オンネリとアンネリのふゆ (世界傑作童話シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834081923

作品紹介・あらすじ

『オンネリとアンネリのおうち』で小さな可愛いおうちを手に入れたオンネリとアンネリのもとに、11月のある日、ショーララと名乗る小さな家族が薔薇乃木夫人をたずねてきました。彼らは、彼らをつかまえようとする悪い人間たちから逃げているといいます。そこでふたりは、夫人が見つかるまで、家にかくまうことにしました。はたして、彼らを守ることができるのでしょうか。フィンランド生まれの、ハラハラドキドキの冬の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 『オンネリとアンネリのおうち』(https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4834081915)で、薔薇横丁二番地に二人で住むことになったオンネリちゃんとアンネリちゃん。冬になったある日、二人の家にとてもちっちゃな車が着きます。出てきたのはとてもちっちゃなショーララ家の人々。自分たちに住心地の良い家を教えてもらおうと薔薇乃木夫人を訪ねてきたんです。薔薇乃木夫人はどこにいるか分かるまで、オンネリちゃんとアンネリちゃんは、ショーララ家のみなさんに人形の家に住んでもらうことにします。でもショーララ一家を捕まえて見世物にしようとする悪い人たちが後をつけてきていて…

    ===
    とっても可愛く幸せなお話!
    まだ幼い女の子の二人暮らしはまさにおままごとのようですが、さらに人形の家に住める小さい一族が出てきます。クリスマスのお話なので、サンタクロースが出てきたり、自分たちも小さくなって人形の家に入ったり、おとぎ話のような暮らしは続きます。そして子供とはいえ家の片付けとか、お勉強とかもちゃんとやっているのがやっぱり女の子ですね。離れて暮らしているけれど、お父さんお母さんとも仲良くやっています。
    しかしやっぱり子供なので、悪い人たちにズケズケ乗り込まれてしまうと太刀打ちできなくって。大人を頼ろうとも「ショーララ一家のことは秘密にする」という約束のため頼ることもできません。ラストは絶対ハッピーエンドだと思いつつ、相手が弱いと思ったらとことん利用しに来る悪人たちには「なんてことしやがるんだ!私が許さん!」と思ってしまった。

  • 冬がやってきます
    オンネリとアンネリのおうちに特別なお客さんがやってきました

    小さな家族です
    おうちが大きな人に壊され、見世物にしようと追いかけてくる悪い人から逃れ、薔薇乃木夫人を訪ねて、小さな車に乗ってやってきたのでした

    ご夫婦におばあちゃん、わんぱくぼうや、その妹と赤ちゃんの6人家族で、薔薇乃木夫人におうちを斡旋してもらおうとやって来たのでした
    でも世界中を飛びまわっている夫人のいる場所を誰も知りません

    オンネリとアンネリはおうちのドールハウスを提供して、夫人からクリスマスカードが届くまでいてくださいと案内しました

    すてきな冬が始まります
    そして、一家は追っ手から逃れられるでしょうか

    〇フィンランドの冬、クリスマス
    〇サンプティクロースとか、小さな人たちの言葉がかわいらしい
    〇わんぱくぼうやのファンになってしまう
    〇お隣のノッポさんの不思議グッズ
    〇不穏な空気を纏ってやってくる侵入者
    〇このシリーズ、小さなときに読んだら大切な思い出の1つになるだろうな
    〇甘いだけではないピリッとしたところもあり、読み応えがある
    〇すてきなドールハウスがあったら、小さな人に住んでもらえたらなあって思うなあ
    〇続きが読みたいのに><。

  • 一番おもしろかったのは、プティぼうが大きくなって、子ども部屋を守ったところです。強いなって思いました。
    あと、ショーララ家の人びとが、手ぶくろのかごひこうをしたのがおもしろかった。ぼくも乗ってみたい。
    お父さんの手作りの本は、虫メガネで見えないというのに、どれだけ小さいんやと思った。ショーララ家の人びとはほんとにちいさいんだな。
    ばらの木ふじんに、ぼくぴったりの家をしょうかいしてもらいたい。(小3)

  • 後半 アンネリちゃんと仲の悪かったルイーズさんが、突然アンネリちゃんとオンネリちゃんのおうちにやってきて、強引に居候を始めたうえ、勝手に知り合いを招くところ

    むかし、友だちが、私の全然仲良くない人を二、三人引き連れて私の家に来た挙句、彼らだけで、私の興味ない対戦ゲームの大会をして帰っていったことを思い出した……。
    ただ部屋を貸しただけの私って、何だったんだろうね……。
    おかげで私、おうちを占拠されてしまったアンネリちゃんの心苦しさが、痛いほどよく分かるよ。自分ちなのに、自分ちじゃないこの気持ち。

  • 季節は冬に向かおうとしているころ、小さな訪問者がオンネリとアンネリちゃんのお家にやってきます。それはプティッチャネン族のショーララ家です。彼らは新しいお家を求めて、薔薇乃木夫人を探していたのです。けれども薔薇乃木夫人はなかなか見つかりません。そこでオンネリちゃんとアンネリちゃんは小さな家族をしばらくの間、泊めてあげることにしました。小さな家族と素敵なお家で楽しい日々を送るのもつかの間、ショーララ家を見世物にしてお金を稼ごうと企む悪い輩がやって来て…。ドキドキハラハラな展開と小さな訪問者の暮らしぶりやクリスマス、北欧の冬景色を舞台したに心躍る物語です。

    前作との繋がりもあって、今回も窮地を救うオンネリちゃんとアンネリちゃん、そしてお巡りさんに拍手喝采です。小さな訪問者がドールハウスで暮らしたり、オンネリちゃんとアンネリちゃんたちが小さくなって一緒にクリスマスを楽しむ場面も夢があって楽しい作品でした。
    映画を観てないので、これからみたいと思います。できれば全シリーズ、翻訳して欲しい作品です。

  • あー、今回も夢いっぱい。
    小さなファミリーと共に過ごす、思いやりに溢れた日々。
    とっても素敵でした。
    アンネリちゃんの夢が叶うラストもほんわか幸せでした

  • 二人の家のあそび部屋にある人形の家。そこにぴったりのショーララ家の人達に出会う。自分達の暮らしが豊かになるように、飾られていく描写がワクワクする。それが壊されるかもしれない危険が迫ってドキドキした。最後は薔薇乃木夫人が登場して、素敵な家が見つかる。さすが薔薇乃木夫人!

  • オンネリとアンネリの本の冬のおはなし。外国の昔の児童読物はノスタルジーがあってよいです。

  • 2017.1.31 挿絵がとてもかわいらしい。外国の本ってやっぱり素敵ね。想像力が豊かというか。日本・海外とたくさんの本を読んでいこうと思えた。

  • 「『オンネリとアンネリのおうち』で小さな可愛いおうちを手に入れたオンネリとアンネリのもとに、11月のある日、ショーララと名乗る小さな家族が薔薇乃木夫人をたずねてきました。彼らは、彼らをつかまえようとする悪い人間たちから逃げているといいます。そこでふたりは、夫人が見つかるまで、家にかくまうことにしました。はたして、彼らを守ることができるのでしょうか。フィンランド生まれの、ハラハラドキドキの冬の物語。」

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著者プロフィール

クレンニエミ・マリヤッタ 1918年生まれ。1946年に『赤蟻プッケの冒険』でデビュー。やがて30作品を著し、そのうち5作品で自国フィンランドをはじめ、北欧の児童文学賞を受賞。また、200作品にものぼる海外児童文学の翻訳等も手がけている。第一作『オンネリとアンネリのおうち』(福音館書店)は1966年に出版され、後に本作『オンネリとアンネリのふゆ』(1968年)と他2作品がシリーズとして発表された。2004年没。

「2016年 『オンネリとアンネリのふゆ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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