- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822275419
作品紹介・あらすじ
JR九州側に立たないでデザインしていいですか。僕は利用者の立場でありたい」
「ななつ星」「或る列車」から駅・街まで、水戸岡氏が仕事の心構えと覚悟を語る本はこれが最後
JR九州の超豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」などの鉄道デザインなどで知られるデザイナーの水戸岡鋭治氏が、世の中になかった列車や駅を生み出していく中でのさまざまな“闘い”を明らかにした本。著者は、利用する人の立場に徹して、顧客である鉄道会社、車両メーカーや国土交通省を説得し、時には自らの考えを改めながら、顧客にとって最善と思われるものを実現していきます。
水戸岡氏はデザイナーの仕事について「顧客の要求を汲みとり、交渉し、妥協し、予算を管理し、値切り、請求書を発行し、地べたを這いまわってものを創り上げていく仕事」と言い切ります。「自分の中からわき上がってくるものを作品にするアーティストとは違う」。むしろ技術者、設計者が手掛ける仕事に極めて近い、“ものづくり”というべき仕事なのです。その視点は常に、車両に乗る人、駅を使う人の側にあります。
2015年8月8日運行開始予定のスイーツトレイン「或る列車」や大分駅リニューアルなど、水戸岡氏の2015年の仕事にも言及しています。ななつ星の洗面台を担当した14代目酒井田柿右衛門をはじめとした車両の内外装、小物などを手掛ける数多くの職人との、まさにものづくりの共同作業の描写にも多くの紙数を割いています。仕事に向けての心構えやヒントが数多く散りばめられている一方で、鉄道デザインの舞台裏を色濃く楽しめます。
水戸岡氏は、デザイン集のような書籍は別にして、仕事の哲学や考え方についての著作は、これを最後にする意向です。
感想・レビュー・書評
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JR九州の鉄道を中心に水戸岡さんのデザインに対するこだわりがわかる本だったが、あまり自分には合わなかった。
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いろいろなタイプの鉄道、駅などをデザインしている水戸岡さん。彼の仕事に対する想いを知ることが出来て面白かった。
最後には、無人駅の構想まで披露されていたのが興味深かった。
ただ、インタビューしたものを編集部が文章化したとのことで、読んでいて「あれ?」と思う箇所があり残念だった。 -
P77 鉄道車両は椅子が命
P96 人生は一つしかないのに、この矛盾が日本の国をダメにしているんでしょう。会社での答えと家に帰ってからの答えが違うのでは、ハッピーにならない。これが日本の、いろいろな問題を生んでいるんですよ。
P137 勘が働くかどうかは、相手や物事に興味を持つかどうかで決まります。興味を持たない人は勘も何もない。
P138 思っていると考えているは違う。形に出して示すことが難しい。 -
この本を通じて、デザインという言葉の意味を理解できた気がしました。
ワクワクできる本でした。
業界は全く違いますが、仕事をする上での大切なことを学ぶ事ができました。 -
九州人としてJR九州の車両には、愛着があり、誇りを感じています。水戸岡さんの熱い想いが、本書から伝わってきて更にJR九州の列車や駅が好きになりました。いつかは、或る列車やななつ星に乗りたいなぁ。。
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JR九州の新幹線や特急列車をデザインした方の著書。
デザイナーのプロとしてのこだわりに感銘。
畑違いでも、こういう本は非常に興味深い。 -
感想未記入
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請求記号:536/Mi 図書ID:10047861
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【所在】図・2F開架
【請求記号】536||MI
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/175194