「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822289065

作品紹介・あらすじ

この1冊で、100冊分の重要スキルが身につく
「文章の書き方・大事な順」ランキング、ベスト40!!

1位~7位のルールで、「文章力の向上」を実感できる。
20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれる。
40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入る。

◆ ◆ ◆

第1位 まずはとにかく、「文章をシンプルに」してみよう
・メール・チャットは、「60文字以内」で必ず文を終わらせる
・論述試験・レポート・資料作成に効果絶大! 
速く明快に書くための「ワンセンテンス・ワンメッセージ」 ほか

>>>池上彰さん、メンタリストDaiGoさん、外山滋比古さん、野口悠紀雄さん等……
>>>53名がこのコツを「大事!」と認定


第2位 伝わる文章には「型」がある
・完成度の高い提案書・報告書・顛末書がサクッと書ける「逆三角形型」フォーマット
・ブログ・SNS・ネット記事に「納得と共感」を生み出す技術――「PREP法」
・「書くのが遅い」「書き出しで悩む」「文章の流れが悪い」
「『……で、結局何が言いたいの?』と言われる」……文章にまつわる悩みも、いっきに解決!  ほか

>>>井上ひさしさん、梅田悟志さん、山口拓朗さん等……
>>>38名がこのコツを「大事!」と認定


……以下、40位までの「ポイント」と「実践のコツ」を一挙公開!

◆ ◆ ◆

ビジネス文書や試験・論文、SNSやブログでも、
「書かれた文章」は、その人の「人生そのもの」です。
そして「言葉」には、「人を守り、支える力」があります。

いつでも、どこでも、どんな時にも役に立つ「書く力」を、
あなたも身につけてみませんか?

感想・レビュー・書評

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  • 本書は文章術の名著「100冊」のエッセンスを1冊にまとめたものです。
    筆者2名が名著100冊を真剣に読み込み、文章のプロが持つ共通のノウハウを洗い出し、ランキング化したのが本書だそうです。
    ランキングは1位から40位までありますが、全部紹介はできないので、私が特に参考になったもののみ紹介します。
    文豪とよばれる方から、現在第一線で活躍中の方までの統計というのが面白いと思いました。

    〇columの「型」を使えば、誰でも1時間でブログが書ける!
    〇3位の文章も「見た目」が大事のひらがなと漢字のバランス
    〇6位の比喩・たとえ話を積極的に使うの「直喩」「隠喩」「擬人法」
    〇30位の考えるために書く
    〇columの縦書きと横書き、どちらが読みやすいか
    〇12位の語彙力をつける、辞書を引け 辞書の使い分け
    〇24位の体験談で説得力を高める

    などです。
    他にも為になる記事が満載で読み込んで勉強したいです。

    「100冊」の著者は谷崎潤一郎・川端康成・丸谷才一・井上ひさし・梅棹忠夫・外山滋比古・スティーブン・キング・大沢在昌・本田勝一・夢枕獏・佐藤優・池上彰他の方々です。
    すごい豪華なメンバーです。

  • 『「書く力」は、読み手の人生を変えるほどの大きな力を持っている。』(引用、211頁)

    <重要なポイント一気まとめ>
    それではいきます。
    ――――――――――――――――――――――――
    分かりやすい文章を書くためには、とにかくシンプルにすること!人に伝わる平易な言葉で書くことです。

    読み始めてもらうには、文章の第一印象が大事で、
    パッと見て余白やまとまりがわかる文章にしましょう。もちろん、書き出しで相手の心をつかむことは忘れずに!

    文章で人を惹きつけるためには、比喩や例え話を入れましょう。心に残る「ひっかかり」を作ったり、より身近に感じさせることができます。
    そして、逆説の接続詞(しかし、だけど、でも等)を正しく入れると文の強弱ができて読みやすくなります。

    最後に注意すべき点は、必ず「推敲」をすること!
    時間をおいて読み直し、文章を客観的な目で見つめ直しましょう。
    文章を書き始めるときも、読み返すときも、
    「読み手」を意識すると、自ずと文章は生きてきます。

    みなさんも、どんどん名文(もちろん自分の好きな文章でも大丈夫)に触れて、とにかく書いて、たくさん書いて、文章とじゃれあいましょう。
    以上
    ――――――――――――――――――――――――
    どうでしょうか?
    なにか参考になる部分はあったでしょうか?

    でも忘れないでいただきたいことがあります。
    最終的に読み手の心を震わせるのは、
    テクニックや技術なんかじゃありません。
    あなたの「心」です。書きたいという「思い」です。

    最後にこの言葉を

    『「書かれた文章」は、その人の「人生そのもの」』

    それでは、良い読書ライフを!

  • 藤吉豊さん
    小川真理子さん
    素晴らしい本をありがとうございました。

    読んだあと自分のレビューにも目を通してみました。

    ひどい…。

    第四位「文章は必ず推敲する」
    時間をおいて読み直すことを実践すれば
    少しは改善されるだろうと思います。

    しかし次々本に追われていて終わった本のことは忘れないと新しい内容に没頭できないし。

    そもそも元々他人に読んでもらうことは想定せず、自分の記録に始めたのです。
    でも成り行きで上位にのってしまうと「私より下に良いレビューがあるのに」「読んだ人がガッカリするだろうなー」など、他人の目を気にしてしまう私。

    せめて今これを読んでる人が少しは良かったと思えるように、ベスト40のうち「すべての人に身につけてほしい7つのルール」をサービスしてしまおう。

    1.文章はシンプルに
    2.伝わる文章には「型」がある
    3.文章も「見た目」が大事
    4.文章は必ず「推敲」する
    5.「わかりやすい言葉」を選ぶ
    6.比喩・たとえ話を積極的に使う
    7.接続詞を「正しく」使う

  • 名著から厳選した〈文章上達40の秘訣〉をランキング形式で紹介。1~20位は伝わる文章を書くなら必修科目。

    個人的には「推敲」「とにかく書け!」に共感。「書く&寝かせる」これもう筋トレだろ。

    /////

    読むだけでは所詮「文章の自己啓発」だから、コレを機にもっともっと文章を書かねば…と猛省。たっぷりヒントは得た!

    100冊から要点をまとめる=超絶に地味な作業!大変ありがたい。なおかつ、本書の解説の文章自体が読みやすく温かいんです。

    言葉は武器にも毛布にもなる。
    今日は毛布で。(寝る)

  • 1.文章を書くことが多くなったので、もう一度自分のスキルを上げるために読みました。

    2.文章の書き方について書かれた100冊を著者たちがしっかり読み込んだうえでポイントとなる箇所を紹介しています。読んだときには「これ知っている」という内容ばかりですが、シンプルなルールを愚直に全うしているからこそ一流のライティング技術を身に着けていくのだと思います。
    本書はあまり読書をしない人や書く仕事の初心者向けにわかりやすくポイントがまとめられているので、とても読みやすくなっております。

    3.先にも述べたように、シンプルなルールを徹底することが一番の近道だと思いました。
    各テーマごとに100冊中何冊書かれていたというデータも揃っていることから、初めての方にも納得感を与えてくれる構成となっており、本書そのものが書き方を教えてくれてる気がしました。

  • 【感想】
    世の中にある「文章術」の本のエッセンスを抽出し、ランキング形式で紹介する書。
    必要な技術がシンプルにまとまっているため、短時間で総ざらいしたいときにおすすめだ。

    40個を一度に取り入れるのは大変なので、まずはトップ10の項目を意識して書こう。「簡潔でわかりやすく」「論理的に構成する」「見やすくする」「読み直す」など、基礎中の基礎のテクニックは、なにを書くうえでも有用だ。これらを意識するだけでも文章の質がだいぶ高くなるだろう。

    ただ、本書はあくまでエッセンスをまとめた「ガイド本」なので、例文に乏しい。読んだあとには、「テクニックは分かったけど、具体的にどう書けばいいの/どう直せばいいの?」という疑問が浮かぶと思う。そのときは、本書で紹介されている文章術の本を漁り、個々のケースに応じた書き方を参照するといいかもしれない。

    以下、本書で紹介されている本の中で、かなり役立ったものを並べてみた。
    特にオススメは「20歳の自分に受けさせたい文章講義」と「文章力の基本」。前者は、文章を書くうえでのテクニックや心構えが、非常に論理的に記述されており、後者は、たくさんの「ダメな文」に赤入れすることで、「わかりやすい文の書き方」を論じている。どちらもベストセラーの鉄板本だ。

    20歳の自分に受けさせたい文章講義
    https://booklog.jp/users/suibyoalche/archives/1/4061385100

    文章力の基本
    https://booklog.jp/users/suibyoalche/archives/1/4534045883

    理科系の作文技術
    https://booklog.jp/users/suibyoalche/archives/1/4121006240

    日本語の作文技術
    https://booklog.jp/item/1/4022608080?recommend=4121006240


    【本書のまとめ】

    文章術の本100冊から抽出した、文章のプロたちが「大切だ」と思っているポイントをランキングにした。

    1位 文章はシンプルに
    「なくても意味が通じる言葉を削る」
    文章は短く、簡潔にする。短くすれば主語と述語が近づくため、意味が明確になる。
    ①1文は60字以内
    ②ワンセンテンス・ワンメッセージ(ただし、頭から読み下してきちんと理解できるようであれば長くていい)

    2位 結論が先、説明が後
    最初に結論を述べることで、論旨が明確になる。論理的な文章を書くには必須のテクニック。
    ①逆三角形型:結論→説明
    ②PREP法:結論→理由→具体例→結論
    ③三段型:序論(扱うテーマと問題点)→本論(問題の原因を分析)→結論

    ③については、論文など、結論に至るまでの展開の正しさが重視される場面で使われる。

    3位 文章も見た目が大事
    見た目が悪いと読みにくい。文章といえどもデザインを重視すること。
    ①余白を取る
    →行間:文字サイズの0.5~1文字分 空白行:内容の区切りで1行
    ②ひらがなと漢字のバランスを重視する
    →ひらがな8:漢字2が目安。接続語や副詞、指示語、人称代名詞はなるべくひらがなにする。
    ③見た目をよくするとリズムもよくなる
    →段落が長すぎる、行長が長すぎる、漢字が多すぎる、改行がなさすぎる、句読点が少なすぎる、といったことに注意。

    4位 推敲する
    一度冷静になって、読者目線で読みやすさを再確認する。
    ①時間を置いて読み直す(一晩~1週間)
    ②プリントアウトして読み返す
    ③音読する
    ④他人に読んでもらう

    5位 わかりやすい言葉を使う
    ①難しい言葉を簡単なことばに置き換える
    ②専門用語を使うときは、解説を加える
    ③簡単な言葉であっても、認識がずれないようにしっかりと定義する

    6位 比喩表現を効果的に使う
    ①直喩、隠喩、擬人法を使う
    基本は直喩。隠喩を使うときには、まず直喩で書いてみて、推敲の段階で「まるで…...のようだ」を省略しても問題ないか確かめる。
    ②類推を使う
    2つの異なるものに、類似性、関連性を見つけ、結び付けて表現すると伝わりやすくなる。

    7位 接続詞を「正しく」使う
    接続詞を使うことで文章は読みやすくなるが、なるべく使った方がいいのか、少なくしたほうがいいのかは意見が分かれている。
    だいたいの目安となるルールは次の通り。
    ①なくても意味が通じる場合は省略する。(順接に多い)
    ②前後の文の意味が変化する場合は、かならず入れる。(逆説の場合)

    まず、接続詞を使って書き、書き終えた後で「削れる接続詞はないか」を考え、迷ったら「残す」ようにするとよい。

    8位 思いつきはメモに、思考はノートに書く
    いいアイデアがいつ浮ぶかわからないから、いつでもメモを取れるように筆記用具を持ち歩く。
    パッとひらめいたこと、思いついたことをどんどん紙の上に書き出していく。

    9位 正確さこそ、文章の基本
    ①誤解なく書く
    ②全て書く
    ③知っていることだけを書く

    10位 名文を読む
    「この文体が好きだ!」と感じる本を読む。無いならば、長く読み継がれている名著を読む。
    「これだ!」と思う本は繰り返し読もう。

    11位 主語と述語はワンセット
    主語を勝手に省略しない。主語と述語をなるべく近づけ、対応関係を明確にする。

    12位 語彙力をつける。辞書をひく。
    類語辞典で言い換えを覚えるのがおすすめ。

    13位 点を適切に打つ

    14位 段落はこまめに変える

    15位 毎日書く

    16位 修飾する語とされる語は近くに置く
    もし修飾語が長くなりすぎたら、点で区切ったり文を切ったりして読みやすくする。

    17位 書き出しにとことんこだわる
    すぐに使える書き出し6パターン
    ・会話や音から始める
    ・タイトルの逆を書く
    ・動きのある状況から始める
    ・疑問を投げかける
    ・格言・名言を使う
    ・短文で言い切る

    18位 読み手を強く意識する
    大勢に向けた文章でも、ある特定の個人に向けて書く。具体的な個人を思い浮かべるために、キャラクターとプロフィールを設定してみる。

    19位 「は」と「が」を使い分ける
    ①「は」はすでにわかっていること、「が」はわかっていないことに使う
    ②単純接続の「が」を使わない。
    (例)経営陣の責任は厳しく追及されるべきと思います「が」、社長はどのようにお考えですか?
    上の文は「が」を取って文を区切っても伝わる。「が」でつなげようとすると誤解を生みやすくなるため取り除く。
    接続の「が」を使っていいのは逆接のときだけ。

    20位 名文を写本する
    名文家と呼ばれる書き手の文ではなく、書く目的に合った(自分が書きたいジャンルで活躍している)著者の本を模倣するとよい。写本のときには、
    ・自分でやったことのない文章のつなげかた
    ・文全体の構成
    ・使ったことの無い言葉
    を必ずチェックすること。


    ※20位以下は割愛。

  • 【映像文】
    文章の書き方に関する本は大量にあります。それぐらい文章というものは自由度が高いことを示しています。

    誰でもできるうえ、文字の組み合わせは無限大です。

    うまい文章は情景が浮かぶ文章です。

    わたしは今この文章をパソコンで打ち込んでいます。
    短パンにTシャツ姿で、座椅子に座っています。部屋は締め切るとムッとするので、外の風が吹き込むように少し窓をあけています。
    初老ですが、目は良く、老眼鏡もかけていません。

    たいして、いいアイデアも浮かばないので、脳みそに負荷をかけずに、思いつくままに書いているだけです。


    大体の状況が浮かんできたでしょうか?

    へたくそですね。絵が浮かばない文章はこのようによくない文章です。


    「は」と「が」の違いは、なるほどです。(←これ自体「は」を使えていない)

  • タイトルの通り、100冊からのポイントをまとめただけあってひとつひとつが簡潔だけど腑に落ちる。
    できているつもりでもまだまだなんだろうな、推敲しないと。
    むしろ書き出しやまとまらないことが多いので、「とにかく書く、たくさん書く」ことが自分には重要だと思った。
    おわりがはじまり!
    6冊目読了。

  • とてもタメになり、そして面白くない。

    本に何を求めるか、それによってこの本の評価は大きく変わります。

    作文技術を、大事な順番で学ぶ目的で読むとこの本はとても有用です。また、網羅性も高い。
    過去読んだことのある本が全て記述してありました。ノートにまとめていたポイントを、この本の中で確認することができます。

    面白くないと書いたのは、その実用性に対してではありません。網羅性が高すぎる故に、物語性にかけていること。お話を読むようにページをめくれない点にあります。

    例えるならば辞書でしょうか。少数の方は分厚い辞書を読んで楽しむそうですが、私は多数派です。目的以外では開きません。

    対して、書中で何度か紹介された、外山滋比古さんの作文技術。これは今でも本棚にあり、なんども読み返しています。
    読み返す理由は、外山さんの語りが実体験も交えながら物語口調だからです。
    学ぶために読む、というよりは、楽しみながら学んでいるのです。

    網羅性と物語性の違い。この違いで、本を手に取るモチベーションが変わりました。

    最終的な評価。ライティングを学ぶための教科書として、何度も通読はしないけれど、デスク脇に置いておく。
    そして、たびたび目を通したい一冊です。

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著者プロフィール

株式会社文道代表取締役。編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。編集プロダクションを経て、出版社にて自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランス。文化人、タレントなど、インタビュー実績は2000人以上。ビジネス書の編集協力に注力し、200冊以上のライティングに携わる。大学生や社会人に対して、執筆指導も行なっている。著書に『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』、『文章術が、最強の武器である。』などがある。

「2023年 『社会人になったらすぐに読む文章術の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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