ハナさんのおきゃくさま (福音館創作童話シリーズ)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001679

感想・レビュー・書評

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  • ハナさんが引っ越した新しい家は森と町の境目に立っていて、玄関が2つある。町の方に向いた長四角のドアと、森に向かうトンネル型のドア。
    両方に開いているというのが気にいりました。私だけと感じていたのにハナさんもそうだったんだもの。
    最初に来たのは山ばあさん。山ばあさんは迷子の子をおどかし、その子が泣く涙をとびっきりの化粧水にするらしい。ハナさんが称する”おまけ”とやらのケーキやお茶のおもてなしを受けて考えるところがあったのか。帰りにまたハナさん家へ寄って、風呂敷包みを開けて見せた。中には、ハナさんのうちとそっくりのクッション、テイーポット、カップ、スプーン、小麦粉などの材料に「おいしいケーキのつくり方」「楽しい3時のお茶にどうぞ」と2冊の本もあった。「私もおまけをつけることにしたわ」と山ばあさんは笑って山へ帰っていった。
    他に訪れたお客さんはおばけの子、アフリカやさん、ねずみ、オーバー、雪だるま、アライグマ、まっくろくろ。
    道にふさがっている蛇を「はかりやさん」と表現していたり、アライグマがハナが作ったビスケットまで洗って食べたり、部屋の中で雪だるまが細っていくのが可哀想で厚着をしてハナさんが外でおしゃべりの続きをしたり~。
    愉しくてホッとさせてもらった。
    角野栄子さんは「魔女の宅急便」だけでなくこんな本もあったのですね!

  • 1987年初版発行。「魔女宅」の角野栄子さんの本。
    とにかく表紙の色合いがかわいくて。赤地に黄色の文字でタイトル、主人公ハナさんの頭に巻かれたスカーフも同じ色、お茶とお菓子のテーブル、カーテンや鏡台も趣味が良い。
    初老といってよい年齢?と思われるハナさんは、ひとり暮らしのもてなし好き。森と町の境目に素敵な家をかまえ、森から町からやってくるいろんな不思議なおきゃくさまをおもてなしする。
    それだけなんだけど、好きな場所に住んで、好きなものに囲まれて、好きなことをして、こんな女性のおひとり様老後(というほど老いてはいないんですが)もいいな、みたいな。
    それもこれも表紙がかわいいせいよね。憧れちゃうのは。

  • 私も子どものころ何度も借りてました。
    お客さんをもてなしたり美味しそうな食べ物が出て来たり…
    今も読みたい本の一つです。

  • ふむ

  • ハナさんの家は、町と森のさかいめにある。入り口は二つあって、町がわに一つ、森がわに一つ。おまけに、ハナさんの家を通らないと、町から森へ、森から町へ行くことができないんだ。

    だから、おかしなおきゃくさんが、でたりはいったりする。山ばあさん、おばけの子、ゆきだるまさん……とかね。ハナさんは、そんなおきゃくさんたちにおやつやお茶を出したりしてもてなす。

    ハナさんとふしぎなおきゃくさんたちの楽しいお話。

  • いろんなお客さんがくるハナさんのおうち。どのお客さんもちゃんとおもてなしするハナさん。こういう懐の深さとユーモアのあるおばあちゃんがいい、

  • 10話
    季節が明示されてるのは



    おもてなし好きのハナさんはひとり暮らし
    変わったお客さんがやってきます

  • いろいろなお客さんがきておもしろかった

  • ハナさんのおきゃくが信じられないからびっくりした。
    (山ばあさん、まっくろくろ、一つ目など。)

  • おもてなし大好きなハナさんの天真爛漫なびっくり交友録.普通の人間もいるのだろうが,登場するおばけや雪だるまなどだいぶ変わった面々.アフリカに行ってしまってどんどん交換するうちに尻尾をつけて帰ってきたのには本当にびっくりした.

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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