かぼちゃ人類学入門 (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 80
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834002324

作品紹介・あらすじ

かぼちゃ島のかぼちゃ人は、のろまで、とんまだと言われている。しかし、かぼちゃに住み、かぼちゃを食べ、貧しくとも楽しくくらしているかぼちゃ人の生活や理想を知ったら、それでも君は、彼らをのろまで、とんまだとか言えるだろうか。かぼちゃ人にも、大もうけした時代があったが、かぼちゃがやせおとろえると、彼らは生活を変えたのである。かぼちゃにほれこんだ画家が描く、かぼちゃ人への愛にみちたゆかいな絵本。

感想・レビュー・書評

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  • でっかいかぼちゃの中に命が芽生え、かぼちゃ島のかぼちゃ人は、かぼちゃの中に住んで、かぼちゃを食べて暮らしたのである。

    のろまでとんまと言われるかぼちゃ人たちの日常が細かく細かく描かれる。
    かぼちゃ島の危機にヒヤヒヤし、それをなんとか乗り越える、かぼちゃ人たちの逞しさに息をつき。
    食べることが好きで、面倒な政治はやりたくない。
    子どもたちは町中を先生に成長して。
    とても豊かな生活にトゲトゲした気持ちが穏やかになっていく。
    最後の観光案内を読みながら、行ってみたいよー!

    幸福相互銀行では、身福と心福と金福は、1:2:10の割合で交換できる。
    かぼちゃ人は、体と心とお金の3つのものさしでねうちをはかるのである。

  • かぼちゃと人類の歴史に関して考察する本だと思って読んでみたら、、、ここまで真面目に変な本は久しぶりに読んだ。

  • 「かぼちゃ人のすべてがここに!

    かぼちゃ島のかぼちゃ人は、のろまで、とんまだと言われている。しかし、かぼちゃに住み、かぼちゃを食べ、貧しくとも楽しくくらしているかぼちゃ人の生活や理想を知ったら、それでも君は、彼らをのろまで、とんまだとか言えるだろうか。かぼちゃ人にも、大もうけした時代があったが、かぼちゃがやせおとろえると、彼らは生活を変えたのである。かぼちゃにほれこんだ画家が描く、かぼちゃ人への愛にみちたゆかいな絵本。」

  • <A GUIDE TO THE COUNTRY OF PUMPKIN-MEN>

  • シュールで面白い。設定が細かいので読んでて楽しい。幸せの分かち合いや足るを知るべしという思想も出てきて、いろんな意味で考えさせられる。絵本だけれど、設定にリアリティがあるので大人でも十分楽しめる。

  • かぼちゃで出来たかぼちゃ島のかぼちゃ人
    のろまでとんま
    かぼちゃ島の中身を掘り尽くして島が死にそうになって、自然に生きることにする

    幸福銀行では、身福、心福、金福は1:2:10の割合で預けたり引き出したり出来る。

  • 2018.6.13
    たくさんのふしぎ400号記念出版で復刊、図書館でみかけたり、話題になったり、ずっと気になっていたので即入手。
    (傑作集に入れたら細く長く版を重ねてほしいなぁ…)

    架空のかぼちゃ島の歴史(資源を掘り尽くして滅びかけた後、暮らし方を見直して復活)を語ることで、国のあり方について問題提起をしている作品。SDGsのさきがけともいえそう。

  • 江戸時代と、ある種の人々が「古き良き」と懐かしむような昭和が混ざり合ったような世界観の絵本。

    経済的、物質的価値を追い求めるのではなく、本当に幸せになれる生き方をしよう…と言いたいのだろうけれど、説教臭さが鼻について退屈だし、この世界の人々の意識は内向きすぎて魅力に欠ける。鎖国時代に逆戻りなんて、ぞっとするわ。

    この絵本のどこが傑作なんだ?

  • 学校図書館蔵書&マイ本。このトンチキな世界観が大好きで、思わず自分でも購入してしまったのでした。ハロウィンの季節に再読。やっぱり変だ。たくさんのふしぎ傑作集、侮れません!

  • 子供の頃に観たら1ページずつ、ずっと眺めてお話を作ってしまいそうになる描き込みです。超巨大かぼちゃの中に住む人々の歴史。そこにある町並み。カボチャの栄枯盛衰。暖かみのある住人。細かい所で作者が遊んで作っている感じが伝わってきます。

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著者プロフィール

川原田徹 別名トーナス・カボチャラダムス。1994年、鹿児島市に生まれる。かぼちゃをテーマに油絵、銅版画を制作している。絵本の仕事に、谷川俊太郎さんとの共著『かぼちゃごよみ』(福音館書店)、「たくさんのふしぎ」ではほかに、種村季弘さんとの共著『迷宮へどうぞ』がある。北九州市在住。

「2018年 『かぼちゃ人類学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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