- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828416502
感想・レビュー・書評
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懐かしい小室節にハマって続けて読んでいます。
もとは1983年刊行の新装版ですが、昨今の舛添都知事の騒動を見ていても、日本人の政治観・政治家観は30年以上前と何ら変わっていないことがよく分かります。つまり、この本はいま読んでも全く古びていません。
※ただ、語り口が(小室先生の著書の中では)やや堅いので、ほぼ似たテーマを扱った著書としては『日本いまだ近代国家に非ず』の方を先に読まれることをお勧め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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「権力は腐敗する」「絶対権力は絶対に腐敗する」。
是れは政治学の大定理だから、四十年も同一政党に政権を任せ切って置いて腐敗したと言って喚くのは、夏も真っ盛り、刺身を冷蔵庫にも入れずに放っぽり出しといて、「腐っちゃったア」と泣き喚く様なものだ。2
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運河伝いに、何処へでも行ける。
では、其の必要性とは。
イギリスでは、産業革命以前、既に資本制社会が成立していた。
因果関係は逆で、資本制社会が成立したので、其の機能的要請から、産業革命が起こったのである。76
アメリカの資本制経済が爛熟期を迎えようとしていた頃には、エジソンの様な発明家が続出した。77
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日本人は、昔から政治アレルギーであった事を証明している。268
「日本人の儒教誤読」は、「現代日本人のデモクラシ-誤読」と比較すると、興味は尽きない。269
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浜田に政治的責任があるかどうか、政治家として適任かどうか、其れを窮極的に決めるのは、大平首相でもなく、ジャーナリズムでもなく、国会でもない。
選挙に於ける投票である。是れぞ国民主権の発動である。
国民主権の発動を妨げる事、デモクラシー国家の政治家として、是れより大きな罪はない。287
近代デモクラシーに於いては、法的な最終的決定は裁判官にあり、政治的な最終決定は選挙民にある。そして、倫理的道徳的な最終決定は、自分自身にある。288
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角栄なんか及びもつかない悪党なんか幾らでもいた。代表格が頭山満。スーパーギャングで人殺しも平気。294
こんな大悪党に斯くまで信望が集まる理由は、一片の私心もなかったからである。
「君と国」との為で、少しも私する処がない。こうなると日本人はぐっとくる。
明治以来の日本人の行動様式は下級武士のエトスとなったからである。296
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近代国家の政治倫理を理解せよ
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日本人の政治無知がマスコミに依って政治無知が拡大している。偉大な政治家の倫理と一般庶民の倫理感は違いその倫理観で律することは愚かである。
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秦の始皇帝、ローマ皇帝ネロ等の過去の偉大な人物から、その業績、政治手法等を紐解きます。
読み物として面白さも兼ね備えています。