帰れ 野生のロボット (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834085211

作品紹介・あらすじ

ずたずたに破壊されてしまった「野生のロボット」ロズは、飛行船に乗って無人島をあとにした。向かった先は人間社会。ロズははたして生きのびることができるのだろうか? そして、息子のキラリや友だちのみんなに、ふたたび会うことができるのだろうか? 前作『野生のロボット』に続き、自然と科学、さらには人間社会のあり方についての問いかけに満ちた物語。

感想・レビュー・書評

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  • 「野生のロボット」の続編にして完結編。
    (まだ続く可能性はあるかも)

    島から回収され、息子のガン•キラリや仲間たちと離れ離れになってしまったロボット•ロズ。修繕され、中古品となったロズはある農場主に売りわたされる。妻を亡くし、片足が不自由になった農場主に代わって農場の一切の管理を任される。それでもロズは、島に残してきた仲間たちやキラリに会いたくて仕方がない。ロズに馴染んだ農場の子どもたちは、何とかロズを島に帰してあげようと計画を立てる。そんなある日、鳥たちの噂が広まったおかげで、農場にガンの群れがやって来た。そのリーダーになっていたのは…。

    ロボットが動物の家族を持ち、様々な動物や人間と意思の疎通をして、遂には「愛情」にも目覚めるという不思議なお話です。"ロボットというハードに『心』が宿るか?"という、昨今のAI等の究極のテーマも含む作品で、児童書の形ではあっても、実はとても現代的で、最先端のSFをわかりやすく伝える作品だと思います。二冊そろって、おすすめです。

  • 人工知能ロボットのロズは、農場で働いているが、ふるさとの無人島に帰りたい気持ちを押さえられない。
    渡りの途中で立ち寄ったガンの息子キラリと共にふるさとへ向けて脱出する。追ってからの逃避行がドキドキ。
    ガンの子どもを育てたロボットのことは鳥たちの間では有名になっていた。鳥は渡りをしなが、うわさ話もしてる設定が笑えた。

  • あのね 2921年7月号 通巻346号 福音館書店 宣伝課
    『野生ロボットが人間社会で生きる時』前沢明枝

    帰れ 野生のロボット|福音館書店
    https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=6892

  • ロズとキラリが再会できてよかった!
    今回は無人島に帰る大冒険!
    農場の子ども達がいい子達で、
    ロボット開発の博士も心ある人で無事に無人島に帰ることができた。
    面白かったし自然や動物たちと人間との
    共生を考えさせられる

  • ロズと動物たちの協力に感動した。
    最終的には故郷に帰れたのでよかった。

  • 農場にやってきたのは、無人島での生活の想い出を抱えたロボット・ロズでした。

    農場の暮らしも気に入りますが胸をこがすのは、ガンの息子への愛情。
    農場の子どもたちもロズの秘密を知り、農場を逃げ出ることに協力します。

    ロズは懐かしい故郷に帰れるのでしょうか。

    〇最初、農場にも…と思ったのですが、誰かを犠牲にしての日常はダメですね。子どもたちは、思いやりがあり、正しい行いを知っていました。ロズを、あわやバラバラにしかけたときはハラハラしましたが。
    〇子どものときにこの本と出会った読者は、将来ロボットたちのよい友だちになるんじゃないかな。また、大切な何度も思い出す物語になると思う。
    〇前作も含め全てのページのピーター・ブラウンのイラストが、お話にそって、映画を観ているようでした。

  • 修理してもらったが、島ではなく、農場で働くことになったロズ。
    なおったのはよかったけど。。
    農場の牛とのかかわりも、こどもたちのかかわりも、やさしいロズならではで、素敵なお話だった。

    モロボ博士もかっこよかったー
    ロズとキラリをみんなの待つ島に連れて帰ってくれてありがとう!と私もお礼を言いたくなった。

    ロボットと人間ではなく、ロボットと動物の交流のお話。
    素敵なお話でした。

  • 「野生のロボット」の続編。
    1作目を読んでいないので、農場を逃げ出したいと思っていることに悲しくなった。
    農場主は悪い人じゃなさそうだったので。
    1作目を先に読んでいれば、単純に応援できたのかも。

    故郷に帰る道中は面白く読めました。
    1作目を読んでみます。

  • 「野生のロボット」の続編。前作で無人島でガンの子どもキラリと本当の親子のように暮していたロズだったが、今は回収・修理され農場で働くロボットになっている。母親を亡くした農場の二人の子どもと友情を通わせ、渡りの途中のキラリと再会する。子どもたちの協力を得て、キラリと島を目指す。

    読み始めてすぐに結末が想像できてしまい、その想像どおりで面白みに欠ける。他の動物に比べて、オオカミの書き方が悪者扱いで残念。

  • 2021.11.13

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著者プロフィール

ピーター・ブラウン 作家・イラストレーター。アメリカのニュージャージー州で育つ。アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン卒業。絵本に『トラさんあばれる』(光村教育図書)、『ふしぎなガーデン 知りたがりやの少年と庭』(ブロンズ新社、2014年ボストングローブ・ホーンブック賞大賞)、イラストを担当した絵本に『きょうふのおばけにんじん』(2013年コルデコット賞オナーブック)『きょうふのおばけパンツ』(共に学研プラス)などがある。ニューヨーク在住。

「2021年 『帰れ 野生のロボット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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