- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834014396
感想・レビュー・書評
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ぼくにとって、和製ファンタジーといえば、この一冊。
友人はこの本を「ゲド戦記のよう」と評したが、まさに同感。
いっさいの手加減なし。
この世の真実を描くことが、ファンタジーの使命なのだ、と思わせる。
子うさぎが殺され、びっくり。
かわいいリスに似た連中は、生き残るために嘘をついて、主人公を陥れる。
敵のアオイヌは、食べるためでなく、狂気で殺戮をおかす。
味方たちだって、正義の味方ってわけではなく、だれもがさまざまな歴史と物語をひきづっている。
勧善懲悪の単純な世界とはまったく無縁の複雑な世界がそこに拡がっている。
そこを生きて、戦う主人公が二人。
手に汗握り、ときにしかめっつらで、一気読み。
それが、神沢さんと堀内さんの傑作、『銀のほのおの国』だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中は食うか食われるかなのだなあ。
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名前が…昭和だ(;^^)ゞたかしとゆうこ…
そのせいかノスタルジーな印象
ゆうこは、だまされているかも!と
お話に入っていくのをこばんだりする
おいおい!それじゃ話が進まないよって
そこが、王道ファンタジーと違うところだけど
展開は、どんどん進んでいきます
「そうだったのか!」的な事もそうなくて
大人の自分には、向いてなかったかな
子どもの頃に、お目にかかれなくて残念でした
初版は古いんだけどなぁ -
こんなお話とは思わなかった。
古文調の語りがいい味出してる。
トナカイ軍と青犬の戦いには、
深いメッセージが込められている。 -
ずっと以前に叔母から頂いた本です。
もう内容はろくに覚えていないけど、とても衝撃的だったことと雪の冷たさや寒さを強く感じながら読んだ印象があります。
また近いうちに読み返そうと思います。 -
今日古本屋で旧版のほうをみつけて買ったところ。
友人の子供のころの愛読書だったそうで、この本を知ってから20年ほどずっと気になっていたのをやっと今頃手にしたわけであるが、今は作者が手を入れ直した改訂版で出ているのでいずれそっちも読む…だろうか。
堀内誠一の表紙・挿絵が素晴らしい。