世界で一番やさしい会議の教科書 実践編

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822257224

作品紹介・あらすじ

「会議の達人」のノウハウを凝縮
グダグダ会議撲滅のベストセラー本 第2弾

【会議ファシリテーション8つの基本動作】
2万部を超えたビジネス小説仕立ての前著『世界で一番やさしい会議の教科書』の著者が、ビジネスの現場で生まれたノウハウを体系化した。
グダグダ会議を撲滅するための「会議の8つの基本動作」は必読だ。

①決まったこととやるべきことを確認する
②終了条件を確認する
③時間配分を確認する
④議論を可視化する
⑤準備する
⑥主張を引き出す
⑦対話を促す
⑧振り返る

やるべき基本動作は、たったこれだけ。難しいものは1つもない。やるか、やらないか。
それだけの違いで、あなたの会社の会議は劇的に変わる。


【よくある18の困り事と対策】
さらに普段の会議でありがちな「よくある困り事」を18ケース取り上げて、解決策を示している。
誰も発言しない、議論が盛り上がらない、一部の人しか会議に参加しない、など、誰もが経験したことがある困り事ばかり。あなたの会社の会議にも、当てはまるものがいくつもあるはずだ。
8つの基本動作に加えて、個別の困り事に合わせた対策は目からウロコが落ちるものばかり。しかも明日から実践できるものがほとんどだ。


【ファシリテーション浸透の6パターン】
また、会議ファシリテーションの始め方・定着のさせ方にもページを割いているのが特徴的。
「方法論だけ学んでも実践しなければ意味がない」と著者は言う。会議ファシリテーションの一歩を踏み出し、かつ、それを当たり前のものとして組織に定着させていくために何が必要なのか。
最後の章で紹介されている「定着の4段サイクルと、浸透の6パターン」は読者の行動を強力に後押してくれるだろう。


前著「世界で一番やさしい会議の教科書」が物語として文脈に力点を置いていたのに対して、本書は体系的な解説書となっている。どちらか片方だけでも十分に理解できるように構成されているが、両方読むとより一層「会議ファシリテーション」に対する理解が深まるだろう。

働き方改革で最初に挙がる課題の筆頭ともいえる「会議改革」に悩むビジネスパーソンへの答えが、この本には全て詰まっている。

感想・レビュー・書評

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  • 小説形式で書かれた『世界で一番やさしい会議の教科書』の続編という扱いだけど、今回は小説ではなく、具体的にどう会議でファシリテーションすればいいかについて書かれた本。
    そもそも、ファシリテーションとは何なのかということだけど、この概念を正しくとらえるのは難しいよう。シンプルにいえば、人の能力を最大限に引き出す技術だという。そういう意味では、空気を読む力という、曖昧な力もある程度需要になってくるのだろうなと思った。
    中には、会議中ではなく、会議をする前の準備についても書かれてあった。4つのP、Purpose(目的)、People(参加者)、Process(議題、進め方、時間)、Property(必要なモノと情報)について列挙するのが重要ということで、会議前に準備しておくのがいいらしい。ただし、準備に時間をかけすぎると本末転倒なので、どれぐらい短くしたら会議時間がどれぐらい短くなるかまで考慮して準備するということで、考えることがいろいろありそうだなと思った。
    会議の段階を表す、問題解決の5階層という話は、確かに話の流れをつかむのに意識したほうがいいのかもしれないなと思った。たまに、何の話をしてたっけとなることもあるし。
    会議で発言しない人には発言を促すというのは、確かにそういう人いるよなと思った。だいたい全く発言していない自分に対して促されるという感じなのだけれども。
    最近はリモートで会議をすることも多いけど、この本には電話会議やテレビ会議についても書かれてあって、今の世の中にも役にたちそうだなと思った。電話会議では普段よりもはっきりと、3倍ぐらい声をはりあげる気持ちで話すほうがいいらしい。ただ、家でそれをやると、確実に隣の部屋に聞こえるのでやりたくない(時々、電話で話していそうな声とか聞こえてくるぐらいなので)。
    テレビ会議でも、映像と音声だけでなく、チャット機能も併用するというのはなるほどと思った。それ自体が、スクライブ(可視化)になるのか。普段会議は自分ひとりが分かればいいと思ってエディタにメモ書きぐらいはするけど、確かに誰かひとりがチャットに書き込んでくれたら後から見直しもできるし、間違っていたら指摘もしてくれるからいいのだろうなと思う。

  • 20分程度で超斜め読み。
    会議目的を設定する、準備を念入りに、など基本的なことが中心。
    かなり具体的な台詞回しつきで解説しているので、今まさに困っているという人にはすぐに活用できて役立つ部分もあるかも。
    2018年発売とのことだが、遅刻したら罰則(おやつ買うとかレベルとはいえ)などは職場の雰囲気次第では敏感な人といるだろう。オンライン会議は難しいなどコロナ禍以降で目立つようになった課題についても少しではあるが言及あり。

  • 確かに世界で一番やさしい会議の教科書の実践編だった。
    PREPシートであってPREP法じゃなかった。
    やるかやらないか。
    小説仕立てじゃないとなんか納得感が小さい。 
    フレームワークとか使ってどう決めていくかの方法でなくて、会議をどう運営していくかに特化してて、テクニカルな説明が多かった。

  • 内容は分かりやすい。
    8つの基本動作を少しずつ取り入れて、必要であれば事前準備も怠らない。

  • 平易な書き方で分かりやすかったです

  • 実践のために「必要性の実感」をもって取り組みたい。

  • ~することが目的の会議は❌
    その結果どういう状態を作りたいかを自問
    終了条件が決まるまで議論に入らない
    決まったこととやるべきことを漏らさずにかく
    深堀の3つのとい
    具体的には?なぜそう思う?ほかには?

    質問を必ず司会が答えないのもあり
    えーさんから○○と来ましたが、ビーサンはどう思いますか?
    会議の振り返りをカジュアルに行う。
    1人20秒ずつ。よかった点、改善点、あええ悪い点を1つあげるとすると

  • まえがきで著者も述べているように、著者の前著
    https://booklog.jp/item/1/4822271781
    をケーススタディーや対策などより体系化して補完、解説されている。
    前著のシーンも一部解説されており、続けて読めばより実行に向けた理解が深まると思う。

  • 会議を有効な場にしたいという思いから読書。

    メモ
    ・8つの基本動作とスキル
     終了時に決まったことやるべきことを確認
     開始時に会議の終了条件を確認
     開始時に時間配分を確認
      →確認する
     会議中に議論を可視化する
      →書く
     会議前に準備する
      →準備する
     会議中に全員から主張を引き出す
     会議中に対話を促し合意形成する
     会議後に振り返りをする
      →矢面に立つ
    ・終了条件は3つに分類可能
      人の状態、物理的なもの、意思合意
    ・心構え
      隠れファシリテーターが会議を救う
      隠れファシリテーターを増やすのが成功の近道
      簡単なことをやり切ることから始める
      参加者と一緒に困るでちょうどいい
      自らの主張を触媒にする
      自分の主張に落とし込もうとしたらアウト
      体系的な理解を人材育成に生かす

  • 参加者の発言の氷山の下(経験、価値観、思い、現状認識、背景)を質問によって明らかにすることで、合意形成しやすくする。
    会議の振り返りシート作る

    参加者が頭を使いやすい質問をする。(具体的なポイントを指定する)
    全体像を示して各論に入る

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著者プロフィール

ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(株)
1980年生まれ。ダイワハウスに入社。08年ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに転職。以来、計画策定を行うプラニングフェーズを中心に、建築、金融、通信、運送など幅広い業種でプロジェクトに参画。

「2020年 『ファシリテーション型業務改革』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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