「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?―中国人のホンネ、日本人のとまどい
- プレジデント社 (2015年12月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833421621
作品紹介・あらすじ
中国人富裕層は日本にゾッコン中!景気減退が「爆買い」を助長する!?儲ける日本人、疲弊する日本人の違いとは?テレビ・雑誌が明かさなかった「真相」を探る。
感想・レビュー・書評
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ニンゲンに対する見方が フェアーなんですね。
やわらかく、見つめようとする。
当然、爆買い現象も 一時的なことで、
もっと落ち着いた 中国人の日本での行動が
でて来るのだと思う。
そんな中で、中国人が 日本の何をみようとしているのか?
という視点で 素直に まっすぐ見つめる 視線が
柔らかく、頼もしい。
こういう日本人ばかりだと、争いも諍いもなくなるのだろう。
中国が 経済的に減速し、新常態になったいま
『心の豊かさ』が 大切になってくる
というか、モノで囲まれた時代から
変化が始まるのだろうね。
情報が 溢れ出るような中で、
現実に自分の足で歩いて、新しいものに出会い
さらに 新しいものを求めようとする時に
『こころの安らぎや癒し』が 目の前に迫って来るんですね。
それにしても、中国の急速なスピードに対して
日本人は 戸惑いながらも、不思議な中国人を
包み込む おおらかさが 鍛えられていくのだろうね。
人間的に 中国人に寄り添う姿勢が何よりも尊い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本のまま高まるはずだった、インバウンドの伸びはコロナによって大変換をとげた。まだ途中だがこのあとの未来を見透かせるか、後半が楽しみ
結局草の根外交をするための気持ちの在り方等が書かれており、さほどの未来は見えなかったが、お隣の国のストレスフルな事情がわかって面白かった。
題ほど雑な内容ではなく、たのしめる。 -
日本のこれからや、日中の関係性について楽観的な嫌いがある。
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中国への旅行の前後に読んだ。読んでいて涙が出そうになった。中国人がより愛らしく思い、かつ日本の日常にもポジティブなイメージを持てた。中国人の言動や態度の違いを指摘し、嫌悪感を抱くのは簡単だが、中国の政治、経済、社会にまで思考を巡らせるとスッと中国人の言動の背景が分かったりする。アンチ日本の中国人に反論してくれる中国人を大切にしていくべきだと思う。
ちなみに日本で買い物をする一因には、輸入された日本製品が割高だからという点もあるだろう。 -
「爆買い」の本は何冊か出ている。その中で、本書は地道に現場に足を運び書いた良書である。
日本人はこの「爆買い」ということばを揶揄的に使うが、中島さんが指摘するように、実は何十年か前の日本人もヨーロッパで似たようなことをしていた。忘れているだけである。ものには段階というものがあるのである。また、かれらが中国でどのような生活スタイルをとっているかに思いをはせてほしいというのもわかる。ぼくの妻は中国へ行き、なにかで並ぶ場合は横は入りをふせぐために、前の人に覆い被さるばかりの姿勢をとっている。そうしないと横から手が出てくるからだ。そんな生活をしている人が日本にきて、きちんと並ぶ姿は急には信じがたいであろう。ぼくは最初本書もこの現象をただ冷やかし半分に報告しているだけかと思ったが、「爆買い」の後に中国の人々がどこへ向かっているかを書いてくれている。(だから、書名は少し変えた方がいいのではないか)ある中国人たちは、「爆買い」の中国人といっしょにしてほしくないとさえ思っているという。観光にしても、メインを外れ、日本的なところに足を運ぶ人が増えている。かれらが日本に来る目的は、何十年か後の中国の未来の姿をそこにさがそうとしているという記述は印象的だ。ここには「反日」とは無縁の中国人の姿がある。こうした真面目に日本人のよさを見いだそうとしている人々がいることを知れば知るほど、今の中国の高圧的な姿勢は感心できない。もう少しイメージを高める努力をするべきではないだろうか。それには、日本もそうだが、台湾から学べばいい。日本人がどうしてなんども台湾へ足を運ぶのか。(ぼくと妻はこの数年正月はいつも台湾だ)そんなことを考えてほしい。
ぼくは中島恵(けい)さんはずっと男性だと思っていた。女性だとわかったのは、終わりの方の女子トイレで並んでいて中国人に横はいりをされる話が出てくるところである。この本を読んだつぎの日に、中島恵さんをテレビでみたが、さわやかな感じの人だった。 -
肌感覚の情報が整理されていて、非常に参考になりましたー
もう少し調べてみたいこと⇩
⑴医療ツーリズム
温泉とがん検診をセットにした医療ツアー
⑵友達サークルという意味で朋友圏という言葉が使われる。
中国のSNS事情はもう少し詳細をチェックしたい!