- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834007473
感想・レビュー・書評
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久し振りに読み返しましたが、
プーより好きかもしれないと、J.G.ロビンソンのストーリーテラーぶりに感激。
クマのぬいぐるみテディとデボラという女の子のお話しなのだけれど、
何が素敵って ふつうにテディが話せるところ。動いたりはできないので、デボラにこうして、ああしてとお願いするし、ごはんを(いちいち)食べたりしなくてよかったりするんですが、テディはふつうに考え、話し、観察眼が素晴らしくちゃんと学んでいる。1人の男の子くまとして、デボラと向き合ってるところがかっこいいのです。
そして、デボラが、手放しでテディのことを肯定しているというか、どんなテディも素敵だと、そうね、そうだろうと思ったわと言ってくれる。どんなクマより好きでいてくれる。ほんとに素敵な女の子なのです。
最初のお話が、いきなりお庭にテディを忘れてきてしまう…というエピソードからはじまるので、なんだかドキドキしてしまいましたが、
テディはいつだってデボラと素敵なデボラのママにまもられているから安心です。
印象的だったのは3つめのおはなし、「おまつりにいく」 テディはデボラとママがジンジャークッキーを焼いてる間にお外を眺めながら考え事をします。いちばん欲しいものやしたいことについて。
ピアノがひけるようになりたいなぁ、とかかばんと長靴が欲しいとか、馬に乗りたい。でも何よりしてみたいのは、車の運転です。そこで、1人で運転する練習を…するのですが、
この日は午後からお祭りにいくことになります。
そして、そのお祭りのメリーゴーランドで念願の馬にのることができるのですが、なんと、メリーゴーランドにはうまやかごや、飛行機に、自動車学校まであったのです!そこでなんと1人で車にのることになるという、なんともかわいらしいエピソード。
他にも、くまのブローチに嫉妬するお話しや、インディアンになって、猛獣からテントを守ったふりをするお話ひなんかも、最高。
とにかくあまりのかわいらしいエピソードたちに、とろけそうなること請け合い!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の章を読んでいただいた
ひと晩外で過ごすお話
意思を持ってるかと思えば
ぬいぐるみだったりして
プーさんとかパディントンとまた違いますね
女の子とのつながりが可愛い
詩があるところがイギリスらしい
マザーグースの国ですもんね
作家さんは思い出のマーニーの人 -
テディ・ロビンソンは、大きくて抱き心地のいい、人懐っこいぬいぐるみのくまさん。デボラという女の子のもので、二人はいつも仲良し。デボラの行くところには必ずテディ・ロビンソンも行きます。
テディ・ロビンソンは、ぬいぐるみだけど人間のようにいきいきと動きまわり、しゃべり、遊びます。子どもの日常が、あるがままに描かれているのです。
大人にはとっくの昔に失われてしまったファンタジー。小学校2~3年生までの女の子には物凄く響く物語です。正直、オイラも大好きですが、子どものように純粋に読むのは難しいかも。新井素子さんの「わにわに物語」を楽しめる大人には大いに薦めますが、普通の感性の大人にはこの本の面白さは分かってもらえないかもなあ。 -
子どもの頃の大好きなぬいぐるみのことを思い出す。
くまのぬいぐるみロビンソンの友達(持ち主)の女の子デボラだけでなく、周囲の人もそのロビンソンが本当に生きているように扱うところがなんとも素敵。
そんな大人ばかりだったら本当に素敵なのに、と反省。
でもデボラもロビンソンが生きていないってことはきちんとわかっているところも、こども目線できちんとしている本。
わかりにくい言葉はないのも◯。 -
テディ・ロビンソンはぬいぐるみのくまだけど、持ち主のデボラと同年代のお友達という設定です。そういう設定で話したり考えたりします。
幼い子どもたちは、きっとそういう設定でぬいぐるみや人形と接しているのでしょうね。(うちの娘も、小さい頃ぬいぐるみとおしゃべりしてました!)
だから、テディ・ロビンソンの話すことや思うことは、幼い子どもの思っていることをストレートに表していると思う。テディ・ロビンソンが頑張ったことを認めてもらえたり、不満が解消されたりすると、読んでいる子どもも満足感が得られると思う。 -
テディロビンソンの言葉
「ありがとう、ぼく、ピンクのお花のもうふ だいすき」
フェルトの馬の名前 クロペッティ
私は79P~ -
お気に入りのぬいぐるみは、持ち歩くものね〜そ
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小学1~2年生に。
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大人が読んでも、おもしろいです。こどもの世界は、夢がいっぱいでありながら、案外ドライ。そんなところが、テディロビンソンを通して、表現されているようです。