しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
4.02
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本棚登録 : 283
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834025941

作品紹介・あらすじ

日本全国にはさまざまな形のしめかざりがあります。それぞれの形に込められた人々の想いとは?お正月に飾られる"しめかざり"の絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 2年生の読み聞かせに持っていきました。
    時間:15分強

    お正月のしめかざりを説明しています。
    しめかざりは年神さまをお迎えするための飾りですよ、というような説明や、
    素材の扱い方、しめかざりの作り方、日本全国のしめ飾り、飾るものの解説、などなど。

    実際に作っている人へ(毎年1500本も作るそうです!)や、素材を集めてくる人、大きなしめ飾りを作ったり飾ったりする人たちへの取材も行われています。

    読むのには15分以上かかりましたが、絵も字も大きく読みやすくわかりやすいので、子供にも分かり易そうで、
    また大人からしても「日本全国こんなにあったのか!」「藁の乾かし方も違うのか!」などなど興味深いです。

  • しめ飾りの意味や作り方、変遷、日本各地の様々なしめ飾りの紹介などが、すごくわかりやすく説明されています。何より、それらの説明に合わせられた絵が良い。

    しめかざりの材料にする真夏に刈られる「青刈り」の場面には、青々とした夏の田園風景で、青い稲を抱えるしめかざり作りのおじさんの絵。この絵の構図がまた良い。人物を大きくし過ぎず、田園風景を見えるようにしてるのが良い。

    そのおじさんが作業場でしめかざりを綯っている場面では、おじさんが父から作り方を教わり、そして息子に伝えているエピソードが紹介されてるんだけど、作業場には孫がおじいさんを描いたらしき絵が飾られてる。「伝統は父から子へ、そして孫へ受け継がれる」というイメージが想起される。

    宮島のしめかざりを紹介する場面の絵の構図もまた素晴らしいんだなぁ。それは皆さん読んで確認してみてください。ともかく、おざなりに絵を模写的に書くのではなく、その場面で伝えたいことが伝わるよう、絵にこだわりが感じられて、だからこそ説得力がある。著者の森須磨子さんは全国津々浦々のしめかざりを調査・研究されているそう。そのしめかざりはの想いが伝わってきます。

  • 確かに素晴らしい!

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    お正月、家々の玄関に飾られた"しめかざり"を、みなさんもきっと見たことがあるでしょう。どんな形だったか、覚えていますか?地域地域でちがうのはもちろん、作り手や飾る場所によってもしめかさりの形はさまざまで、日本全国には鶴や亀、蛇、馬、柄杓や俵など、驚くほどいろいろな形のしめかざりがあります。基本的にワラだけで作られるしめかざりの造形の美しさを見ながら、そこに込められた人々の想いをたどります。
    http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1294

  • しめかざりの意義や種類、生産者の熱い想いが伝わりました。
    我が家はしめ飾りを飾る習慣がないですが、想いを込めて飾ってみるのもいいなと思えました。

  • 大人も「へー」と言いながら読める
    ざ・日本!

  • いろいろなかたちのしめかざりにこめられた意味になるほどって思いました。

  • ひとくちにしめ飾りと言っても色々な種類があり、作り方にも習わしがあるのだと勉強になりました。

  • 日本中のしめかざりを紹介しながら、「しめかざり」というものについて教えてくれる本。

  • ちょっとマニアックだったのでかいつまんで読み書かせました。 byママ

  • しめかざりのことを知らなかったので、すごく勉強になりました。

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著者プロフィール

1970年、香川県生まれ。武蔵野美術大学の卒業制作がきっかけで「しめかざり」への興味を深めてきた。同大学院造形研究科修了、同大学助手を務め、2003年に独立。グラフィックデザインの仕事を続けながら、年末年始は全国各地へしめかざり探訪を続ける。本書の収録写真もすべて著者による撮影。著書に、自ら描いた絵本・たくさんのふしぎ傑作集『しめかざり』(福音館書店・2010)がある。
2015年には香川県高松市の四国民家博物館にて「寿ぎ百様〜森須磨子しめかざりコレクション」展を開催。「米展」21_21 DESIGN SIGHT(2014)の展示協力、良品計画でのしめ飾りアドバイザー業務(2015)。

「2017年 『しめかざり 新年の願いを結ぶかたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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