経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822264499

感想・レビュー・書評

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  • 経営者になるよりも、なり続けることの大変さ。
    感銘を受けました。

  • 「自分の立場におごってはいけない」

    「多様性があるからこそこの社会は成り立っている。自分とは違う立場の人を排除してはいけない」

  • こんにちは、土井英司です。

    JALの再生により、再び脚光を浴びている、京セラ創業者の
    稲盛和夫氏。

    本日の一冊は、そんな氏が主宰し、数多くの経営者を輩出した
    「盛和塾」の教えをまとめた一冊です。

    本書によると、この盛和塾からは、以下の有名経営者が出てい
    るようです。

    <生きた経営学を学ぼうと、これまで盛和塾には多くの経営者
    が門をくぐった。その中には現在の上場企業経営者も多く、ぴ
    あの矢内廣、ワタベウェディングの渡部隆夫、平和堂の夏原平
    和、サカイ引越センターの田島治子、大戸屋ホールディングス
    の三森久実、ネクストの井上高志など、挙げればきりがないほ
    どだ。かつて時代の寵児となった光通信の重田康光、またブッ
    クオフコーポレーションを創業した坂本孝ら著名経営者の面々
    も目立つ。今は退会したが、ソフトバンク社長の孫正義も一時
    期在籍したという>

    では、これほどの経営者たちが、一体何を盛和塾に求めたのか。

    それは、一言で言うと「フィロソフィー」でしょう。

    そして、そのフィロソフィーは、具体的には以下の言葉に集約
    されます。

    <全従業員の物心両面の幸福を追求すること>

    結局のところ、経営者に求められるのはノウハウではなく、フ
    ィロソフィーや意志といった、心の持ち方。

    本書には、その原理原則と、門下生が稲盛氏から教わった、数
    々の経営思想が紹介されています。

    厳しい言葉もたくさんあり、背筋がピーンと伸びるのが本書の
    最大の特長。

    門下生と稲盛氏の会話を読んでいると、あたかも自分が盛和塾
    に入ったかのような錯覚に陥ります。

    経営者にとっては、猛省を促してくれる貴重な一冊です。

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    ▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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    会社という自転車は常に空中で浮いているのです。地上から少
    しのところで低迷しているのが中小企業であり、もっとこいで
    上がっていったのが、中堅企業、大企業です。中小企業の場合
    は、「もうこのへんでいいだろう」と思うから、そこにいるの
    です

    欲の代わりにもう1つ、人間の心を動かし、リスクを冒してで
    も行動に出ようという別の動機があるのです。それは、心が大
    義を感じたときです

    動機が我欲であれ大義であれ、事業を展開し、必死に打ち込ん
    でいく行為の中で自己犠牲を払うという点は同じです。大きな
    成功には大きな自己犠牲が伴い、小さな成功には小さな自己犠
    牲が伴います。自己犠牲を厭う人は何をやってもうまくいきま
    せん

    人の上に立つ人というのは、自分が犠牲を払ってでも、その集
    団のために貢献すべきであって、その人が己を愛することが一
    番になったのでは駄目。リーダーが自分というものを捨てなけ
    れば、集団を幸せに導くことはできませんと、南洲は一貫して
    無私の精神を説いています

    『自分1人だけが幸せになるのではなく、周囲の人々と1つの
    集団を作り、その人たちを幸せにせよ』

    「経営の原点12ヵ条」
    1.事業目的・意義を明確にする
    2.具体的な目標を立てる
    3.強烈な願望を心に抱く
    4.誰にも負けない努力をする
    5.売り上げは最大限に、経費は最小限に
    6.値決めは経営
    7.経営は強い意志で決まる
    8.燃える闘魂
    9.勇気を持ってことにあたる
    10.常に創造的な仕事を行う
    11.思いやりの心で誠実に
    12.常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する

    高い山に登ろうと思えば、そのための訓練をしなきゃいかん。
    計画を立て、体を鍛え、一緒に登る人にも登り方を教えなあか
    ん。限りなく目標が高いと、やるべきことが違ってくるんや

    平野には、特に胸に刻まれている稲盛の言葉があるという。
    「生まれたときの魂よりも、死ぬときの魂が『優しい心』『思
    いやりの心』『美しい心』になり、さらに立派な魂になってい
    くことが、人生の目的である──」

    「『足るを知る』という言葉に甘えて、あんたは楽をしようと
    しているだけだ」

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    『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち』
    日経トップリーダー・編 日経BP社

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    ◆目次◆

    第一章 稲盛和夫は語る
    第二章 門下生は考える
    第三章 経営者とは何か

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    ■〔2〕編集後記

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    昨日は、スタッフの重見君が引越のため、お休みでした。

    土井も独身から今まで、13回ほど引越していますが、思うに独
    身男性は、独身ゆえに頻繁に引越すと思うのです(あとは更新
    料もあると思います)。

    独身男性の引越は比較的楽ですが、一度家庭を持つと、荷物が
    増え、子どもの学校の都合も加わって、なかなか動けなくなる。

    やはり、動くのは若いうちに越したことはありませんね。

    いい引越になることを祈っています!

  • 経営者とは
    ・稲盛和夫は哲学宗教の本をよく読む
    ・全従業員の物心両面の幸福を追求する(京セラ企業理念)
    ・不景気だとか、うちにはこういう技術がないからとか、何をいうとるんや。ないのが当たり前やないか。
    ・小さな部門とはいえども、リーダーには人格が伴っていないといけない。フィロソフィ(哲学)が重要。
    フィロソフィをリーダーに教育するのは経営者の役目。
    ・経営の原点12
    1.事業目的、意義を明確にする
    2.具体的な目標を立てる
    3.強烈な願望を心に抱く
    4.誰にも負けない努力をする
    5.売り上げは最大限に、経費は最小限に
    6.値決めは経営
    7.経営は強い意志で決まる
    8.燃える闘魂
    9.勇気を持ってことにあたる
    10.常に創造的な仕事を行う
    11.思いやりの心で誠実に
    12.常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する
    ・中国では日本以上にMBAの取得が盛んだが、実は欧米流のマネジメントだけでは不十分だと感じている経営者は多い。それは中国が孔子の国だから。文化大革命期に否定されたが、江沢民が再評価し、その教えである儒教が復権しつつある。そのブームと稲盛ブームの根っこは同じ。

  • 素晴らしい。文句なしの殿堂入り。

  • 日経トップリーダー編集部による稲盛
    和夫氏の経営者観とリーダーシップ論
    をまとめられた書籍。

    一章は、稲盛氏本人が経営哲学を
    レビュー。『経営とは何か』ではなく、
    『経営"者"とは何か』を語っているのが
    ポイント。

    経営とは『全従業員の物心両面の幸福を
    追求すること』という哲学がまとめられ
    ている。

    2章は、氏が主催する『盛和会』で教え
    を受けた門下生(中小企業経営者)が、
    如何に稲盛哲学を実践したかの感動的な
    エピソード。

    3章は、編集部が1、2章を受けた考察
    をレビュー。

    全体的に平易にまとめられ、大変に
    読み易い一冊。

  • 2013/12/15
    2015/5/8再

  • 感想:稲盛和夫さんのお話と、盛和塾の門下生である経営者の話が載っている。
    テーマはタイトル通り、もちろん、「経営者とは」。
    稲盛さんをこれでもかと褒め殺すような文言が多いのは気になるが、非常に深く濃密な内容になっている。

    経営者に必要なもの。それはつまるところ、人間性。魅力があるか、ついていきたいと思うか。従業員が惚れるような人間であるかが大事。
    非常にシンプルだけど、その通りだと思う。結局、人間は情の部分が強い生き物。「惚れた人のためなら人殺しまでやる」って書いてあったけど、それくらい人は感情に左右される。

    家族経営を推奨する内容もあった。業界とか全然違うのに、最近読んでいる本でよく目にする。ということは真実だということ。
    組織という何のつながりもない無機質な集団を、どのようにして血が通っている有機質なものに変えていくか。
    血を通わせる役割を果たすのが精神的なつながりなんじゃないだろうか。

    読んでみてやはり経営をやってみたい。
    学生のときのように、これだけは命かけてやっていて、そのものを愛してるくらいの情熱で。

    会社でなくても、何らかの組織のトップに立っている人は読むべき。

  • 2014/3読了。
    値決めこそ経営。
    人生の方程式=考え方×熱意×能力
    =シナリオ×行動量×スキル

  • 稲盛さんの言葉と、稲盛塾に参加している経営者の話が書かれてある。

    稲盛さんを愛する全国の経営者達(門下生)の学ぶ姿に、私も触発されました。
    私の哲学とは何か、考えさせられる1冊でした。

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