ロイ・フラー: 元祖モダン・ダンサーの波乱の生涯

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  • 風媒社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833131780

作品紹介・あらすじ

日本初の女優「マダム貞奴」や、ロダンのモデルにもなった女優「花子」を見出し、ヨーロッパで花開かせたことでも知られ、「光の魔術師」として革新的なパフォーマンスや舞台芸術をつくったダンサーの情熱的人生を描く。異色のダンサー 本邦初の評伝!

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  • 19世紀末パリ、光と色彩のダンスで名声を得たロイ・フラーの生涯。
    自伝「私の人生の十五年」をベースに、
    各種文献や資料を含めた伝記。
    ロイ・フラー略年表、参考文献有り。
    シカゴ近郊の農村で生まれ育った少女が、いかにして女優となり、
    新しい技法&舞台美術のサーペンタイン・ダンスを生み出し、
    パリへ渡って有名なダンサーとなっていったか。
    とにかく行動的で積極的、そして独創性豊かな女性です。なので、
    多くの人々との交流・・・文学者、芸術家、キュリー夫妻のような
    科学者あり、資産家、王侯貴族・・・特にルーマニア王妃マリアとの
    交流についても詳しい記述があります。
    また、川上音奴や花子、イサドラ・ダンカンを支援もしています。
    ただ、あくまでも伝記ゆえ、彼女のダンサー、舞台芸術家としての
    詳細はありません。芸術家の残した彼女を描いた作品についても。
    個人的にはそちらを知りたかったけど・・・。

  • 主にフラーの自伝を軸にした伝記。作品や舞台についての記述は薄めだが、川上音二郎の自伝と突き合わせるなど独自の検証もある。何より日本語で読みやすく書かれていてありがたい。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒。元朝日新聞記者。著書に『漱石の転職』(彩流社)がある。

「2013年 『漱石のパリ日記 ベル・エポックの一週間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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