大前研一 日本の論点2020~21

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833423458

感想・レビュー・書評

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  • ・自分の金ではなく他人の金を呼び込むコンセプトが成功の方程式

  • タイムリーに読むのがオススメ

  • 国内、海外の大きなニュースについて大前氏流の解釈で説明しており、彼の思考回路を知る事が出来る。同氏の他書籍と共通する点は、答えのない時代に生き抜くために、思考力を強化する。そして、教育が国力を強化する大切なポイントであり、偏差値主義の弊害、指導要領に沿った教育ないしは先生(ここでは、答えを教える立場の意味合い)と言う役割を一刻も早く是正する必要があると論じている。やはり、構想力を持った指導者が今後益々必要だと感じる。

  • 全体を読んでの率直な感想は、国際情勢や経済に関する知識が自分に圧倒的に不足しているということだった。
    ただ、自分の勉強不足と単純にネガティブな結論を出す前に、そもそもこういった情報は自分に必要なのかという疑問がわいた。当然一般教養として知っておくべきと言ってしまえばそれで終わりなのだが、仕事でも使わなければ日々の生活でも会話にでることもない。果たしてそれが必須の知識だろうかと疑問を感じてしまった。
    ただその中でも心に響いたのは、今後迫りくるAI化の波。他国の政治状況は一読してもがっつり頭の中で消化することがでいないのだが、巻後半の特別編にあったAI化時代の教育システムの作り方についてはすっと入ってくる部分があった。
    今後、AIが人類の知性を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)を迎え、ますます人間の仕事はAIにとって代わることとなる。シンギュラリティは2045年ごろにやってくると言われており、そのころには自分は50台中盤、息子にいたっては25歳ころ、社会人になりたてか、場合によっては働き始めるころだ。そんな中で、必要なのはこれまでの事務処理能力ではなく、課題解決策を探り当てる際の統率力やリーダーシップ、構想力などAIに代替できない能力となる。著者によると、「誰も至ったことのない結論を議論で導いて力」こそがまさに重要で、答えのない世界で、どうやって答えにたどり着くかのプロセスが求められている。
    近年の潮流では、特に国際的に求められている人材が輩出されているのはイスラエル系、インド系、台湾系と著作の中では紹介されている。そのどれもに共通するのは、「危機感」をもって、子どもに早期から教育を施していると紹介されていた。どのような教育かは詳細にはわからないが、要するにIT、語学を軸とした国際競争力を高めるということのようだ。
    そもそも本自体が各論を詳細に語るというよりも、マクロ的に大枠をなめるようなものなので、考える入り口にはすぎないが、今後の身の振り方を考えるうえでもよいヒントになったと思う。

  • 書籍の選択においては、書籍内のファクトとストーリーのバランスを把握し自身の好みと目的に合致したものを選択すべきと考えているが、その点で言うと本書はストーリーに重点が置かれている。理解のしやすさという目的もあると思われるが、あくまで著者の思い描くストーリーがメインとしてあり、ファクトはその補強として装飾程度に含まれているに過ぎなかった。ストーリー自体は面白いので、居酒屋で物知りなおっちゃんと世の中について語る、くらいの感覚で読むと楽しめる。緻密な議論を求めている人には推奨しない。

  • あまり参考にならなかった、自分の仕事との繋がりが分からない。

  • 大前研一の目線で書かれた世の中の事。さすが、大前研一の目で見ると世の中の仕組みの裏側が少しわかる。

  • 日本あるいは世界で話題となっている政治的トピックについて事実と筆者の意見が述べられており、時間がないビジネスマンにとっては短時間で内容を把握できる。読んだ上でそれぞれのトピックに対する自分の考えを持っておくと顧客との会食や雑談で話題に上がった際に困らないのではないでしょうか。

  • 平成の30年間、日本は衰退の一途 残せたのは自動車産業
    →パラダイムシフト EV 自動運転
    日本の社会経済はあらゆる分野で「組合」化 既得権保護
    憲法改正はあるか?→コロナで芽は無くなった
    令和の徳政令 2024年新紙幣→ストック課税へ
    2025年問題 団塊の世代800万人後期高齢者へ
    「答えのない時代」のリーダーを得られるか
    「構想力」見えないモノを見る力
    「リーダーシップ」議論を主導して答えにたどり着かせる能力や技術
    毎年の初めに、国際情勢・取り組むべき課題がよく整理されている 現実は遅々として進まない日本だが棚卸しは大事

  • 日本と世界の昨年の大きな動きについて、いくつかのテーマが書かれている

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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