もみじの言いぶん

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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834253276

作品紹介・あらすじ

Twitterで共感・感涙の大連鎖!
作家自身が撮影した愛らしい写真たちに、
愛猫のつぶやきを添えたオールカラーエッセイ。

――うち、ここにおるやん。
そばにおって欲しいなぁ〜思たときは、ぜったい居てるねんで。(本文より)

作家・村山由佳の盟友であり、17歳で今生(こんじょう)を旅立った三毛猫・もみじ。
彼女の軽妙洒脱(しゃだつ)な関西弁のことばが、時にユーモラスに、時に厳しく、時に切なく、私たちの心に沁みこんできます。
ペットの看取りやペットロス克服のバイブルとして。
大切な存在を失ったことのある、すべての人に贈りたい一冊です。

村山由佳ともみじの歩んだ道のりを中心につづったエッセイ『猫がいなけりゃ息もできない』は、発売後すぐ重版するなど、多くの読者から支持されました。
本書はそんなもみじの「言いぶん」を、作家自ら撮影した愛あふれる写真に沿えたフォトエッセイ。
連載最終回には「『もみロス』になってしまいそう」「また泣いてしまった」「励まされた」「勇気を持って一歩踏み出せそう」など、異例の大反響が寄せられたWEB連載が、オールカラーで待望の書籍化です!

【著者プロフィール】
村山由佳(むらやま・ゆか)
1964年東京都生まれ、軽井沢在住。立教大学卒業。93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ―』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞。近著に『燃える波』『猫がいなけりゃ息もできない』『はつ恋』『まつらひ』などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 同著者のエッセイ「猫がいなけりゃ息もできない」を読んで初めてもみじの存在を知り、すっかりもみじのファンになった。パステル三毛とまんまるの目が可愛い。

    この本は、その後日譚というか、もみじが旅立ってからもみじの目線で色々語ってくれるもの。関西弁が面白いし、写真も可愛くて癒される。
    家族として一緒に過ごしてきた大切な猫や犬など亡くされたばかりの方にも寄り添ってくれる本だと思う。
    私も猫を迎えたばかりで、いつか別れが来ると考えただけで泣けてくるけど、「生まれ変わり」という考え方は素敵だな。

  • 作者の逝った愛猫もみじのつぶやきを、作者によるエッセイ・
    カラー写真・イラストで綴った、愛情たっぷりの本。
    読むきっかけは、NHK「ネコメンタリー特別版」での村山さんと
    もみじの映像です。動くもみじと語りが印象的でした。
    で、図書館に予約を入れたのが、この本。
    関西弁で村山さんに“かあちゃん”と呼びかける、もみじ。
    もみじの言葉に託すような、想い出語り。
    何時までもめそめそしちゃダメよというような、もみじのツッコミ。
    お互いの、愛し愛されの日々を綴る、愛しさ溢れるエッセイです。

  • もみちゃんのいない季節を春夏秋冬とぐるっとひとめぐりした感じ、よくわかる。その季節毎に思い出がたくさんあって、それを笑ったり泣いたりしながら家族で話す時、もういないんだという気持ちと、姿こそ見えないけれどいつもそばにいるんじゃないかという気持ちの両方がする。我が家の長男猫は甘いお菓子が好きだったので、私が食べている時などは絶対に隣にいると思う。

    長男猫を亡くしてから、村山さんのようにネットではなく、保護猫の譲渡会を二度程訪れた事がある。長男猫の生まれ変わりを探しているつもりではなかったけれど、どうしても同じ色、同じ模様の子に目が行ってしまい、どこかで探している気持ちがあったのかなと感じた。少し時間が経ち、もしまたどこかで生まれ変わった時は、探さなくてもきっと会えるだろうからなどと考えていた頃、次男猫に出会った。そして家族みんながこの子は長男猫の生まれ変わりなどではなく、この子はこの子なんだと笑い、それでいいと思った。だって私たちは今生で長男猫の生まれ変わりに出会ったら、絶対にわかる自信があるし、次男猫とも前世で出会っているはずだもの。

    村山さんのように上手に出来る訳でもなく、下僕体質でもないつもりだけれど、我が家の息子猫たちに言わせれば私は遣えない下僕なのかもしれない。いや、きっとそうだ。
    『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』と続けて読ませて頂き、猫を愛する者として純粋で切ない気持ちに共感し泣いた。


    もみちゃんへ
    もみちゃんは次はどんな高貴で麗しい毛皮を纏って生まれて来るの?どんな毛皮でもかーちゃんはきっと、もみちゃんだとすぐに気が付いて、お帰りって抱き締めてくれるよ。そうしたらもみちゃんは何て答えるの?かーちゃんと、とーちゃんのところに生まれ変わって来たらまた教えてね。楽しみにしています。

  • 表紙のかわいいコに目を奪われ思わず手に取りました。が…そうか、このコはもうあちらに逝っちゃったのか…

    村山さんの著作はほぼ読んだことがないのですが、経歴(離婚やら同棲歴やら?引っ越しや飼ってた動物が増えたり減ったりとか?)をなぜか目にすることが多く、本書は写真集にむしろエッセイ(?)がついてる体なので一層親近感がありました。
    それにしても自慢するだけある美人さん!

    かなしいはずなのだけど、関西弁の上から目線の言い分を読んでいたら何だかほっこりしてきます。
    ある程度時間が経ってるからでしょうかね。
    こちらの前に出たもみじちゃんの本は読んでませんが、きっとそちらは日が浅いうちの文だからもっと切ないのだろうなと思います。

    猫好きでない方はあんまり手に取らないでしょうけど、でも「そいでもちょっと見てみぃ」と訴えたくなるかわいさです。

  • 飼い猫もみじのフォトエッセイ。
    犬や猫が出てくる本は、好きなだけに辛い描写がないかとなかなか手に取れないが
    これは関西弁の口調が愛らしく、さらりと読むことができた。
    短文だし薄いので昼休みの20分程度で読了。
    [図書館·初読·11月2日読了]

  • 読みました、買ってよかった。村山家のもみじちゃん視点で語られるお話。写真がすごく綺麗で、この形態ですごくありがたいなと思った。

  • 2018年3月、17歳で今生を旅立ったもみじの視点で綴る、オールカラーのフォトエッセイ。

    ツイッターで大人気だった三毛猫・もみじ。

    村山さんを介したもみじの関西弁がキュートで味わい深い。

    写真はもちろんどれも可愛いが、撮影者の愛情が伝って来て、愛おしさがしみじみ。

    昨年「人は二度死ぬ」と言う話を聞いた。
    一度目は肉体の死、そして二度目の死は生きている人から完全に忘れられた時の魂の死。
    きっとペット達も同じ。

    もみじの肉体はなくなったけれど、村山さんに毎日話しかけられているもみじは村山さんの心の中で永遠に生き続けるだろう。

  • もみじさん目線で書かれたエッセイ。
    もみじさんの写真が可愛くてたまらない。
    大阪弁の語り口もたまらない。

  • もみじさんと村山さんの絆

  • こんなに飼主さんに愛されたもみじちゃんは幸せでしたね
    猫を飼う人がみんな こんな猫ちゃんを大切にできるから人達であって欲しい

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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