- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822811310
作品紹介・あらすじ
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパから伝えられる食品汚染のデータや、きびしい放射線のもとで暮らしていた方たちの具体的な話をまとめた『食卓にあがった死の灰』(講談社現代新書、1990年)を改題。原発事故による食品汚染問題について、誰にでも読める入門書。
感想・レビュー・書評
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(推薦者:人間発達文化学類 昼田 源四郎先生)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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チェルノブイリ事故のあとの各国の放射能対策や、日本の食卓で食べられる食品がどれだけ汚染されていたかまとめた本。読みやすくて、今更だけどすっごく内部被爆してたんだなーと気づいてショック。。。。それでも今元気なんだから大丈夫だよとは言わないけど・・・
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チェルノブイリ事故当時の調査研究がベースなのでデータは古いものの、心構えや考え方の参考にはまだ十分有効だとおもう。何より日本の原発の安全神話が大手を振って横行していた時期に具体的な原発事故のシミュレーションをして見せた著者の慧眼には敬服させられた。
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原発事故が起こった場合、食品はどのように汚染されていくのか?筆者の詳細なデータを駆使したチェルノブイリの報告と考察。そして『日本でチェルノブイリ級の原発事故がおこったら』という予測はほぼそのままです。
僕がこの人の本を読み始めたのは3.11の震災および福島の原発事故が起こってからのことですが、しかし、この本の元になった『食卓にあがった死の灰』が上梓されたのが1990年。それから長い月日がたっているはずなのに、まったく古びていません。
内容に関しては詳細なデータを基にチェルノブイリの原発事故がどのようにヨーロッパやロシアを始め、世界中の土壌を汚染し、いかにして肉や穀物や野菜が汚染されていったか、ということが詳細なデータとともにつづられています。ヨーロッパの諸国でいったいどういうことが起こったのか?それを丹念に追っていけばこれからフクシマ以降の日本がたどるであろう運命が記されてある。と思ったら筆者は予想していたんですね。5章にある『日本で原発事故が起こったら』という箇所はあくまでここに知るされれているものはシュミレーションですけれど、ここに書かれてあることはほぼそのまま起こってしまったことは、筆者も予測はしていなかったでしょう。
そして『食品汚染はどう進行するか』という箇所でおそらくつづられるような展開になることはおそらく明白だと個人的に考えています。少し専門的な話が多いので、読むのはかなり苦労されると思いますが、おそらく、私たちが知りたいことの大半はここに書かれていると思います。『日本の原発は事故を起こさない』という『前提』でずっと運用がされていたときに、ここに書かれてあることを世に問うということはものすごい勇気のあることだったんだと、今では思っています。
ここに記されているのは専門家の意見ですので、おそらく『正しい』ことなのでしょう。ここに書かれてあることはチェルノブイリに基づいた見解ですが、それがほぼそのまま、今の日本の状況に当てはまるということは、なんとも言いようがないものを感じています――。 -
チェルノブイリ原発事故後に、いろんな事実があり、リスクを明らかにしていたとは知りませんでした。さすが、高木先生です。今生きてたら、3.11後に、彼の慧眼があれば…と改めて考えてしまいました。
食卓にあがった放射能を、今、我々は、体内にどれぐらい取り込んでいるんだろうか?と不安も感じました。 -
チェルノブイリ放射能汚染事故により、食材がヨーロッパを中心にどのように汚染され、流通したのか、そして、各国の対応が、具体的に書かれている。
実際の数値を紹介し、どんな食物が危険度が高いかについても言及していて参考になる。
放射能汚染の恐ろしさは、「人為的」に拡大される恐ろしさもプラスされることがよくわかる。
知らずに汚染された食材を口にする危険性についても「人為的」の為せる技である。
「チェルノブイリの話」なのだが、今の日本、hukushimaとそっくりで、驚かされる。 -
一般人の年間被ばく許容限度は1mSv
つまり1ミリ=1000マイクロ÷365÷24=0.114μSv/hを超えると危ないとされている -
資料ID:W0161205
請求記号:498.54||Ta 29
配架場所:本館1F電動書架C