- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829134092
作品紹介・あらすじ
隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる-。宿命の愛と冒険の物語。
感想・レビュー・書評
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久しぶりに読んだ切ない話。
最初は憎しみあっていた主人公とヒロインの距離が徐々に縮まっていく。
設定はありがちだが、心理描写がとても丁寧で、感情移入しっぱなし。
かなり好きな作品になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3/10.
概念はいいがのろのろ進めるのが堪え難かった。 -
なかなか面白かった。戦に負けた国のお姫様が、勝った国の庶子の王子に率いられ、見投げの旅に出る話。はじめは王子・テオのお姫様・エパティークへの批判が的はずれで気持ちが冷めかかった。城の中で蝶よ花よと愛でられ外交の道具として育てられてきたお姫様に、世の中を知らない政治を知らないと責めるのは的はずれでしょ。父親の政治の責任を娘に求めてどうする。が、エレンが登場してからラストまでは悪くなかった。妹姫・ロザリーの性格には賛否両論ありそう。周りの侍従の裏表が分からなかったのは子供だったからとしても、妹のことさえ分からなかったなんて、お兄ちゃんの観察眼は甘すぎじゃない?
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歌い継がれてきた物語の中に失われた真実があって、話が進んで解き明かされていくパターンが好きです。
今回のこの話にもありました。
最初の自分の国の民の状況も知らない無垢なお姫様であった彼女に、知らないことが罪なのだと教えるあたり、十二国記かと思いました。 -
隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。
だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。
「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」
願いを叶えるという伝説の銀竜を呼び出す旅。エパティークはその生け贄なのだという。
王位継承争いで帰る場所がないテオバルト。囚われ、生け贄となるエパティーク。支配した者とされた者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の旅が始まるーー。
発売当時に表紙買いしたものの、積んでた本をようやく消化。ファンタジーなタイトルとイラストでの表紙買いだったけど、思った以上に良作でした。
敵同士から、互いに憎みあっていた二人が、旅の中で徐々に打ち解ける感じが王道ながらも丁寧に描かれてて好きな感じ。
てか最近のラノベには珍しいくらい文章力が高くて、しっかりしたストーリーでした。
若干エパティークの心変わりが急な気はしたけど、あんまり気にならないレベル。
エレンという奴隷の少女を引き取った辺りから、ぐっと二人の人間味が増して面白くなりました。
惹かれ始めたことで、それまでの彼女への仕打ちを悔やむテオバルトがなかなか萌える。
タイトルから思い切りファンタジーかと思いきや、終盤まではわりとマトモで地味な雰囲気。終盤で銀竜が出たことで、ああファンタジーだったなと思い出させられる感じでした。
ラストは悲恋スキーにはたまらない、切ないながらも綺麗な終わり。 -
花の多く出てくるお話しで 物語も面白くはあったのですが イラストが 想像の邪魔をしてしまうのが残念。イラスト自体は可愛くて良いのですが…