トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 173
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834022964

作品紹介・あらすじ

トイレに行くのは、なんとなく恥ずかしい?夜のトイレは怖いところ?しかし、世界中の人が毎日お世話になっているトイレ。人とトイレの長いお付き合いを、歴史をひもときながら写真とユーモラスな絵でたどります。トイレの見方が変わる、面白い場面満載のトイレ尽くしの1冊。

感想・レビュー・書評

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  • ■感想
    ブク友さん達で読まれているのをみつけて、興味を持って図書館で借りてきました。
    なんか、面白いですね、バルセロナでは、クリスマスにお尻丸出しの人形をかざるみたいです。ほんとなのか…?

    筆者の方が、それを知ったことをきっかけとして、トイレについて、サクッと調べた内容のお話ですが、昔のトイレ事情はすごいですね。なんか、想像するとすごいけど、調べた内容がいくつか説明されています。

    海外のお城のトイレとか、日本のお寺のトイレとか、フィリピンのルソン島のトイレとか、いくつか出てくるので、興味ある人は見てみると面白いかもしれないです。


    ■内容
    バルセロナではウンコをしている人形をかざり、ブリュッセルでは小便小僧が人気。ほかの国ではどうして人気なのかを筆者が調べてみた内容になります。

    ヨーロッパの石づくりの古いお城は、出窓式のトイレになっていて、下に落とすだけ。下は谷であれば問題ないですが、そうでない場合は、何かに貯めていく形もあったみたいです。

    なんか、すごい。

    • aoi-soraさん
      あはっ(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)
      いい色に焼けてるなー
      と思ったら、涙!?
      に気付いてね。
      良かったです^⁠_⁠^

      でも美味しそうな焼き加減ですよ...
      あはっ(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)
      いい色に焼けてるなー
      と思ったら、涙!?
      に気付いてね。
      良かったです^⁠_⁠^

      でも美味しそうな焼き加減ですよ(笑)
      2023/12/15
    • aoi-soraさん
      白鳥さん、すごいですよね
      本当に世界観が違う…
      目からウロコって感じでした
      白鳥さん、すごいですよね
      本当に世界観が違う…
      目からウロコって感じでした
      2023/12/15
    • Manideさん
      白鳥さん、すごいですよね。
      ほんと、すごいと思います。
      やっぱり、前に進む人は、かっこいいです。


      aoiさんと同じように心配してくれる人...
      白鳥さん、すごいですよね。
      ほんと、すごいと思います。
      やっぱり、前に進む人は、かっこいいです。


      aoiさんと同じように心配してくれる人がいるといけないので、アイコンは元に戻します(^^)
      2023/12/15
  • スペインのバルセロナで見つけたカガネー(ウンコをしている人)という置物やブリュッセルの小便小僧像に啓発されて、作者は世界中のトイレを探す。
    ・スペインのセゴビアのアルカサル城の出窓にあるトイレ。谷底に落とす。
    ・ヴェルサイユ宮殿には274個の穴あき椅子があった。それでも間に合わない貴婦人たちは部屋や庭の隅で用を足す。ふわっとひろがったドレスは隠すのに便利だった。
    ・京都東福寺の便所には穴が仕切りもなく並んでいる。
    ・武田信玄の便所は6畳あった。そこで執務もこなす。
    ・江戸時代は長屋のウンコを売って大家が儲けた。
    ・フィリピンでは、豚や魚に食わせる。
    ・ジェット旅客機では、最初濾していたが、吸い取り式に変わった。
    ・ロケットでは、最初はおむつだった。今は吸い取り式。
    ・モヘンジョダロでは、水洗式だった!

  • スペインではトイレで用を足す姿の人形があることから始まり、国や地域、時代によって様々なトイレが使われていることが学べる児童書。

    ヨーロッパの美しい街並みも、昔はウンコやオシッコが垂れ流されていた不衛生な街だったとか、フィリピンには豚小屋の上にトイレがあり(ウンコは豚の餌!)、そこで育った豚はいずれ人間が食べるとか、トイレの蘊蓄(?)が詰まっている。挿し絵もかわいい。

    航空機のトイレがどのような仕組みで成り立っているかは、これまで気にしたことがなかったが、快適な空の旅をする上で確かに重要。そういうところでも支えてくれる人たちがいるんだと改めて感謝したくなった。

  • トイレって本当に大事。ブク友さんの本棚で気になって取り寄せてみた。
    「だれかが偉そう見えたらその人がウンコしているところを想像してごらん。こう考えると人間はみんな同じと考えてちょっと元気がでてくるよ」だなんてバルセロナ生まれのアントニオさんありがとう。昔のお城では出窓からそのまま落下させたり、ヨーロッパの都市では窓から投げ捨てたり、穴あき椅子とか使用していたらしい。武田信玄は6畳大の立派なトイレだったとか。排泄物は肥料になるということで江戸時代商売にもなった。飛行機や宇宙船のトイレ事情も知ることができた。

    • Manideさん
      ベルガモットさん、おはようございます。

      そう! こちらの本を読まれているのも気づいておりました(^^) この「トイレのおかげ」は、読んで...
      ベルガモットさん、おはようございます。

      そう! こちらの本を読まれているのも気づいておりました(^^) この「トイレのおかげ」は、読んでる方が多いですよね。

      たま〜に、たくさんのふしぎを読むと、子どもの頃に戻ったような気持ちになります。「学研の科学」をやってたんですが、それを手にした時のような感覚を思い出します。

      この、たくさんのふしぎは、1985年からスタートしているとのことで、すごいですよね。

      ベルガモットさんが、次に何を選ばれるかも楽しみにしてますね(^-^)
      2024/01/24
    • ☆ベルガモット☆さん
      Manideさん、こんばんは!
      こちらにもコメントありがとうございます!!!
      「トイレのおかげ」、おかげというのがいいですよね~
      「学...
      Manideさん、こんばんは!
      こちらにもコメントありがとうございます!!!
      「トイレのおかげ」、おかげというのがいいですよね~
      「学研の科学」懐かしい!親におねだりしたけど却下されました。友人が楽しそうにしているのを羨ましいなと思ってました。その頃から深い学びをされてたんですね、凄いなあ。
      「たくさんのふしぎは、1985年からスタートしている」そうなんですか?!Manideさんの本棚がきっかけでこのシリーズは知ることができたので感謝しています(^^)/
      2024/01/24
    • Manideさん
      こんばんは〜

      役に立つ部分があって嬉しいです。
      私もやまさんに教えてもらって読み始めました(^^)
      ブクログのおかげですね。

      たくさんの...
      こんばんは〜

      役に立つ部分があって嬉しいです。
      私もやまさんに教えてもらって読み始めました(^^)
      ブクログのおかげですね。

      たくさんのふしぎ、1985年の1作目が図書館にあるようなので、今週末に読んでみようと思います。そういう楽しみを作るのも人生って面白いですよね。

      この作品もなかなかにインパクトありましたから、夢に出てきそうです(笑)
      おやすみなさい(っ˘꒳˘c)zzz
      2024/01/24
  • 表紙の陶器の人形がクリスマスに売られている地域があるなんて!
    色んなトイレの歴史が知れてトイレって有難いなぁと思った。

  • 「どんなトイレがいいか」なんて、かんたんには言えない。
    本書のメッセージはこれに尽きる。

    最近のトイレは全自動だったりして、もし停電になったらどうなるんだろうといつも心配になる。しかし一方で、海外の知人からは、日本のトイレは最高だという声もよく聞く。
    私もじつは、日本のトイレ(だけ)は最高だと感じていた。けど本書を読んでちょっと揺らぎそうになった。

    おそらく衛生という観点から見れば理想的なのかもしれない。しかしその他の観点からすると、何か間違っているような気がしてしかたがないのだ。そのことにきづかされた。まだそれは言語化できていないのだけど。。。

    本書では、いろいろな排泄物の処理のしかたを紹介している。
    「落とす」「投げ捨てる」「そこらへんでする」「売る」
    「食べさせる」など。
    また日本のお寺のトイレは、それまで形式があるため、もよおしてもいりなり飛び込むわけにはいかない。

    いや面白かった。地域や時代ごとに排泄物に対する価値観はぜんぜん違う。
    排泄物に対する対処のしかたは、どこか、人間の格を決めるような気がして仕方がない。ちょっと言語化できた。そう、人間の格なのだ。

  • バルセロナの郷土玩具に
    「カガネー」というものがあって
    語源は見た目そのまま
    「ウンコをしている人」なんだそうです。
    でも、出すものがあるという豊作祈願や
    出す姿に貴賎なしという意味があるらしい。

    そんなカガネーからはじめて
    世界のトイレ事情とその歴史を教えてくれる。
    新幹線や宇宙船のトイレの機能性なんかも
    よく考えられているよなぁ。

  • スペイン・バルセロナのクリスマス。
    オーナメントにはウンコしてる人の人形が人気。カガネーというのだ。

    崖の上の城。トイレは崖の上に突き出した落とすトイレ。熊本城も

    ヨーロッパも下水が完備してなかった頃は、窓から糞尿を投げ捨てていた。

    日本の僧坊はトイレの厳しい決まりがあった。
    →駆け込めない

    江戸の町では、糞尿はためて売る。

    動物たちの餌にしているところも。

    飛行機や宇宙船のトイレ。
    ブラジル、お尻カード。

    〇トイレの歴史と文化。当たり前に使っているが当たり前ではないのだ。

  • 世界のトイレの歴史や様々なトイレを紹介する本は他にもあるが、これは大人も子供も楽しく読めるところが良い。
    絵本なので写真もすべてカラー。

    取り上げられているのはバルセロナのカガネー(排泄している姿の人形、クリスマスに飾る)、ブリュッセルの小便小僧、スペインセコビアの城の出窓式(つまり、落下型)、投げ捨て型(ヨーロッパ各地)、ベルサイユ宮殿(少数のおまる、他は庭や部屋の隅で適当に)、日本の寺の「東司」、武田信玄・二条城の畳敷きトイレ、江戸時代の売り買い、フィリピンの豚の餌式、飛行機、宇宙ロケット、パリの下水道。
    他にもいろいろなトイレがあるとは思うけど、これだけ紹介されていれば、手軽に読める絵本としては上等だと思う。

    私が面白かったのはボスの「悦楽の園」で人を丸のみにしている鳥の顔をした生き物が腰かけているのがトイレがわりの穴あき椅子であるというところ(ということは椅子の下から出ている人の入った大きな水滴のようなものは、この生き物の排泄物ってことね。消化してないじゃん!)と、パリの下水道博物館の働くマネキン。昔のデパートにあったようなマネキンに作業員の服を着せて展示している。おしゃれなパリとは思えないベタなセンス。本物の水路の中の博物館なので、濡れたら取り換えられるようわざと安っぽいマネキンを使っているのかもしれないが。

    この本の一番良いところは、どの国のトイレもその地方の実情に合わせてあるのでどれが良いとは言えない、とちゃんと書いてある点。
    「日本のトイレが世界中で一番清潔で使いやすく居心地がいい」って言う人が多いし、本でもそう書いているのを何度も読んだ。
    しかし水洗トイレは雨がほとんど降らない場所では実用的でないし、動物に食べさせたり肥料にしたりするのもごみを出さないという点で優れている。
    なんでも自分のところのが一番と思うと思考停止になるね。いろいろな面から考えるというのを「トイレ」でやったのがこの本だと言える。

  • <The Tale of Toilet>
      
    デザイン・図版作成/森枝デザイン事務所

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著者プロフィール

森枝雄司 森枝雄司(もりえだゆうじ)1958年熊本県生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。出版社勤務を経てブックデザイナーとして独立。デザインの仕事のかたわら、バルセロナの世紀末芸術モデルニスモの取材を続ける。主な著書に『バルセロナ建築たんけん』(福音館書店)、『ダリの国が見たい!』(大日本図書)、『バルセロナ・カタルーニャ美術散歩』(共著、JTB)、『絵のあるまちバルセロナ』(共著福音館書店)などがある。

「2007年 『トイレのおかげ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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