大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」(誰にも頼れない時代に就職してから学び直すべき4つの力)

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833423229

感想・レビュー・書評

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  • 著者が長年にわたりリカレント教育に力を入れていたことは初めて知ったが、本書の内容自体は人生100年時代と言われてからはどこでも聞くようになった生涯学習(老後の趣味という意味ではなく、社会人も常に学び続ける学習)の必要性を訴えるだけの内容であった。
    北欧などに比べて、いかに日本政府や企業の動きが遅れているのかを著者の実体験も踏まえて指摘している点や、自身でもリカレント教育できる場を提供していることは評価できるが、著書としてはそこまでであり、何かを得たという感じは正直なかった。

    著者の主張は以下のとおりである。
    ・政府がセーフティネットと教育する場を用意すべき。
    ・企業はこれまでのようなOJTに頼った社内にだけ通用するスキルではなく、社外でも通用するスキルを身につけられる研修を用意すべき。
    ・社会人は一社に留まることに執着せず、政府が用意したセーフティネットを活用して積極的にリカレント教育に取り組むべき。

  • やる気と勇気をもらえた。
    行動に繋げていこう

  • 時代の変化、人材育成の変革の必要。
    年齢があがっても、力をつけ続けていかなければいけない。
    答えがない問い、答えがないことに耐えること。

  • リカレント教育ができる世の中になるといい。日本は再出発がしにくい。

  • 人を辞めさせなくくしている今の方向性とか、同一労働同一賃金は日本の競争力を低くするとか、ちょっと強者、あるいはブラックな経営者の論理かなぁ、なんて思うところもあるんだけどさ。読んでいくと、その根拠と考え方の筋道が示され、なるほどなぁと思う。経営者、強者よりかと思いきや、一方で一億円で社員のリストラを敢行した三越伊勢丹について

    「四八歳といえば、本来は脂の乗った働き盛りの年代だ。それを再教育の機会も与えずに放り出すというのは、経営者の責任放棄である。」

    「二五年間一緒に働いてきた社員を解雇しておきながら、海の物とも山の物とも分からない人を大量採用したというのは、トップが腐っているとしか言いようがない。」

    と、厳しい。こういうところに何を目指しているのか、ということが感じられて説得力があると思う。

     刺激的な本だった。

     俺ももっと、勉強しよう。稼ぐとか、生きていくということも大事だし、それにその方がなんか張りが出て楽しいよね。

  • リカレント教育…基礎学習を終えた社会人が、「自身のキャリアのために」学び直しを繰り返し行うこと
    デジタル・ディスラプション…テクノロジーやビジネスモデルによって、既存製品、サービスのバリューポジションが変化する現象

    生涯に渡るリカレント教育を実践し、人生100歳時代への備えを
    デジタル時代には、「解雇規制の緩和」と「社会保障の充実」を実施し、人材の流動性を高める
    同一賃金、同一労働からの脱却を

    これからの企業経営には、クラウドソーシング(外部に仕事を依頼)が必要
    日本:人ありきの仕事配分
    外国:仕事ありきの人配分
    所有からシェアに流れる市場

    ビッグデータ、AIによる超高速融資サービス「3.1.0」
    (3分で申請を記入、1秒で審査、携わる行員は0)

    大学を、社会人の学び直しの場と考えていない
    社会人のための最先端にテーマを置いた内容や幅広い仕事に活用できる知識、技能を習得できる内容

    フィンランドの教育…幼少期からの起業家教育、英語教育

    デンマーク…柔軟な労働市場、手厚い失業手当、積極的な雇用政策、の3つからなる循環

    日本の得意分野「見えている目標への到達速度、今ある技術のブラッシュアップ」→ビジョンを見える化する
    必要なスキル…問題解決力、ハードスキル、ソフトスキル、構想力(頭の中の絵を視覚化して見えるようにすること)

  • 社会人の再教育である「リカレント教育」の必要性を述べた本。
    外資企業と比較して、「だから日本はダメなんだ」日本を否定する。
    大前研一は、私が嫌いなタイプの人だ。

    けど、悔しいことに書かれていることは、具体的な企業の成功例、失敗例を基に述べられへおり、説得力があった。

    日本企業で勤める大半のサラリーマンは、社会人になってから、学び直しを行わない。
    しかし、近年の時代の変化には間違いなく取り残され、企業にとって、不必要な人間となってしまう。
    それだけは、避けたいので、実務だけで無く、幅広い知識を常に習得していきたい。

    ただ、これまで勉強して来なかった私は、学び方が分からない。。。

  • リカレント教育という言葉自体を初めて耳した。

    著者の言うように自分の力で稼いで食べて行けるように学び直すというのは大事だと私自身も痛切に感じていたことなので、リカレント教育がもっと親しみやすく、教育が受けやすい環境が整備されたらなと思わずにはいられなかった。

    とは言え、待っていても国はリカレント教育の方向性が違っているようなので、自分で道を見つけるほかない、というのが現状だろうか。

    その道を見つけることすら、今までやってこなかっことで、どうすればいいのか?と考え込んでしまうけれども。

    小さいころからの教育が変わっていかなければ日本は世界におくれをとるとより気付かされた本でした。

  • ヒトヒトヒトの時代。学び続けなければ生きていけない時代。学び続けることが競争優位性にならない時代になるとつらいな。

  • リカレント教育が重要なのはよくわかった。
    ただ論理のつくり方が、なんとなく無理くりな印象。個人的にはあまり好きになれない

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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