月 人 石 (こどものとも傑作集)

  • 福音館書店
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (27ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834020281

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の写真を観て「?」と思う。左手で筆を持っているのだ。
    13の文字が登場し、一番最後にこれらの文字を書いた乾さんの後姿が画像で現れる。そこで納得がいく。そうか、自由の効く左手で書いた文字なのか。
    だからと言って車椅子の書家さん、などという呼び方でくくりたくない、決して。
    これほどのほどばしる思いで一心に文字を書いたことが、自分には一度だってあっただろうか。

    圧倒的な訴求力の文字を写真家の川島敏生さんがカメラにおさめて、見開きの左側に配し、右側にそれにふさわしい写真を載せてある。
    そして、文字と写真に添えられた慎ましやかな詩は、谷川俊太郎さんのもの。
    そうして、初めての「書の絵本」がここに出来上がった。

    [詩の部分をゆっくり読みますので、文字と写真を観て楽しんでください]と言って本を開き、ひとつの文字について心の中で5つゆっくりとカウントする。
    そうして約7分かけて読んだ、今日のお話会。
    [どの文字が印象に残りましたか?]と聞くと、ふたりの女の子が同時に答えた。【馬】と、【山】と。
    一番最後には、登場した文字を世界の19の言語に変換した表も載っている。
    最初に登場した「扉」は、世界に向かって開かれる扉だったんだね。

    • nejidonさん
      だいさん、こんにちは♪
      ようこそいらっしゃいました!
      そうですね、身体に障がいを抱えているということを抜きにしても、とても大変だと思いま...
      だいさん、こんにちは♪
      ようこそいらっしゃいました!
      そうですね、身体に障がいを抱えているということを抜きにしても、とても大変だと思います。
      私も左利きでして、授業では強制的に右に筆を持たされました。
      それが嫌で嫌で・・
      今はどうなのでしょうね?
      気迫を込めて書くにも、基本が出来ていないので気迫の行き場がないワタクシです。
      2013/10/28
    • だいさん
      nejidonさん
      こんにちは
      今はストレスになるからと強制的には直さないようですよ。
      家の娘も左利きですが、自主的に書道は右で書いて...
      nejidonさん
      こんにちは
      今はストレスになるからと強制的には直さないようですよ。
      家の娘も左利きですが、自主的に書道は右で書いていたようです。
      2013/10/28
    • nejidonさん
      だいさん、再訪してくださってありがとうございます!
      そうなんですか。
      今は強制的には直さないのですね。安心しました。
      娘さんは自主的に...
      だいさん、再訪してくださってありがとうございます!
      そうなんですか。
      今は強制的には直さないのですね。安心しました。
      娘さんは自主的に右手で書かれたのですか?!
      なんと立派なお子さんでしょう。
      私など、一度で嫌になり、書写の時間ほど憂鬱なものはありませんでしたよ。
      あの時耐えられなかったから、今の私があるんですけどね(笑)
      少しだけ、後悔するときがあります。少しだけ、ね。
      2013/10/29
  • 写真と文字と詩と。最近、テレビでもよく取り上げられている。乾千恵の書。込められた想いと出逢う場に、心が動く。とどまったり、うごいたり、いのちがありつづけるのだ。

  • これかっこいいな。字から伝わる魂。自然にも負けないくらい力強い。いつまでも眺めていたくなる。

  • 書,写真,詩の調和がいい.

  • こころのとびらって、なんだろう。
    なんか、はじめてみるほんって、すてきだなっておもう。
    イメージが、たのしかった。

  • 力強い筆字と写真、短い文のみごとなコラボレーション。
    とにかく見て感じてください。

  • Diary:2005/01/13
    書くということは、筆をとるひとの、内なるエネルギーを描き出すものなんだな。・・・そう思わせてくれる力がある。

  • 図書館本。うちの兄弟たちにも書の奥深さに触れてみてほしくて借りてみました。小学2年生でも読める漢字が多く出てきて、思いのほか楽しんでいました。

  • かげをつくるのはひかり。
    目から鱗でした。

  • 「馬」という字がとてもいい。「山」も。
    ・・わたしにはこの本の良さは、わからないのだけれども。

    「この絵本は字を覚える絵本ではなく、字を感じ楽しむ絵本です。筆で書かれた「書」のもつ生命力が、写真と言葉とともに、生き生きと感じられます。「これは書が、文字というものの持つ精神性や造形力を見る者に感じさせるとともに、筆をとる人の内面の思いやイメージまでも伝える力を持っていることを、改めて感じさせてくれる貴重な絵本です。」(松居直)子どもたちは字と遊び、大人は改めて字の持つ力に気づかされる、ユニークな絵本!
    読んであげるなら 4才から
    自分で読むなら小学低学年から」(福音館書店の紹介)

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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