不条理を生きるチカラ

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828419763

作品紹介・あらすじ

世の中にある様々な「不条理」について、どう付き合うのかどう切り結べばいいのかを徹底対論。ころな問題、沖縄基地問題、ネット右翼とヘイトスピーチ、貧困問題や北朝鮮拉致問題など、数ある世の「不条理」に対して、心理学・精神分析学は解決策を持てるか、あるいは神学・宗教哲学はそれを提起できるのか。異なる観点からそれぞれの答えを導き出す!

感想・レビュー・書評

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  • 問題です。
    P141佐藤優さんの言葉から引用します。
    ○○に入る人物は?
    三つから選んでください。

    〈(金正恩による)その正しい思想というのは、従来の金日成主義では不十分で、「金日成・金正日主義」だと。
    ということで今は金日成主義から「金日成・金正日主義」へのイデオロギーの転換が進んでいるわけです。
    金正恩があえて自分は「金日成・金正日主義」だと言うことで、遺訓政治からの脱却を表明している。
    だから、金正恩は今フリーハンドを持っている。
    でも、この先例はスターリンです。
    ○○は「レーニン主義ではいけない、正しくは『マルクス・レーニン主義』なのだ」とあえて言うことでスターリン主義を確立した。
    金正恩はそのことをよくわかっている。
    イデオロギーを抑えることで自己を正当化し、それによって自分がやるめちゃくちゃな行動をすべて説明できる。〉

     ①マルクス
     ②レーニン
     ③スターリン

    わかりました?
    ここには②のレーニンが入っています。
    でも正解は③スターリンですよね?
    根拠https://gendai.ismedia.jp/articles/-/37957

    「誰でもケアレスミスはある。
    実際この本のP166に句点が二個ついているところがあるし。。」と言う人もいるかもしれません。

    でもこの本、特に前半がめちゃくちゃ難しいのです。
    お二方それぞれの本はそれほどでもないのに、
    対談になると難易度がエスカレートしてしまうのですね。
    そして私のような落ちこぼれ読者は「理解できないのは自分の頭が悪いせいだから仕方ない」と流してしまいます。

    ケアレスミスではなく、編集で直したのではないかと思っているんです、私。
    佐藤さんも香山さんも今年60歳。
    編集の前田さんは東大卒73歳で、
    wikiにその名前がのっている大御所。
    でも勝手に変更するのはタブーでしょう?
    〈タブーがポストモダンの不条理を超える手がかり〉

    また、もし佐藤優さんが言い間違えたのだとしたら、
    編集者は文字にしてみておかしいことに気づくはず。
    〈一人一人の専門性が不条理を突破する〉

    私(達)は少しでも正確な情報を得たいと思い
    ネットより本を選んでいるのです。
    よろしくお願いします。
    〈「知力」を武器として不条理に切り込む〉

  • 知識を得るためには、様々な方法がある。得た知識の解釈を間違えると恐ろしい。思考の入口、ものすごく大事だわ。それにしても、御二方とも、なんでも知ってるな。

  • 村上春樹は悪のリアリティにこだわっている。
    自分の本来の陣地はどこなのかに立ち戻り、そこの陣地でやるべきことをやる。作家は自分の専門の分野で思っているところをきちっと書くこと、学者はは研究することです。
    自分の足場、ここに帰ればよいという強い事は手放さない。専門性がなければただの馬鹿。黒子に徹する知識人の孫座は必要。

  • 対談形式だと意味が理解しやすいことが多いのだが、こちらはお2人の共通理解の内容についていけないところが多々あった。しかしながら大変重要なことが多く書かれていたと思う。本を読むことを続け、自分で考えることをやめない。ということでこの時代を常に悩みながら生きていきたいと思う。

  • なんか簡単な事をわざと難しくしてる感が伝わってきて違和感持ち通しだった。
    トランプと金正恩の関係性とか一周まわってもはや邪推の域で本人達がコレ読んだら大笑いすると思う。
    若者が本を読まないでライブに熱中する理由をインスタ映えに集約させちゃうのにも正直バカじゃ無いかと笑ってしまった。
    佐藤さん、香山さん、マックでも行って安いアイスコーヒー飲みながら1時間くらい周りを観察でもしたら?

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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