1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

著者 :
  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833423137

感想・レビュー・書評

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  • 「人間は考える葦である。」
     後書きに、山口揚平氏のお父様が、呟かれる言葉として書かれている。

     私もこのパスカルの言葉に人間が人間として存在する真髄を見る。

     本書の「お金の持つ汎用は個性や心を犠牲にした。それが私達が潜在的にお金を嫌う理由」という言葉が胸に刻まれる。

     詐欺の一万円も、人に貢献し、喜びの対価として受け取った一万円も、価値は同じだからだ。

     私達はそれぞれが、オリジナリティを持ち、アイデンティティを持つ唯一無二の個性的な存在だ。そして、各々が天才性を持つ。

    「天才性に気づく前に社会に出てしまうと信用も稼ぐ力もないまま、AIとロボットにこき使われる。」と書かれている。

     生産性は単なる数字だ。
    クレーマーに真剣に向き合い優良顧客に変えた過程は出てこない。
     1人の生徒に情熱のありったけを込めて向き合い、その子の人生にかけた過程は出て来ない。

     人は必ず、その人の人生を紡ぐストーリーを持っている。

    「人間とは常にわずかな個性を際立たせ、人と分かち合い、互いに分業することで繁栄していくことを生存戦略とした生物種である。」と述べられている。

     「信用」が「お金」を凌駕する時代に入ったとも。
     
     人は人との間で生きていくもの。数字だけの世界では人間の個性も社会性も奪われて行くという見解もその通りだと思う。

     個人で創る信用の大切さ、そして自分が創るストーリーの大切さこそ生き抜く上で必要なことなのだろう。

  • なぜこのタイトルをつけたのか、、。タイトルからは想像できないほど、内容の濃い本。
    銀行はお金の融資ではなく、個人の時間を融資する時代になるという、ライフシフト人生100年時代を読んだ時と似たような良いショックを受けた。

    21世紀は資本主義から信用主義へ。
    2020年を起点に、産業の中心は、関係づくりへとシフトし、コミュニティの形成と発展こそが経済の中心となる。おそらくあと10年で人が一番お金をかける対象は、高級車でもファーストクラスでもなく、臨在(優れた人の側にいること)になる。

    読み進めていくと、天性の才能、自分らしさ、それらを自分が理解していることがますます重要な時代になることがわかる。

    今年読んだ本ベスト3に堂々と入る本。


    ・日本全体の問題は、少子化でも高齢化でもない。正しく問いを立てる力の低下である。解を問うのが20世紀の教育だったならば問いを問うのが21世紀の教育だろう。だから私たちはもっと旅に出て、外の世界から考えなければいけない。グーグルはいつでも解を教えてくれるが、問いは教えてくれない。
    ・選択肢は自由を増やすことができる。そして自由は豊かさを増やすことにも繋がる。人はなぜ勉強すべきかといえば、この知識を得るためでもある。知識は我々に新たな選択肢を与え、執着や悩みを解きほぐす力になる。
    ・良質な本を読み流しているだけでも、自分の視野の狭さや洞察の浅さに気付かせてくれるし、読むことで自分の情報に吸着した意識を引き剥がしてくれる。
    ・手段は常に代替可能である。
    ・やがて人々の時間を預かり融資する時間銀行が出現し、個人の時間の価値に焦点が当たる時間がくる。
    ・多層的なコミュニティの時代では自分らしい生き方とは何かという本質的な問いを持ち続けることが重要になる。
    ・個性は信用主義においては天才性という言葉に置き換えられる。人生の幸せを決める要素の50%は自分の天才性に気づき、それを発揮しているかどうか、天職に就けているかどうかだと思っている。
    ・人と心がつながっているとき、もしくは期待と実態が一致しているとき、人は幸福を感じられれ。

  • 他のレビューにもあるように、
    題名から想像がつかないほど深い本。
    イメージとしては
    思ったよりもプールの底が深かったような感じ。


    本書の目的は、
    考えること。
    意識を上下左右様々な方向に誘うこととあるが、全くその通りだと思う。



    思考とは、
    次元を超えて意識を縦横無尽に動かし、
    情報や知識、概念をピックアップして分離、結合させる作業。


    第1章思考力をAIを凌(しの)ぐ武器になる


    ・情報量が多いと、人は思考しなくなる

    ・考えるとは、
     概念の海に意識を漂わせ、
     情報の知識を分離・結合させ、
     整理する行為

    ・とにかく考えよ
     前提を疑う、考えることはコスパがよい
     固定観念から解き放たれる


    ・考える真の目的とは?

     「代替案を出すこと」(囚われない心を持つ力)
     「具体案を出すこと」
     「全体像を明らかにすること」
    「本質を見抜くこと」



    「代替案を出すこと」(囚われない心を持つ力)
    ホリエモン投獄
    1000冊の本

    東大に合格する人


    「具体案を出すこと」


    具体案とは
    明日の何をすればよいのか
    行動に落とし込める案のこと

    ×検討する
    ◎アクションに落とし込む



    「全体像を明らかにすること」


    1背景・原因を考察する

    2対象がもたらす結果・意味を考察する

    3対象の下位概念を分解して、
     より具体的な内容を詳しく考察する

    4対象の上位概念、またはその上位概念から見つめた対象と同レベルにある対象物を考察する



    「本質を見抜くこと」

    1普遍性
    応用がきくこと
    本質(原則)を掴んでしまえば、
    他の様々な問題も芋づる式に解決してしまうこと


    2不変性
    本質が時がたっても決して錆びることがない。
    明日の結論が今日の結論と違うのならば、
    まだ思考が十分ではない。


    3単純性
    ものの本質はいつもシンプル。
    本当の問題は最終的は一つしかない。

    違和感を感じたら、
    まだ核心をついていない。



    ・考えるとは
    レバレッジ・ポイントを見つけること
    「ここを変えれば、最も大きく動くだろう」


    見えている表質的問題
    (わかりやすい、よく見える)は

    対処しすぎると
    成果が得られない。

    ⇔本質的問題
    (見えない、洞察が必要)は

    意識すると
    成果を得やすい




    第2章短時間で成果を出す思考の技法


    ◎日々、どのように考えれば良いのか?

    ・思考力を鍛えるためには

    「考える」
    考えることにコミットする

    →見ている結果ではなく原因を考える
     大体こんなもんだろかけてだけど妥協しない
     気持ち悪さを大切にする

    「書く」
    思考を形にする

    →図で書く
     内容をごまかさない

    「話す」
    口癖を変える

    →プレゼンの機会を積極的に作る
    生徒ではなく先生になる


    の3つのサイクルを確立が必要



    ・知識は選択肢を増やし、自由を増やす

    意識は主体で、知識は目的。
    知識と意識は思考の両輪

    知識を効率よく入れるためには読書が最強



    ・頭をクリアにする環境整える

    1体のコンディショニング
     栄養バランス、良質な睡眠、情報とノイズの遮断

    2ストレスの軽減
     会う人を選ぶ、
     人の多いところに行かない
     (満員電車を避けるなど)

    3静謐(せいひつ)な空間の追求
     整理整頓、雑音の遮断など

    他に掃除も有効



    ・仕事で判断の質を上げるためには

    意識を整える1番簡単な方法は呼吸の仕方

    本質をついた判断をすることが
    生産性が高い仕事。
    落ち着いて整った意識の状態こそ判断の質を上げる


    ・本質にたどり着くには、「洞察力」が欠かせない

    右脳(イメージシンキングする力)

    左脳(ロジカルシンキング)の両方があって
    物事の本質にたどり着くことができる


    メタな視点を持つ
    物事の裏側を見続けると言うことを
    ストイックに実践し続ける



    ◎物事を考えるのに役立つ4つのツール

    ・MECE
    Mutually exclusive and collectively exhaustive
    相互に背反しているが、
    それらの総和は世の中の全てを包括する


    ・二項対立で、考える
    目的と手段、原因と結果など





    第3章2020年から先の世界を生き抜く方法を考える


    ◎社会は溶け去り、
     マルチコミュニティの時代へ

    マジョリティ>マイノリティだが
    比率が逆転し始めている


    タテ社会(マジョリティ)
    …正規労働者、大企業、専門職、公務員およびその家族

    下から吸い上げ、
    上から降ろす


    ヨコ社会(マイノリティ)
    …ニート、若年派遣労働者、LGBT、
    シンママ、独居老人、年収200万以下の人たち

    必要な資源をその都度
    横で配分


    ヨコ社会では
    常に信用や文脈が重視

    (⇔タテ社会では、お金が重視)


    ◎2020年以降、「仕事」はこう変わる


    仕事は労働から「貢献」へ

    一緒にいて気持ちいい人になる

    コミュニケーション力とは
    「人との距離感のマネジメント」

    縦と横のつながりをつくる
    (例:出版業界ならIT業界、アート業界とのつながりは必須)


    メンターとマスターを持つ


    素直さを磨き上げよ

    正社員はリスク
    これからは信用は個人でつくっていく


    キャリアの守破離

    ・守→10〜20代修業期
       海外を経験する
       ビジネスを学ぶ
        ×名誉やお金や地位を求める

    ・破→30〜40代孤軍奮闘期
        起業経験を積む
        リーダーシップ・マネジメントを学ぶ

    ・離→50〜60代一国一城期
        小会社や事業を率いて独立・MBO
    自分の城を築き、人を守る

    ×一つの起業で働き続けるという発想

    やりたいことで会社を選ぶ


    ◎個人から「関係」にシフトする

    ・人から間へのシフト
     個人と個性を切り離す
     個人の個性の復権

    ・自分が得意なことを仕事にする
    (普段周りからよく褒められること)

    ・「やってみよう」という姿勢が大事
     「やりたい」と思ったとき、
     最初のハードルが低くなっている
     思った日が吉日

  • これからの時代に求められる能力や働き方。

    あらゆる視点からわかりやすく論理的に示されていてとても深い読了感を持てました。

    この書籍に巡り合わせてもらったフリマの方に感謝。
    読めてよかった!

    とくに以後100年後に実現しうる資本主義の崩壊とお金ではなく信用で売り買いされる、人柄と信頼を磨くために利他の心で利益を求めずに他者に奉仕するボランティア精神、大切にしたいと改めて。

    もしかしたら感情労働と呼ばれる職業な医療看護、福祉職の能力が生かされて花開く時代となるのでしょうか。

    当時きつかったけれど経験して良かった、と改めて。
    人と人の心のふれあいや思いやりが価値としてお金に代わる時代がもう来てるのかも。
    乗り遅れないように!
    健康に投資をしつつ、徳を積もう!!
    身近なコミュニティを大切にして人的ネットワークで助けてもらえる人脈スキル。

    これが一番のセーフティネットになると言えそうだ。
    井戸端会議から生まれるイノベーションが未来を照らす!
    そんな時代を見据えて選択の道を増やして行こう!
    と思えた。

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  • ★下記要約
    ・思考>情報の状態を意識する。
    ・情報が多すぎると考えなくなってしまう
    ・考えるとは、概念の海に意識を漂わせ、情報と知識を分離・結合させ、整理する行為
    →思考とは意識を概念と情報の海に漂わせ、それらを有機的に結合させる作業のことだ。意識が主体で知識は目的
    ・思考を鍛える3つの方法、話す、書く、考える
    ・効率的に知識を取り入れるなら古典を読もう。
    → 良質な本を読み流しているだけでも、自分の視野の狭さや洞察の浅さに気づかせてくれるし、読むことで自分の情報に吸着した意識を引き剝がしてもくれる。
    ・メンターを持とう
    ・素直さが大事、そしてそれはこれまで否定してきたモノを肯定してみる。否定してきたことを勉強してみる
    ・「何でもできる」「何でもやってみよう」という姿勢が大事

    ★自分の意見
    ショーペンハウワーの読書についてという本で、ただ闇雲に本を読む行為は自分の頭で考えなく
    なってしまうのは避けるべきと書いてあってその部分とリンクした。
    とはいえ良質なインプットが人格や思考を形作るのは良く知ってるので、次は思考方法(インプットした知識をどう料理するかという視点の本)をいくつかか読みたい。

    後半は全然関係ない信用経済の話なのでスキップした。個人的にはもう一回読みたい。

    ★下記自分が書籍を通して実践したいこと
    情報のインプットは当然大事だが、「考える」ことが何より大事。要約だけに限らず自分の意見もしっかり書くことにする。

  • 1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法というタイトルだけど、すげぇ考えて本質や全体像を掴む必要があるから、それこそ3時間ではすまないよなぁと思った。まぁ、うつ病で頭が常にグルグルな私にはむいているのかも。思考法の部分は共感できた。

    自分をみつめて自分を売り込むポイントがどこか詳細を把握し、そこを伸ばしていくことが大事とのこと。自分をどれだけ見つめても、これができる最強だ、と思えることなんて見つからないけど。

    著者の成功体験が終始顔をだしている気がするところがある。おれは思考ができるから大丈夫だけど、あんたらどうすんの、この先大変だよ、みたいな。

    まぁ、こういう感想しか出てこない時点で、著者からしたらもっとよく考えろと言われてしまうだろうな。
    考えるための体調管理と読書は続けたい。



  • タイトルからのイメージとは少し異なる内容だった。
    要点
    1)テクノロジーの進歩でライフスタイルが変わっていき、多くの人間が短時間働いて残りを自分のための活動に費やすことになる。
    2)新しい時代に効率よりも重宝される、文脈や思想を身につけるための指南

    ーーー
    1)テクノロジーの進歩でライフスタイルが変わっていき、多くの人間が短時間働いて残りを自分のための活動に費やすことになる

    自分の中でこんな世の中になったらいいなと思っていたことがわかりやすく言葉にされていた。
    ・信用で結ばれたコミュニティ内ではお金のやりとりしない
    ・コミュニティ外とのやりとりはお金を使う
    と2構造になる、という。

    「むしろ恐ろしいのは、本格化するであろう超記帳主義社会の到来である。
    ブロックチェーンがもたらす完全記帳経済は、やがて貨幣そのものを駆逐するだろう。個別の取引と信用がガラス張りとなる世界ではもはや、貨幣という数字にわざわざ入れ替えて取引する必要がない。しかしそこで人びとは、監視と社会的倫理に怯えながら資本主義社会を懐かしがることになる。
    その後、超記帳主義社会は記帳ブロックのクラッシュによって終焉となるだろう。それでも人びとは資本主義に戻らず、次の世界を選ぶ。それが信用主義だ。」

    「タテ社会ではお金が重視されるが、ヨコ社会では常に信用や文脈が重視される。
    お金(数字)という言語は、衣(医)食住を満たす領域で有効だった。なぜならそれらは必需品であり、一つひとつの製品・サービスに独自性を求められないからだ。
    しかし経済が進み、人びとがつながりや承認欲求といった社会的欲求を求めるようになると、お金ではその欲求が満たせなくなる。それよりもこれまで述べたとおり、文脈が求められるようになるのだ。
    特にヨコ社会のやりとりでは信用がお金を駆逐する。コミュニティの中ではなく、コミュニティとコミュニティの間でやりとりされる(価値観の違う人とのコミュニケーションに使う)のがお金なのである。
    (略)コミュニティの中ではお金の代わりにシェアや貸し借りなど、信用を中心とした経済システムが有効に働く。そしてお金を使わないということは、「文脈の毀損」を防ぐことが出来、健康的で心地の良い生活が送れる。それが、コミュニティが貨幣経済に関する問題の解決策となる理由である。」

    「21世紀、人がお金をかけるのは、プラスのピアエフェクト(好影響)を与えてくれる人材を側に置くことだ。おそらくあと10年以内で人々が一番お金を払う対象は「臨在(仏教用語で優れた人のそばにいることを指す)」になる。(略)関係こそが健康と幸福のすべてだと気づくからだ。


    ーーー
    2)新しい時代に効率よりも重宝される、文脈や思想を身につけるための指南

    「価値観とは時空を超えて物事を捉えることでいかようにも変わるものであることを示している。
    時間軸とは、過去や未来、空間とは自分以外の社会、文化、国のことだ。時空間を広げて見せることで、今ここにいる自分にとって重要な問題が問題ではなくなる。
    問題を解決したければ一度立ち止まり、まずは対象から距離を置くことである。」

    例)
    A もう限界だ、死にたいです
    B そうか、辛いことがあったんだな。ちなみに君は腕立て伏せを20回できるか?
    A え?いや、多分できません
    B そうか。では、君はヤギを20匹飼っているか?
    A いえ
    B そうか。でもな、世界には腕立て伏せが20回できないと死ぬほど恥ずかしい地域がある。(略)モンゴルやインドの田舎に行ったらそんなことは大した問題ではなくなるかもしれない


    「複数の選択肢がある人は一つの案に執着しないから幸せでいられる。幸福が人間の目的なら、真の知性とは、囚われない心をもつ力である。」

    「空間軸に関しても、ここをどれだけ広く取るかでより対象を俯瞰できる。
    空間軸うぃ広げる時に多用するのは、海外の事例である。
    たとえば結婚制度について考察したいのであれば、先進国の、たとえばフランスの多様なパートナー制度の動向を抑えない訳にはいかないだろうし、日本での最大の課題になりつつある孤独の問題については、2018年にイギリスに新設された孤独担当大臣の取り組みを調べておく必要がある。」

    「論理的に導かれた結果は、あくまでも”判断を助ける道具”として扱わねばならない。知性の活動は、論理学や数学と行った厳密な科学の領域を離れ、最も広い意味での芸術の領域に入る。ここでいる芸術とは、数え切れないほどの事象や関係の中から、決定的に重要なものを、判断力を働かせて見つけ出す技能である。言うまでもなく、この判断力には、すべての力や関係を本能的に比較する能力が含まれている。同時にそれは、関連性の低いものや重要性の低いものを即座にわきへ押しやり、演繹法では到底不可能な速さで当面の最重要課題を認識するのである」

    • agewallerさん
      ぜひ頑張ってください
      ぜひ頑張ってください
      2020/04/27
  • 210826*読了

    3時間だけ働いて穏やかに暮らすための方法ではなくて、思考法。
    あくまでも思考法。

    今、自分もコミュニティ作りをしているので、この本で書かれているコミュニティの話や信用経済の話に納得感がありました。
    こうなっていくのだろう、というのはよく分かったし、自分の強みを見つけ出して、好きなことをすることで稼いでいけるというのも、いい時代になったものだ、と思う。
    でも、あくまで著者の思考が主体なので、明確にこうすればいいという話ではない。
    読みながら自身でも思考を巡らせて、ううんと頭を悩ませてしまいました。
    それが結局、大切なのだろうと思います。
    本を読んで、そのまま受け取って終わり、ではなくて思考する。
    思考し、自分で決め、進むということ。それができる人が3時間だけ働いて、穏やかに暮らせる人なのでしょう…。

    この本のおかげで、読んだ本に対しての自分の意見を発信してみよう、という気になれました。

    • agewallさん
      ありがとうございます
      ありがとうございます
      2022/02/08
  • 最強。何度も読み返すべき本。

    • agewallerさん
      ありがとうございます
      ありがとうございます
      2020/04/27
    • netsurfer100さん
      こちらこそありがとうございます!
      私は現在大学4年生で、正直もし機会があれば山口さんの元で是非丁稚奉公したいと思っています!
      コロナで中止に...
      こちらこそありがとうございます!
      私は現在大学4年生で、正直もし機会があれば山口さんの元で是非丁稚奉公したいと思っています!
      コロナで中止になってしまった登壇イベントにも行きたかったです。もし再度開催することになったら是非参加したいです。
      2020/06/20
  • タイトルから想像していたものとは、
    良い意味で全然違っていました。
    この本は、人によっても、その人の今置かれている環境によっても、全然受け取り方も評価も変わってくると思います。

    もし、4年前会社を辞めていなかったら、
    また感想は違ったかも。

    今の自分にとってドンピシャだったので、
    とても腹に落ちましたし、
    2020年以降の未来像も納得です。

    サラリーマンとして働いた20代〜30代。
    フリーランスとなった40代。
    いろいろなコミュニティや組織に属しながら、
    『自分』を信頼してもらって仕事をしている状況にいると、
    もっともっと『自分』を高めたいと思ってきています。

    お金ではなく、信用主義の時代が到来することは、
    実際に周りのフリーランスや起業家仲間を見てても感じます。

    『他者への貢献(価値創造)の蓄積が信用となる』
    価値=(専門性+正確性+親和性)/利己心

    これを意識して自分の価値を高めていきたいです。

    タイトルは、
    『1日3時間だけ働いておだやかに過ごすための思考法』
    となっていますが、
    3時間だけ働いて楽に儲けよう!という話ではなくて、
    3時間だけ働いておだやかに過ごすことが
    幸せの定義だとしたら…
    (↑ここは人によって違うだろうし、
     要は、『幸せに過ごすための思考法』ってことなんでしょうが、タイトルとしてはキャッチーじゃないからでしょうね。笑)

    それを実現するための考え方を教えてくれる一冊でした。

    子供たちにも読ませたいなぁ。

    • agewallerさん
      ぜひ頑張ってください
      ぜひ頑張ってください
      2020/04/27
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著者プロフィール

山口揚平(やまぐち・ようへい)
事業家・思想家。早稲田大学政治経済学部卒・東京大学大学院修士(社会情報学修士)。専門は貨幣論、情報化社会論。 1990年代より大手外資系コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わったあと、30歳で独立・起業。劇団経営、海外ビジネス研修プログラム事業をはじめとする複数の事 業、会社を運営するかたわら、執筆・講演活動を行っている。NHK「ニッポンのジレンマ」をはじめ、メディア出演多数。著書に、『知ってそうで知らなかったほんとうの株のしくみ』(PHP文庫)、『デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座』(日本実業出版社)、『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(KADOKAWA)、『なぜ ゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』(ダイヤモンド社)、『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今身につけるべきこと』(SBクリエイティブ)、『新しい時代のお金の教科書』(ちくまプリマー新書)などがある。

「2021年 『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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