- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834253368
作品紹介・あらすじ
プロ書評家・吉田豪がベストセラーから超マニア本まで計165冊もの格闘技本を独自の切り口で徹底レビュー。
選手や関係者の名言・迷言の数々から格闘技「裏面史」が浮かび上がる!
『ゴング格闘技』人気連載の待望の書籍化。
【書評で取り上げた主な本】
『幸福論』須藤元気
『大山倍達正伝』 小島一志・塚本桂子
『風になれ』鈴木みのる・金沢克彦
『蘊蓄好きのための格闘噺』夢枕獏
『ぼくの週プロ青春記』小島和宏
『芦原英幸伝 我が父、その魂』芦原秀典・小島一志
『U.W.F.戦史』塩澤幸登
『完本1976年のアントニオ猪木』柳澤健
『空手超バカ一代』石井和義
『青春』魔裟斗
『男の瞑想学』前田日明・成瀬雅春
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』増田俊也
『覚悟の言葉』高田延彦
『平謝り』谷川貞治
『野獣の怒り』ボブ・サップ
『あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ』菊地成孔
『芦原英幸正伝』小島一志・小島大志
『哀しみのぼく。』桜庭和志
『格闘者〜前田日明の時代〜』塩澤幸登
『真説・長州力 1951-2015』田崎健太
『1984年のUWF』柳澤健
『ストロング本能』青木真也……etc
特別書下ろしコラムあり!
【著者プロフィール】
吉田 豪(よしだ・ごう)
1970年、東京都生まれ。プロ書評家、プロインタビュアー、コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり、多方面で執筆を開始。
格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたり、『ゴング格闘技』をはじめさまざまな媒体で連載を抱え、テレビ・ラジオ・ネットでも活躍の場を広げている。
著書に『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)、『聞き出す力』『続聞き出す力』(日本文芸社)、『サブカル・スーパースター鬱伝』(徳間書店)、『吉田豪の空手☆バカー代』『吉田豪の“最狂"全女伝説』『吉田豪と15人の女たち』(白夜書房)など。
感想・レビュー・書評
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あんなに大好きだったプロレス語りにのめり込めなくなったのは週刊ファイトが廃刊になった辺りから。それが2006年なので、2005年から去年までのプロレス本、格闘技本についての書評をまとめたこの本は、自分がどんどんプロレスから離れながら、でもついつい気になっている、そんな時間を思い出させてくれました。ここに出てくる本、結構読んだよなぁ…コンビニで雑誌のラックに置いてあるムック型の暴露本、買ってしまっていたっけ…その内容の薄さとマイナスのオーラにもう買わないぞ、と思いながら、また手を出して、の繰り返し。プロレスから総合格闘技への移行のカオスの中で、自分のように成仏できないファンと、メディアが減り仕事の減ったライターの需要と供給が合ってた時期だったんですね。その季節の気持ち悪い感じでさらに業界への距離感生まれちゃって、純粋にプロレスを楽しみ続け現在の新日再ブレイクを喜んでいる人をうらやましく思うこの頃です。吉田豪の仕事をここまでまとめて俯瞰すると、文章を書くという職業意識と自分の興味に対する熱狂と格闘技業界に対する冷静さのブレのない感じがはっきりわかって、なぜ彼に仕事が集中するのか、初めて理解できた気持ちになりました。
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ゴン格による吉田豪の書評のレビュー集。
2005年から2019年までなので何せ長い。
・プロレス界・格闘技界の裏ネタは面白い。それ以外はわからず。
・須藤元気の本がやたらと多かった。
・大谷showに手厳しいのは紙プロの頃から変わらず。 -
まあまあ
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2021/2/24購入
2021/5/15読了 -
8月から読み始めてようやく読み終えたので2か月ちょっと掛かった。夏だったのがすっかり秋だ。かつて本屋さんで見かけていたけどあまりの分厚さで手を出さずにいた小島一志さんの空手本は、本当に読まなくてよかった。吉田さんに読んでもらってよかったとしか思えない。150冊近く紹介された本の中で読んだことがあったのは5冊。前から気になっていて改めてやっぱり読みたいと思った本は『1964年のジャイアント馬場』『真説・長州力』、どっちも世評の高い本。本の紹介とともに、紙プロ関係の皆さんの行方と格闘技界の盛衰、吉田さんの出世ぶりが伝わる。吉田さんが格闘技の大会や試合などもフォローしていたことが意外だ。
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発売2日目で重版決定。