丸山真男と戦後民主主義

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  • 北海道大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832968622

作品紹介・あらすじ

彼は、戦後民主主義の「虚妄」の方に賭けたのか、東大全共闘に「ナチもしなかった」と言ったのか――戦後半年あまり民主主義に懐疑的であった丸山は、人民主権の新憲法と60年安保を経て「永久革命としての民主主義」の思想に至る。その丸山は1960年代末の東大紛争で直面した困難にどのように応えようとしたか。破滅的な戦争から再出発した日本のデモクラシーを丸山真男の軌跡とともに考える。

感想・レビュー・書評

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  • N区図書館

  • 東2法経図・6F指定:311.2A/Sh49m/Nakada

  •  年末、図書館の新着コーナーで見つけ手に取った。
     国民所得が倍増し受験戦争が激化する一方、ベトナム戦争への反対運動が過激化していた。東大医学部インターン闘争や大学研究環境の改善を求める運動が全国の大学に広がるなか、1968-69の東大紛争、東大教授としての政治学者丸山が、学生と対峙しながら、民主主義の捉え方や東大教授のあり方などに苦悩、熟考する様子が描かれている。
     永久革命としての民主主義、他者を理解する知性(他者感覚のなさ)について、しっかり理解を深めたいと思う。

    下記の動画が参考になる。
    NHK戦争証言アーカイブスの2014年度知の巨人たち
    第3回 民主主義を求めて~政治学者 丸山眞男~
    https://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/bangumi/list.cgi?cat=postwar

  • 311.21||Ma||Sh

    大熊信行文庫

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著者プロフィール

清水 靖久(シミズ ヤスヒサ)
1954年8月、広島県三原市に生まれる。
1984年3月、東京大学大学院法学政治学研究科退学。
1984年4月、九州大学教養部講師として社会思想史を担当。
現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授。
著書 『野生の信徒 木下尚江』(2002年2月、九州大学出版会)

「2019年 『丸山真男と戦後民主主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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