- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826901949
感想・レビュー・書評
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ダイエットのために読みました。
マイクロバイオーム(腸内細菌)を軸に様々な栄養素や食品が身体に及ぼす影響をまとめてあります。
多数の人間で実験されたことを根拠に書かれていることが多いので、信憑性はありそうです。
腸内細菌は食べ物の消化吸収を助けてくれるだけでなく、体全体に影響を及ぼしている。そしてその腸内細菌には個人差があるため、「○○を食べて痩せました!」的なSNS等の報告は、その人には合っていただけで、自分には合わないかもしれない。ダイエットには答えがない。といったことが分かりました。
ただ、腸内細菌にとっていいことは書いてあったので、それを一つひとつ試してみて、自分の腸内細菌が喜ぶエサ(食品、栄養素)は何かを探っていこうと思います。
自分の腸で共に生きる腸内細菌たちを大切にしていこうと思える本でした。
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生活の考え方を根本的に変えた本。人によって千差万別であることは前提に、腸内細菌がまるで土壌のように多様性豊かであること、そのために加工されていない様々な食品を食べたり、間欠的な食習慣が有効であることは、カラダに対する見方をとても変えてくれた。
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企画、編集、制作を担当。
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例えば、糖質ゼロダイエット。
例えば、キャベツダイエットやリンゴダイエットなど、特定の食材だけ食べるとか、あるいは食べないというダイエット。
世の中には何百、何千といった数のダイエット法が蔓延している。
この『ダイエットの科学』、乱立するダイエット法や“健康そう”で“素晴らしい”健康食品に警鐘を鳴らすことから始まる。
そこまでは比較的良く見受けられる“現代の食に対する啓蒙本とさして変わらない。
ただこの本の面白いところは、様々なダイエット法、そして油やお酒など、一般的に“悪”とされている食材を切り口に、腸内細菌に焦点を当てて論じているところ。
この本を読めば「太りやすいって聞くし、この食材は食べない!」とか「〜さんが痩せるって言ってたから私もこの方法を試す!」と言った考え方がいかに短絡的かが分かる。
たとえこの本の中から明日から使えるダイエット法が見つからなかったとしても、そういった短絡的な思考から解放されることは保証します。
食べたものが自分の体にどのように作用していたのか、とか、自分の腸内細菌の状態は唯一無二のもので、「この成分を取れば体に良い」というのは文字通り個人差があることとか、食に対してもっと真摯に取り組めるようになるのではないかと。
文庫本に比べて文量、内容的に少し読み応えがありますが、いつもトピックを読んでくださっている皆さんにおすすめの本です。
気になった方は是非。
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最近のネットの健康サイトでよく見るようなネタの元になった内容が書かれている。サプリメントはほぼ無意味、人工甘味料ではステビアだけは危険とは言えない、ナッツは良い、腸内細菌は多様性が重要、など。エビデンスベースで書かれているので、新しいエビデンスが出るまでは有用か。
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名著。素晴らしい。
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ダイエットの科学―「これを食べれば健康になる」のウソを暴く
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2001/11/2
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<食健康学科教員>
文字が多く読むのは、いささか大変ですが、興味ある1冊です。
双子研究の権威であるロンドン大学遺伝疫学教授がまとめた報告で、双子の臨床エビデンスにより、DNAより腸内細菌の違いにより、太りやすい体質になることを証明しています。残念ながら、日本のデータではありませんが、文献や解説が多く、詳細を調べるにも役立ちそうです。
◆長野県立大学図書館OPAC
https://u-nagano-lib.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=11171832