高倉健ラストインタヴューズ

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833422567

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  • 『ほとんど取材を受けない高倉健が認めた貴重なインタヴュー集。



    日本を代表する映画俳優・高倉健。

    「すみません」「お願いします」「ありがとう」

    ──寡黙で、礼儀正しく、思いやりに溢れる稀代の名優の言葉は、

    日本人が忘れ去ってしまったものを思い出させてくれる。



    健さん自身のセリフや演技への想いをはじめ、

    『網走番外地』『昭和残侠伝』『八甲田山』『幸福の黄色いハンカチ』

    『駅 STATION』『夜叉』『居酒屋兆治』『鉄道員 ぽっぽや』などの

    多くの人が励まされ涙した名作の台詞分析など、知られざる事実が満載。

    映画のワンシーンや、ほかでは見ることができないプライベート写真も掲載。



    “このインタヴューは映画に関するものだけれど、彼がしゃべっているのは人間についてである”

    (「まえがきに代えて」より)

    健さんファンはもちろん、確かな言葉を求めるすべてのひとに薦められる1冊です。』


    一度インタビューの本は出され、その後残ったインタビューをまとめたものらしい。散髪屋など周囲の人がからむ話が多く雑駁な感じだ。

    受け答えは健さんらしいが、新鮮な感じは受けなかった。

    それよりも個室を持つ散髪屋の佐藤さんは、日本に来たジャン・ポール・ゲティに気に入られて、「お前のこと、気に入ったからアメリカに来て、オレの頭だけを刈れ」と言われて断ったそうだ。スゴイ。健さんの方が上なんですね。

    またあとがきに健さんが雑誌掲載のインタビューで「『八甲田山』の撮影はほんとに過酷だった。このままでは死んでしまうと思ったから、願をかけようと思い、好きだったタバコかコーヒーのどちらかをやめることにした。それで、タバコをやめたんだ」と言ったら、雑誌にCMを載せていたタバコ会社と広告代理店が怒り心頭。雑誌社の広告部長が呼びつけられて土下座したそうだ。その程度で怒り心頭だから映画を作る人はそんなことばかりを気にして作ってしまうのだ。

  • 虚像と実像が殆ど変わらないと言われている高倉健さん、また命日がやってきました。平成26年11月10日没、83歳。寂しいですね。強烈なインパクト、今なお受け続けています。野地秩嘉(のじ つねよし)著「高倉健 ラストインタビューズ」、2017.12発行。「辛抱ばい」、子供の頃から健さんがお母さんに九州弁で言われてきた言葉、人間、辛抱する時は辛抱しないといけませんね!

  • 778.2

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著者プロフィール

野地秩嘉(のじ・つねよし)
ノンフィクション作家
1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経て現職。人物ルポルタージュ、ビジネス、食、芸能、海外文化など幅広い分野で執筆。著書は『サービスの達人たち』『イベリコ豚を買いに』『トヨタ物語』『スバル―ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『高倉健インタヴューズ』『日本一のまかないレシピ』『キャンティ物語』『一流たちの修業時代』『ヨーロッパ美食旅行』『ヤンキー社長』『新TOKYOオリンピック・パラリンピック物語』『京味物語』など多数。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。

「2022年 『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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