ミリー・モリー・マンデーのおはなし (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834007022

感想・レビュー・書評

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  • 有名どころ、読んでみたくて図書館で借りた。

    あるところに、ミリー・モリー・マンデーという小さな女の子がいました。
    おとうさんと、おかあさんと、おじいちゃんと、おばあちゃんと、おじさんと、おばさんと、ねこのトプシーと、犬のとトビーといっしょに、草ぶきの屋根の白いきれいな家にすんでいます。
    【もくじ】
    ミリー・モリー・マンデー
    ・おつかいにいく
    ・パーティーにいく
    ・ポット・カバーをつくる
    ・おくりものをもらう
    ・おままごとをする
    ・キャンプをする
    ・おみせばんをする
    ・とじこめられる
    ・あかちゃんのせわをする
    ・るすばんをする
    ・キャロリングにいく
    ・ともだちがあいにくる

    「なんだか幸せ」なおはなしでした。
    巻末の作者紹介に、1928年にミリー・モリー・マンデーのおはなしが1冊にまとめられて出版されてから計6冊出されたこと、本書の12篇はその一部であること、当時各国語に訳され現在でも「家庭的な暖かさ」で読みつがれ語りつがれていること、が記されています。
    約100年前のおはなしなので、住居は草ぶき屋根、村にはあるのはパン屋や雑貨屋、鍛冶屋など独立した専門店だけで、デジタルの要素はまったくありません。
    それでも違和感なく読めるのは、普遍性があるからなのだなと感じました。
    目次にあるどのおはなしを読んでも、土台には、家族や近所の大人に見守られているという安心感があります。
    そこに、ミリ・モリー・マンデーや、スーザンやビリー・ブラントなどの子どもたちが、自分たちだけでやるという遊びやイベントがあるので、読者ものびのびと楽しむことができます。
    余計な一文ではと思うところが二ヶ所ありましたが、全体的には満足です。
    キャンプとるすばんとキャロリングのおはなしが好きです。
    季節に関係なく楽しめます。
    オリジナルの絵も見てみたいと思いました。

  • イギリスの田舎が舞台、作者は19世紀末生まれの女性、女の子の日常あれこれほっこり話。…という私がさいきん凝ってる系統の児童書。
    これは「昔好きだった本」ではなく、この冬に図書館で初めて知って気になっていたところ、ブックオフで190円だったので購入。


    家具やら小物やら布やらが可愛い、という定番の感想と。


    「ほかほかのバターつきスコーンと、こな砂糖をかけたケーキ」
    「あぶったマフィンにバターをぬり、さめないようにストーブにのせたふたつきのうつわにいれておく」
    「おかあさんはいつも土ようびの朝にケーキをやく」
    「肉じるをすわせたパンを、フライ・パンでじょうずにこんがりやく」
    「おとうさんのつくったたまねぎをいためて、そのパンにのせる」
    →はいぜんぶおいしそう、というこれまた月並みな感想と。


    なんてことないおはなしなんだけどなぜかこういうのをいま読みたい。なんでだろ。


    ※巻末の作者紹介のしょっぱなが「学校教育を認めない父親に従い独学」。若草物語のベスも「私はひとりが好きなの」とかいって学校には通っていない(妹のエイミーは通っているのに)。長靴下のピッピも「ピッピは、やっぱり学校にはいかないことに決めました」で始まる話があった。
    学校とは?義務教育とは?これもさいきんのテーマ。

  • 布や紙の質感にうっとりすること。ものを作るのが好きなこと。素敵なものを見つけると家族に贈りたくなること。本の中の食べ物にお腹がぐーっとなること。そうゆう今ある感性や興味や考え方の根底にこの本があると思います。たからものです。


  • 小さい頃から大好きなお話。お店でお留守番をしたり、端切れでティーポットカバーを作ったり、屋根裏部屋の掃除をしたり、小さなティーセットでお茶会をしたり、お洒落してパーティに出かけたり、小さなワクワクがたくさん詰まってて何度読んでも素敵な気分になれます。

  • 小学生の頃に夢中になって読んだお話。心の奥の少女心をくすぐるお話が詰まっています。大人になった今読んでも面白い大好きな本。
    懐かしい。

  • かわいい家族にかわいい絵で、今でも大事に持ってる。
    これを読んで憧れてくそまずいタマネギ炒めを作った。

  • 小学生の頃、何度も学校の図書館で借りて読みました。
    かわいい物語です。

  • あたしが小学校で出会った中で、一番素敵な本!!この本に出会えて本当に良かった!!
    本の背表紙の可愛らしさと鮮やかな水色に一目惚れして、思わず手に取ってしまいました。
    本の中に出てくるエピソードも優しく可愛らしくて、今でも憧れてしまいます。

  • 風邪ひいて学校を休むと読んでいた。
    ぜんぶのおはなしがだいすき。
    あるくはやさでいきている。だいすき!

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