- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834082074
作品紹介・あらすじ
突然東京を離れ、父親の田舎、岩手の朱瑠町に引っ越すことになった解人。古くから山神様が祀られている山のふもとで、慣れない新生活を始めた解人だったが、身のまわりで次々と奇妙なことが起こる。いぶかり、苛立つ解人の前に謎めいた男の子が現れた。「しゅるしゅるぱん」と名乗る彼は、いったいだれなのか。なぜ解人にだけ姿をみせるのか。解人の家族の現在と過去を行き交いながら、その謎が少しずつ解き明かされていく。
感想・レビュー・書評
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曽祖母から現代の子どもまで、4代を行きつ戻りつしながら語られる、家族と不思議な子ども「しゅるしゅるぱん」の話。
なかなか生々しい愛憎(子どもは読んでてそうは感じないかもだけど…)にちょっと驚いたが、面白かった。
縦と横、それぞれの人の繋がりの描き方も上手い。
ただ、聡子があまりに不憫で、物語のために用意されたキャラクター、という感じがしてしまった…後で何かあるのだろうと思い込んだ私もいけないのだけど。
聡子の母ももう少し触れて欲しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前原解人(かいと)は小6のときに、父の故郷の岩手県朱瑠町(しゅるまち)へ引越することになった。 そこでおばあちゃん(父の母)とひいばあちゃん(おひこさん)と同居する。
朱瑠町には、朱明山(しゅめいさん)という山があり、解人は父も通った朱瑠小に通うことになる。
生活が始まると~解人のまわりで不可解なことが起こる。置いたはずのパジャマがなくなったり、道がわからなかったり。そんなときおばあちゃんは「しゅるしゅるぱん」と唱える。山神様のしわざということだそう。
そのうち、解人はランニングシャツを着たはだしのふしぎなこどもに遭遇する。
彼は解人を「きら」という。「きらを助けなねど」
きらとは誰か?
このふしぎな男の子は誰か?
しゅるしゅるぱんというのは?
全十二章
現代を生きる解人の部分
道子
彬
太一
妙
とそれぞれの物語がひとつにつながっていくところが面白い -
ふしぎなタイトルにひかれて。しゅるしゅるぱんはふしぎな呪文。大人向けかも。
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方言が多用されるからか、文が重く、読み進めづらい。子どもよりも大人向け。
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東京を離れ、父の実家のある田舎
岩手県朱瑠町に引っ越すことになった
小6の解人 朱瑠では身の回りで
おかしなことがおきると 「しゅるしゅるぱん」と
口に出すおまじないのようなものがあった
ある日自分をしゅるしゅるぱんと
名乗る不思議な少年が現れるのだが
その少年の姿は解人にしか見えてないようだ、、、
という話
児童書コーナーにあったのと
少し前話題になっていたのとで
気軽に読み始めたけど
これがなかなか読み応えアリ
懐かしさや人を想う苦しさや
新鮮な風の気持ちよさを感じた
おひこさんの目にしっかりと
しゅるしゅるぱんがうつって
何十年も、もしかしたら百年近くも
その視線と手を求めていた
しゅるしゅるぱんは心がほどけるような
気持ちだっただろうなあ -
不思議なことがたくさんあった
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「しゅるしゅるぱん」にわたしも会いたい
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これは子供向けの皮を被った大人向けの本なのではあるまいか。