ツキノワグマのすべて: 森と生きる。

著者 :
  • 文一総合出版
3.92
  • (4)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829972328

作品紹介・あらすじ

最新データが解き明かすツキノワグマの真の姿。

日本の森に暮らすツキノワグマの知られざる生態に、迫力の生態写真と最新の研究が迫る。骨格・五感・形態など身体能力、何を食べ、どこで寝て、1 日・1 年をどのように過ごすのかといった生態を、誰も見たことがない生態写真と共に解説。足跡やフン、食痕、冬眠穴など、森の中で見つかるフィールドサインも多数収録。

知っていますか?
 ①ツキノワグマは、食べるために人を襲うことはありません。
 ②春、冬眠から目覚めたばかりのツキノワグマは、森の中を半分眠りながら歩き回ります。
 ③ツキノワグマは、数キロ先のにおいまで嗅ぎ取ることができます。
 ④ツキノワグマは、主に日中に活動する、昼行性の動物です。
 ⑤ツキノワグマは、多いときには1日にドングリを3,000〜4,000粒も食べます。

・ふだん目にする機会がほとんどない、森で暮らすツキノワグマの貴重な生態写真を多数収録。写真担当の澤井俊彦氏は、ツキノワグマの一連の生態写真で山岳写真、自然写真の登竜門と言われる田淵行男賞を受賞。

・ツキノワグマ研究の第一線で活躍する研究者が、最新の研究成果を資料的価値の高い写真を豊富に使って解説。著者の小池伸介氏は、ツキノワグマの研究で「日本生態学会宮地賞」「野生生物保護学会学術賞」「日本哺乳類学会論文賞」などを受賞。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 〇ツキノワグマの写真集として見てもいいくらい。カメラの向こうからコチラを眺める好奇心いっぱいの名、表紙のチョッパーばりののぞき見、珍しい三つ子の写真、リラックスして山野を巡る様子、バイオロギングからの映像。
    飽きずに眺められる。
    〇パンダの方が出現が早かったとは…
    〇フンのいろいろ。木の実を食べたフンとか。…クマを食べたフン…!?!3度見したが、後述のQ &A で了解。
    〇ツキノワグマのこと何も知らなかったなあと。日本は世界で見ても生息数が多いらしく、ホッとした。なんとか上手く付き合っていけないものか。

    ◎ツキノワグマはかつて畏敬の念を抱かれてきたが、昨今では悪いイメージを持たれている。ヒッソリと深い森の中で暮らすツキノワグマの姿を豊富な写真と共に紹介する。

    1:ツキノワグマの身体
     大きさ、耳、毛、顔、足、尾
     実物大の前足と後ろ足
     ←前足のが大きかった!
     視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚、記憶力
     骨格
     月ノ輪くらべ
     →個体識別の指標の1つ

    2:ツキノワグマの生活
     一生、一年、一日
     食生活
     移動能力
     子別れ
     バイオロギング画像から生活をのぞき見
     
    3:ツキノワグマのフィールドサイン
     足跡、フン、食痕、休憩場所、樹皮はぎ、爪痕樹木図鑑、冬眠穴

    4:ツキノワグマがわかるQ&A
     ・ツキノワグマは世界のどこにいるの?
     ・ツキノワグマはいつどこからきたの?
     ・ツキノワグマはどれくらいのスピードで走ることができるの?
     ・なぜ、ツキノワグマは人を襲うことがあるの?
     ・ツキノワグマの放射性物質汚染とは?
     ・ツキノワグマはいつ頃から大人の仲間入りをするの?
     ・冬眠中に筋力は落ちないの?
     ・冬眠中に骨粗鬆症にならないの?
     ・着床遅延ってなんのこと?
     ・四国のツキノワグマは絶滅の危機にある?
     ・日本にはツキノワグマは何頭いるの?
     ・ツキノワグマは何歳まで生きるの?
     ・ツキノワグマはどれくらい食べるの?
     ・ツキノワグマの死因は?
     ・ツキノワグマの祖先とは?
     ・世界にはほかにどんなクマがいるの?

  • ふむ

  • ☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB3065357X

  • 【農学部図書館リクエスト購入図書】
    ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB3065357X

  • よくこれだけの写真を撮れたもの!アウトドア活動でクマに遭遇する確率は上がっているかもしれないので、クマのフールドサインには気をつけようと思う。

  • 登山をしていたパーティーの一人がクマに遭遇したことがあるので、これを機にもっと深堀しようと思った。
    クマの基本的なことは知っていたつもりでいたが、食物によって糞の種類がこれほど違うのかと驚いた。
    また、今まで鳥の巣だと思っていたものが実は「クマ棚」だったかもしれないことを知った。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院教授

「2022年 『哺乳類学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池伸介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
川田 伸一郎
小川 哲
ミヒャエル・エン...
ヴィクトール・E...
繁延 あづさ
保谷 彰彦
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×