雅楽のコスモロジー

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831862563

作品紹介・あらすじ

仏が奏で、神が舞う!
1400年にわたり神仏のせめぎあいのなかで、王権を支える儀礼式楽として続いてきた日本の雅楽。天王寺舞楽の伝承者である著者が、雅楽の精神史を通して、日本固有の宗教コスモロジーを探索する。



【目次】
序 雅楽のコスモロジー
一、「雅楽」と祭政
二、日本人の宗教的心性の根底――アニミズム
三、仏教の導入と外来音楽――聖徳大師が結びつけた仏教と「伎楽」
四、東大寺大仏開眼供養会の意義――聖徳太子の仏教音楽理念の実現
五、雅楽のコスモロジーの端緒としての八幡神
六、日本の雅楽の形成
七、浄土思想と雅楽
八、往生伝と往生講式――音楽成仏思想
九、内侍所御神楽儀――神道的エートスの核
十、楽所と楽家の成立と盛衰――近代までの雅楽伝承者
十一、神仏習合と雅楽の風景――中世・近世の雅楽のコスモロジー
十二、神仏分離と国家神道――「近代」雅楽への変異
雅楽年表/あとがき/索引

著者プロフィール

1965年、大阪生まれ。幼少より四天王寺「聖霊会の舞楽」の童舞の舞人を務め、天王寺楽人の道へ。京都大学文学研究科博士課程(宗教学)終了。宗教哲学の研究で京都大学博士(文学)となり、2008年より2016年まで相愛大学人文学部特任准教授を務める。 他方、聖霊会をはじめとする四天王寺の舞台や、住吉大社、嚴島神社、ヨーロッパ各国での雅楽演奏・演舞活動を行ない、雅亮会の後継者育成機関や、相愛大学、浄土真宗本願寺派勤式指導所などで雅楽実技を指導している。 現在は、浄土真宗本願寺派願泉寺住職、天王寺舞楽協会常任理事、雅亮会副理事長。京都大学大学院や龍谷大学大学院で、雅楽の背景をなす日本思想や、仏教音楽論、宗教儀礼論を講じている。 主な著書・論文:『ハイデッガー研究』(京都大学学術出版社:日本宗教学会賞)、「西谷啓治とアリストテレス」「浄土真宗の儀礼観と音楽」「仏教儀礼論の端緒――E.カッシーラー、T.アサドを手掛かりに」「天王寺舞楽~浪速に残る最古の古典芸能」ほか。

「2019年 『雅楽のコスモロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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