おっきょちゃんとかっぱ (こどものとも傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 975
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834014648

感想・レビュー・書評

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    読み聞かせは3才から
    小学校初級向き

    不思議なものが好きな私としては
    この感じはたまらない
    こういう話には
    後味が悪い話も多くあるが
    この話ではハッピーエンドなのもいい
    安心して異世界を満喫できる

    しかし
    一部 切ない部分もあり
    妄想好きな私は
    いろいろ考えてしまい
    どちらに転んでもどちらかが悲しい
    そんな状況を後味が悪く感じ始めた時に
    おっきょちゃんが人間の世界に戻ったシーンの挿絵が
    とても印象的で
    うまく説明できないけれど
    その挿絵が後味の悪さをぬぐってくれた気がした

    子どもは幼稚園の誕生日会で
    『めっきらもっきらどおんどん』を読んでもらったのだが
    その時も興味を示さなかったので
    もしやと思い感想を聞くと
    やっぱりまだ興味が持てないみたい
    私としては残念だったなぁ

  • あやしくて、わくわくする。
    にぎやかなはずなのに、なんだか静かで、どこかさびしい。
    そんな夏の出来事。

    いいなぁ、いいなぁ、古き良き日本。
    縁側のある家なんて、あまり見かけない。

    カッパたちがいいやつでよかった。
    やっぱり手土産は必要だな。

  • 絵もおはなしも大好きです。
    どこか懐かしく
    子どもが好きなわくわくする夏の話です

  • 再読。

    『めっきらもっきらどおんどん』と同じく、長谷川摂子作、降矢奈々絵による絵本。河童の世界の住人となり、また人間の世界へと戻る、おっきょちゃんの物語。
    読み返してみると、終盤でおっきょちゃんが身を丸めてすいかの中に入り、母の前に帰りつくというモチーフは、産まれ直しを暗示しているのかとも思った。
    おっきょちゃんとガータロとの別れの場面は詩的。絵も、揺らめく水の世界が水彩で表されていて美しい。

  • 友人達が口を揃えて「この絵本好き❤」と言ったことにナットク!長谷川摂子さんらしい、民話的な素晴らしい世界観が拡がっていました。ただ単に河童の国に行って帰ってきた、じゃないんですよね。降矢奈々さんの絵も申し分なく、私も大好きな絵本になりまして(*^_^*) 夏祭りといえば、この1冊!大人には恒川光太郎さん『夜市』とともにオススメしようかしら(´౪`) 長谷川さんの読み物では『人形の家』がこの世界観に通じていて、金井田さんの版画も最高、超オススメです(*^-゜)b

  • 夏だね〜
    絵もいいし、お話もすてき
    夏の昼下がりの夢のようなおはなし

  • 長谷川摂子さんと降矢ななさんの絵は、やさしくて大好きです。「めっきらもっきらどおんどん」もいいのですが、私はこの本のラストの出産記憶のような戻り方がステキだと思います!

    • ひらまゆさん
      夏休みの不思議な体験…河童の国での生活…現実の世界への戻り方が出産記憶のようで感動!
      夏休みの不思議な体験…河童の国での生活…現実の世界への戻り方が出産記憶のようで感動!
      2012/09/01
  • 色鮮やかなカッパとカッパの国
    とても綺麗な絵なのですが、
    とっても哀しい場面もあるお話です。

    ある日、おっきょちゃんという女の子が
    カッパに誘われてカッパの国のお祭りに行きます。
    おっきょちゃんは、お土産にキュウリを沢山持っていったので、
    カッパの国のカッパ達は、おっきょちゃんを大切にします
    そして、祭りの餅をもらって食べると・・・
    ひとくち たべたら おとうさんのことを わすれ、
    ふたくち たべたら おかあさんのことを わすれ、
    みくち たべたら みずの そとのことを
    ぜんぶ ぜんぶ、わすれてしまった。。。


    何度読んでも泣いてしまう絵本
    「ひとくち たべたら おとうさんのことを わすれ、
    ふたくち たべたら おかあさんのことを わすれ、
    みくち たべたら みずの そとのことを
    ぜんぶ ぜんぶ、わすれてしまった。。。」
    この部分で、息子は号泣です(´∀`;)
    それでも読んで欲しいと言うのです。
    不思議は魅力のある絵本

  • 本当に大好きな本。スイカを見るたびに思い出す。

  • 読みきかせにも使えると知り、借りてよんだ。

    あるところに、おっきょちゃんという ちいさな おんなのこが いた。
    おっきょちゃんが ひとりで うらの かわで あそんでいると、あかい かおをした ガータロという かっぱの こどもが あらわれた。
    おっきょちゃんは、ガータロと みずの なかの おまつりに いくことにした。

    『めっきらもっきら どおんどん』っぽい。
    たまたま持って行ったおみやげがきゅうりである、あちらのものを食べて自分の世界のことを忘れる……ほかのところにも、民俗学要素があるのかなぁ、おもしろい。
    「ちえのすいこさま」で人魚姫を思い出したり、すいかのところで桃太郎を思い出したりした。
    ガータロは、すいかを食べても大丈夫だったのか?
    おはなしとしておもしろい。
    絵もおはなしを語っていて、日本的で美しく魅力的だ。

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著者プロフィール

長谷川摂子(はせがわ せつこ)1944~2011島根県生まれ。東京大学大学院哲学科を中退後、公立保育園で保育士として6年間勤務した。その後、「赤門こども文庫」「おはなしくらぶ」主宰。絵本に『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『おっきょちゃんとかっぱ』『はちかづきひめ』『みず』『さくら』『きつねにょうぼう』『かさ さしてあげるね』『おじょらぽん』、童話に『人形の旅立ち』、著書に『子どもたちと絵本』『絵本が目をさますとき』(以上、福音館書店)などがある。

「2016年 『ぐやん よやん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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