- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828424811
作品紹介・あらすじ
国際政治のウラを苫米地博士が読み解く
感想・レビュー・書評
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はじめに
第1章 超国家の歷史
アジアに戦争をもたらしたヨーロッパ
「発見の時代」「探検の時代」
未開人扱いだったバスコ・ダ・ガマ
未開の地ヨーロッパ
最悪のカブラル
災厄のダ・ガマ
傲慢さの極みトルデシリャス条約
神が認めた領土
ポルトガル海上帝国の誕生と実態
オランダ東インド会社の登場
バンダの殺戮者
イギリス東インド会社EICの登場
東洋との出会いで初めて贅沢品を知ったヨーロッパ人
第2章 戦国大名とキリスト教
なぜ、キリスト教だけが禁教となったのか?
宣教師たちは日本征服を企んでいたのか?
一枚岩ではなかったイエズス会
スペイン宣教師とポルトガル宣教師は会派が違う
布教の天才オルガンティーノ登場
日本人嫌いの宣教師カブラル登場
宣教師ガスパール・コエリョの野望
ジャパン・コンクエスト
キリスト教は日本征服を考えていたのか?
秀吉のフィリピン征伐
キリスト教は「本当に」日本征服を考えていたのか?
第3章 奴隷と資本主義
キリスト教宣教師と日本人奴隷
『日葡辞書』に記された奴隷関連の言葉
二枚舌のコエリョ
天正遣欧少年使節団の真実
答えを保留にしたロヨラ
奴隷売買にお墨付きを与えた宣教師
カトリック教会と奴隷
無意味で白々しい勧降状
奴隷化の残虐性を訴えたドミニコ会のラス・カサス
カトリック教会が最も世俗的になっていた時代
プロテスタントとカトリック、ヨーロッパを二分する勢力
奴隷こそが資本主義の根幹
第4章 銀の時代
カトリック勢力の金庫番
王たちに融資するのは愚の骨頂
自分で自分の首を絞めるスペイン
ネーデルラントの乞食団
スペイン銀の意義
常に奴隷が絡むヨーロッパ経済
銀を欲した明の事情
暗躍する明の密貿易商人たち
「グローバリズムは1571年に始まった」
徳川方についたオランダが日本の銀を独占
イギリスによるインド支配
アヘンを売る自由
第5章 神と超国家
残虐行為の正当性
神をわかったつもりになっている私たち
オランダ人はなぜ、ローマ教皇に逆らうことができたのか?
カルヴァン派の聖書原理主義
カルヴァン派を強烈に支持した商人たち
資本主義は神の教えに適っていた
なぜ、オランダは最後に勝利できたのか?
2つの権威
神の存在とそれを支える論理
誰がための国家か
超国家勢力の誕生
資本主義とは「国民よりもお金が上」
超国家勢力は神の御心に従っているから強く怖い
超国家勢力が信じる神とも対抗できる「革命権」の行使こそ
おわりに
あとがき -
2024年25冊目。満足度★★★☆☆
理系の博士の本なので、テクノロジーの話が多く出てくると思いきや、完全に歴史の本でした。
想像していた本とは全然異なる内容でした。 -
グローバリズムというものがどのようにできたのかを紐解く世界史が学べる本。
帯に書かれているワクチン、SDGs、昆虫食については最後のほうで出てくる程度なので、そちらの解説を目的に読むと少し期待外れに感じるかもしれない。
いま彼ら(世界の1%の大富豪支配層)が地球の99%を新たな形で奴隷にしようとしている。
欧米ではこれに反発して大規模なデモがあちこちで行われているが、敗戦国日本、支配層追従の日本ではなにも報道しない。
報道しない国なのだから、こうした書籍からぜひ情報を得てほしい。 -
グレートリセットのことを知りたくて読んだ。歴史の話が多かったが、内容は興味深い。この著者の本は初めてだが、他の著書も読んでみたい。
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現代経済を読み解くための、中世の奴隷貿易やキリスト教などの解説
相変わらず、世の中に広がっていない説が非常に説得力を持って展開されている。しかも、わかりやすい。
中世のヨーロッパの力関係や日本の状況、キリスト教の様子を伺えて、そしてそれが今日に繋がっていると知れて興味深さと驚きと怖さを覚える。 -
銀の話。香港上海銀行がそういう成り立ちとは知りませんでした。
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世の中の構造について本質を突いていると思う。目から鱗。苫米地英人さん、すごいな。
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最近自分の意見を最後に書いてくれるようになってうれしい