- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829625699
感想・レビュー・書評
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「幸せになってはいけない」と思いながら暮らしている要。わざと辛い環境に身を置かなければ生きていけない要が悲しかった。そんな要を放っておけず、助けたいと心から思う公平との出会いで少しずつ変わっていくのが嬉しくなる。要にとっては怖いことかもしれないけれど、「楽しい」とか「嬉しい」とか思うのは自然なことだと思うから。
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公平と出会うまでの6年間、彼は確かに自分の悲しみに酔っている部分があったかもしれない。けれどその負の連鎖から1人で抜け出すのはとても難しくて、冷えた心を温めてくれるような誰かが1人でも必要なんだと思った。そういう意味でも人は1人では生きられないし、逆に自分を愛してくれる、本気で気にかけてくれる存在が1人でも入ればすごく喜ばしいことなんだ。
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BLで本当に良かった。所どころ重松清の十字架を彷彿させる内容だったので、最後まで読み進めれるか分からなかった。
最後、ホッと出来て本当に良かった。 -
スピンオフ読んだ後に読んだのでまあなんとか、気持ちを落ち着けて読めましたがきついですね。さあこれから!ってときに加瀬が何かやらかすので、ハラハラします。救いようない感じになったらどうしようかと思うくらい。BLでこういうことするからこの作家さんはすごい。もちろん面白かったです。
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読んでいてとてもしんどかった。
亡くなった人を責められないもどかしさとか、見えない暴力とかいろんなものが詰め込まれ過ぎてて、すごく重かった。
加瀬さんがすごく気になったんだけど、彼も路を見つけたようでほんと良かった。 -
はあ〜重かった…
要が幸せになったから良かったけど。
公平の頑張りのおかげだね。
加瀬が主役の「お菓子の家」は読了。
加瀬の過去の話が読めて良かった。
今作もお菓子の家も好きな作品です。 -
読んでて辛くなったり叫び出したくなったり投げ出したくなったりホッとしたり温かくなったり安心したり。
いろんな感情が湧き上がるお話でした。
加瀬の酷さが際立つ前半、公平の真っ直ぐさが辛い中盤、要の一つ時間を乗り越え前へ進む強さを持てた終盤、全てが前にそれぞれが過去の自分を乗り越えた書き下ろし。
いい作品でした。