ちょろりんのすてきなセーター (こどものとも傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834011937

感想・レビュー・書評

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  • 「ちょろりん」懐かしいなあ。子どもたちが小さい時、何度も読んでやったシリーズだ。実は、うちの庭にもちょろりん(ニホントカゲ)たちがいるんだよ。今は冬で出てこないけどね。ちょろりんが、はるのはらっぱいろのセーターが欲しくておじいさんの手伝いをしてこづかいを貰い、セーターを買いに行くが、それは蛇用のセーターだった。さてどうなるかな。降矢ななさんの絵は親しみやすくていいね。

  • とかげのちょろりんがお店で見つけた春色のセーター。一生懸命仕事をして報酬を得て自分が心から求めるものを手に入れる。大好きな愛してやまないモノがあるって幸せだ。モノも自分の一部。適当な間に合わせばかりだと荒む。愛情を注いで自分の大事な相棒にしていく。そろそろもう過度な消費は終わりにして、モノの扱いもそういうふうになったらいいのに。春色のセーター、とっても素敵だった。

  • 欲しいものをお金で買って手に入れるには、働いてお金を貯めることだけでなく、いろんな所にいろんな感情や手間がかかっているということをさりげなく教えてくれる絵本

  • 5歳◎
    とかげのちょろりんがセーターを買うためにがんばるお話。気難し屋のビキビキおばさんが優しくてほっこり。

  • 降矢ななさんによる、とても可愛らしいお話。
    起承転結が分かりやすく盛り上がり場面もあり、描きすぎず簡潔で見やすい。
    セーターを着たくなる季節のお話としてぜひ。
    年中さんから高学年まで。もしかしたら大人も喜ぶかもしれない。約8分。

    主人公の「ちょろりん」とは、とかげの男の子。
    「はるのはらっぱいろ」をしたセーターをお店で見つけたが、欲しいと言うと両親に反対される。
    貯金箱のお金ではとても足りない。
    あとふたつ「あかく すきとおった ガラスのおかね」が必要。
    そしておじいちゃんの仕事を手伝うというアルバイトを始めるが・・

    努力の結果とは言え、それが報われるとは限らない。
    とけげもひとの子も、それは同じだ。
    夢が更に遠くなったかのように見えた時、思わぬ救いの手が訪れる。読みどころは、ここ。
    子どもたちはしっかりちょろりんに心を寄せて応援するだろう。

    優しい背中のおじいちゃん。偉そうなびきびきおばさん。
    身の丈に合わなかったセーターを着た時の落胆。
    そして、ちょうど良い具合に仕上がったセーターを着たちょろりんの満足感。
    思わず「いいね!」とクリックしたくなる場面だ。
    欲しいものって、こうして手に入れるものなのね。
    ちょろりんはきっとこのセーターを大事に大事にするだろう。

  • セーターの季節になると読みたくなります。

  • 小学2年の子どもが、読書感想文用に借りてきました。
    かわいい絵に魅せられて私も読ませてもらいました。

    さむがりのトカゲの子チョロリンは、お使いの途中に素敵なセーターを見つけます。

    でもお母さんは買ってくれない。
    自分のおこづかいでは足りない。

    おじいちゃんに、お仕事のお手伝いをしたらセーターを買うのに足りない分のお金をあげると言われてチョロリンは…というあらすじ。

    こういうお話、結構好きです。
    しかも、この絵本は世界観が素敵。
    コスモスの花びらでランプを磨いたり、落ち葉でランプをくるんだり、読んでいて胸がキュンキュンします。

    お手伝いを頑張ったチョロリンが、お金を手にしてお店にかけていくところ、お店のおばさんに声をかけるシーンの緊張感、あこがれのセーターがチョロリンにはどうしたって着れない物だと分かった時の大粒の涙に、涙の水たまり…ドキドキして、切なくて、思わず自分も涙ぐんでいたりして、…いやはや年のせいですかね。やたらと涙腺が刺激を受けるったら、もう。

    最後に。カエルのおばさんステキです。表面はどうであれ、心の底はあったかい、こんなおばさんになりたい。

  • 図書館本。次女に借りた本を長女がもれなく読むシリーズ。酷暑の真っ只中にあるので、季節感に欠けてしまい、私のミス。

  • セーターを手に入れるために、おじいちゃんのお手伝いをするちょろりん。眠気を我慢してランプのガラスみがきをする姿に、セーターが欲しいという強い思いが伝わってきました。心が温かくなる内容の絵本です。

  • 「セーターが欲しい、とかげのちょろりん
    とかげのちょろりんは町の洋品店で、暖かそうなセーターをみつけました。でもお母さんもお父さんも「セーターなんかいりません」というばかり。おこづかいの貯金もたりないので、ちょろりんはランプづくりをしているおじいさんのところで、ランプのガラス磨きの仕事をすることにしました。夜通し働いてもらったお金をもって、セーターを買いにいくと、それはヘビ用でした……。
    読んであげるなら 4才から
    自分で読むなら 小学低学年から」(福音館書店より紹介)

    ・こわいようでやさしいカエルおばさんが◎
    ・ちょっと洋風な雰囲気もある。
    ・働いてお金を自分で稼いでセーターを手に入れるちょろりん、素敵。

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著者プロフィール

降矢なな 1961年、東京に生まれる。スロヴァキア共和国ブラティスラヴァ美術大学にて石版画を学ぶ。絵本に「まゆ」シリーズの他、『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『ちょろりんの すてきなセーター』『ちょろりんと とっけー』『おっきょちゃんとかっぱ』『たあんき ぽおんき たんころりん』『あいうえおうた』『ねえ どっちがすき?』(以上、福音館書店)、『ピーターとおおかみ』「おれたち、ともだち!」シリーズ(以上、偕成社)など多数。スロヴァキア共和国在住。

「2023年 『まゆとおおきなケーキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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