染みの方だし、人気の出演者の方のインタビューもあり、語ってる人すべてに愛着があるから読んでて面白い。
ジャンル的にはハウツーかな?と思いますが、まぁこれをこのまま他の企業がマネしてもダメなんですよね。
企業や社員の強みをわかっていて、何を伝えるのが良いのか本質的なところを捉えていて、尚且つYouTubeでウケるためのエンタメ観もしっかり捉えたうえで出来上がってるコンテンツですからね。
真似するとすれば、会社の強みを活かせるコンテンツ×エンタメ性の成功パターン、成長パターンを見つけるって事かなと。
社風だと思うのですが、最低限のルールだけで自由にできるのが、ガチガチ企業に勤める身からすると、本当にすごいなと思うし、コンテンツ作りの幅的なことを考えると羨ましい。
ちなみにわたしのお気に入り動画3選は
①"極めて冷静な"辞書の世界関連動画
②紙の本が良い理由に説得力があり過ぎる又吉先生の回
③"たまたま手に取ったハンコが河野"シャチハタの世界の動画
ザキさん登場回は間違いないし、バズった、寝ない食べない中山七里先生のルーティーンも面白いし、テストは得意な新川帆立先生の小説新人賞を取るノウハウの動画などなど、、、とにかく面白い回が多いし、ブッコローの中の人のトークのうまさに驚き、いろいろな文化に触れられます。
もちろん新明解国語辞典買いまして、活用しています!! -
昨年から “ゆーりんちー”の仲間入り。
日頃からYou Tubeで楽しんでいるので、予約購入しました。
今日届き、あっという間の一気読み❗
“ゆーりんちー”の方も、まだご存知ない方にも
オススメします。
ちなみに私は“無隣地区”在住で、動画を見るまで有隣堂さんを知りませんでした。
皆さんが真面目に取り組んでいるからこそ、
面白いということがよく分かります。
これは業種に関わらず、また仕事だけでなく
物事に取り組む際のスタンスとして大事なことと思います。
読んで良かった一冊です。
読み物としてもビジネス書としても
バッチリ〜!!でした。
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有隣堂のYouTubeファンなので、その裏側が知りたくて読んだ。
社長の鶴の一声「YouTubeやろう!」から、YouTubeをよく知らない社員たちが四苦八苦しながら、今の人気チャンネルに成長していくまでの軌跡を追っている。
チャンネルの裏側が分かって面白い、だけじゃなく、プロジェクトの回し方を学ぶ上でも有意義な本。壁にぶつかった時に、原点に立ち戻って、これをやる意味は何か、大事にしたいことは何かを自分に問い直し、考えたことをやってみて、反省して、改善する。PDCAサイクルを回す具体例としても、勉強になる。
これからも応援しています! -
1909年、横浜の伊勢佐木町で創業
神奈川を中心に40店舗を展開する老舗書店の有隣堂
「YouTubeをやるぞ!」
社長のひとことで始まったYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」が、終了の危機を乗り越え、試行錯誤を重ねて2年半で登録者20万人超に成長するまでの奮闘記
担当したスタッフは、当初「チャンネル登録」すら知らなかったという
転機となったのはプロデューサーのハヤシさんとチャンネルのキャラクター「ブッコロー」の登場
“売りたいものより好きなもの”をコンセプトにした、宣伝を目的としないエンタメ色の強い動画が評判となり、登録者が急増
チャンネルの愛称が「ゆうせか」で、ファンが「ゆーりんちー」と呼ばれているところにも人気のほどがうかがれる
「[その企画は]サムネ映えするか」
「視聴者は本好きではない」
「[内輪ネタは]この段階ではまだ早い」
「人柄が伝わるのが「動画」の力」
「手を抜いたらそこで試合終了」
気づきを与えてくれる言葉とエピソードの数々
同じようにやれば20万人超の企業YouTubeができるかどうかは保証できないが、危機感を持つ業界でどう活路を見出すかの参考になるビジネス書、2023年2月刊
https://www.sankei.com/article/20...
https://www.sankei.com/article/20230515-TCRMPHZSWFPGBLJZSQBFJCW72A/