[新装版]国難の正体 ~世界最終戦争へのカウントダウン

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  • ビジネス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828417776

作品紹介・あらすじ

ウクライナ危機とイスラム国の台頭はアメリカの謀略か!?

感想・レビュー・書評

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  • グローバリズムの正体、それは、ユダヤの基本的思想。共産主義国家も、超金融資本国家も同根だということが理解できる。

    真のナショナリズムの国日本、そしてプーチン率いるロシア、ユダヤ国際金融資本のプロパガンダに手を組んで戦わなければならない。

    人間の持っている物質的欲望の部分と精神的渇望の部分。ユダヤ金融資本家にも一部の精神的渇望があるとし、日本もロシアも諦めることなく今後も丁寧に戦った行かなければと筆者は締めくくっている

    「色心不二」私もバランス感覚を失わず人生を送って行きたいと思いました。

  •  久々に再読。
     題名に『世界最終戦争』というおどろおどろしいタイトルがついているため、ややもすれば”色物”的に映ってしまう。しかし、外交官としての経験を背景に、国際政治の矛盾を指摘しつつ、他の外交官や高官の著作の”ほのめかし”を援用して自説を補強、加えて現代のグローバリズムがなぜ起こったのか、日本が今後どうすればよいかを鮮やかに論じている。

     マジか!?的な説がてんこ盛りです。一例を申し上げますと、朝鮮戦争は米国が発案し、ソ連が協力している(P.57)、オイルショックは米国の石油メジャーの復権の為(P.73)、ニクソンの失脚は彼が支配者層に歯向かったため(P.98)、等々。

     このような政治と経済を牛耳ろうとする勢力を、著者は国際銀行家と言っています。そしてその源流は米英の有名銀行の名を挙げています(P.118)。彼らはこれまで王家や王室、そして国家へ資金を貸して設けてきました。米銀がこのような行為を第一次世界大戦時に行ったことは有名な話です。

     さらにこのような諸銀行は米国ではFRBの過半数の株主となっているという衝撃の事実。つまりFRBという私的な企業が銀行券の発券業務を担い、単なる紙切れを価値のある紙幣として流通させるのだからぼろ儲けですね。

     そしてこの国際銀行家の源流は更にユダヤ人という帰結です(P.131以降)。このあたりは賛否が割れるところですが、国を持たなかったユダヤ人たちが国を跨ぐ(国に縛られない)、つまり国際的なルールを作り自分たちのビジネスを推進しようとするならば、話は確かに理解しやすいと思いました。少なくともユータス・マリンズの本よりかは読みやすい。

     では最後に日本はどのようにすればよいのかという話ですが、元ウクライナ大使ということでどうしてもロシアに肩入れしているポジショントークに聞こえます。この国家の難局を乗り越えるにはロシアと組む以外にない、というのです。確かに似ているかもしれませんが、残念ながら一般庶民にロシアは馴染みがなく、ちょっと共感できない記述でした。中国とか韓国の方が文化的思想的な親和性がるのではと思いますので。

    ・・・

     まとめます。私好みのテイストですが、万人受けしません。歴史好き、ひねくれもの、あるいは通説とは異なる可能性を受け入れる度量のある方には是非読んで頂きたい。確かに本作は陰謀論と言われても仕方ないかもしれませんが、ただ本作は筆者の持説を米国政治家のブレジンスキーはじめ多くの著書(しかも翻訳も多い)から確認することができます。その点では誠実な書きぶりであると思います。

  • 2015/07/03:読了
     読んだ記憶が...
     この本自体は良い本だけど、最近の情勢を書き入れた
     『国難の正体――日本が生き残るための「世界史」』の
     新装版だった。

  • 世界のからくりに触れるのは実に恐ろしい。自らの利益のためには、自国民の犠牲をも厭わない勢力。信じられない思いで一杯だが、残念ながら真実はそこにありそうな気はする。

    馬渕さんの書籍はいくつか読んできているが、今回新たに学んだ一つが反セム主義。ユダヤ人という概念を憎悪し、ユダヤ人であることが犯罪であるとするイデオロギー。
    *メモ
    社会主義=国際主義=反セム主義・ナショナリズムの拒否

    ナショナリズムが危険なのは、ユダヤ人にとってであり、一般的に危険なのではない。

  • ウェブ上にはネトウヨが出現し、ニュースではヘイトスピーチ問題が取り上げられるようになった。私が歴史認識に目覚めたのは昨年のことだ。20~30冊の本を読んで完全に目から鱗(うろこ)が落ちた。どっさりと。
    http://sessendo.blogspot.jp/2015/03/blog-post_20.html

  • 元駐ウクライナ大使による世界政府とも呼ばれる産軍複合体の実相に迫る書。歴史的事件の背景を追いながらその真相と今後日本の歩むべき道筋を提示。

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著者プロフィール

元駐ウクライナ兼モルドバ大使、元防衛大学校教授、前吉備国際大学客員教授。
1946年京都府生まれ。京都大学法学部3年在学中に外務公務員採用上級試験に合格し、1968年外務省入省。
1971年研修先のイギリス·ケンブリッジ大学経済学部卒業。
2000年駐キューバ大使、2005年駐ウクライナ兼モルドバ大使を経て、2008年11月外務省退官。
同年防衛大学校教授に就任し、2011年3月定年退職。
2014年4月より2018年3月まで吉備国際大学客員教授。
著書に『国難の正体』(総和社/新装版:ビジネス社)、
『知ってはいけない現代史の正体』(SBクリエイティブ)、
『米中新冷戦の正体一脱中国で日本再生一』(ワニブックス/河添恵子氏との共著)、
『天皇を戴戦くこの国のあり方を問う 新国体論一精神再武装のすすめ』(ビジネス社)、
『国際二ュースの読み方 コロナ危機後の 「未来」 がわかる!』 (マガジンハウス)など多数。
未来ネット 【ひとりがたり 馬渕睦夫】、 チャンネル桜 【桜無門関 馬渕睦夫x水島総】レギュラー出演中。

「2022年 『道標 (みちしるべ) - 日本人として生きる -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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