子育て経営学 気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822256661

作品紹介・あらすじ

「イクメン」なんて、もう古い!!

次世代を担う若き経営者やプロフェッショナルたちは、どのようにわが子を育てているのか。
学校選びは? お小遣いのルールは? 夫婦の協力体制は?
将来の職業選択に、どうアドバイスをしている?
そして、子育てとビジネスの相乗効果は期待できるのか――。

注目の経営者たち10人へのインタビューを通して、驚きの実態が見えてきた!

◇学校はあえて「公立」。 多様性ある環境で、リーダーシップを学ばせる
◇スマホは3歳から。 失敗も含めて、早くから体験したほうがいい
◇経済の仕組みは「メルカリ」を通してレクチャー
◇単身赴任でも、LINEを使って毎日コミュニケーション
◇スポーツはサッカーとゴルフ。サッカーで友達を増やして、ゴルフで忍耐力を養う
◇「オールA」より、B・C混じりの成績をほめる。 あえて不得意なことに挑戦!
◇「将来有望」なスキルを身につけるより、「大好きなこと」を見つけさせる
◇一緒にいられる時間が短くても、「濃く」「深く」愛していく

誰にだって、今日からすぐに実践できる! 「自分の頭で考えて動く」賢い子供の導き方が満載。

感想・レビュー・書評

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  • 今まさに子育て奮闘中の若手の経営者10人に、家庭の子育てについてインタビューした本。視点がユニークです。

    10人いれば考え方も10通りですが、各々の子育てに対する哲学が面白いです。
    まさに今、子育てをしている人にとっては、
    真似してみたい考え方や行動が至る所に散らばっていると思います。

    一方、この10人は「経営者」という一般人とは違ったポジションにいる人たちなので、
    「完全に」コピーすることはほぼ不可能と言えるでしょう。
    「言いたいことはよく分かるけど、実際に自分の過程で実践するのは不可能だよね…」といったことも多々あると思います。
    そういう意味では、この本の読み方は、できない部分に文句を言うのではなく、
    真似できる部分(真似したい部分)をできるだけたくさん見つけて、
    自信の子育てに活かしていくというのが正しい読み方になるのでしょう。
    結局、「子育て」といってもそれぞれの家庭で、変わってくるものでしょうから。

    唯一気になったのは、選ばれた10人が一般的な「経営者」の子育てを代表しているのかどうかが不明な点でしょうか。
    (まぁ、どうやって「一般的」と言い切るかは難しいですが。。)

  • 2021.07.04

    10人の今をときめくイケイケのリーダーの子育て論。(知らない方も多かったけど)
    全員読んだらお腹いっぱい。最後の方は斜め読み。

    どのリーダーにも共通してるっぽいところは
    ・子供の進路、やりたいことにあまり口を出さない。直接口には出さずにうまく誘導したりしている。
    ・語学力重視
    ・公私は大いに混同
    かな。グローバルに活躍してる人が多いかもだけど今までの型に全くハマってない感じ。
    意外と学校は公立派も多かった。

    なにか子育てのヒントになるかなと思って読み始めたけど、世界が違いすぎて、ちょっと卑屈になってしまった。
    子どもをよく見て、よく対話しながら私は私の子育てを頑張ろう。子育てに正解不正解はない!


  • 子育ては経営と違って正解を確認できない。何を成功とするかという答えがない。

    運動会を見ると幼稚園の教育方針がわかる。組体操か自由か。保育園の方が教育が自由。多様な友達。
    できなかったことが努力の継続によってできるようになった
    夫婦で子育て方針を定期的に見直して共有。父母の言うことが違うと子供は迷う
    小4-6は身体機能が伸びるゴールデンエイジ。塾よりのびのびさせたい
    何を身につけさせるかは手段。18歳で優しく逞しい子に育って欲しいという大きな目標だけ決めた。求められる力は時代によって変わる
    子供の人格や能力をコントロールすることは不可能。大まかにガイドしてあとは本人の資質にゆだねる
    子育ては新たな発見と未来へ貢献しようとする行動をもたらしてくれるもの

    驚きや感動を与えるとお金がふえる。人の役に立つことをしてもお金がふえるとは限らないけど信頼が増える
    物事を説明するときは持論のサンプルを与える。持論のない大人に育つと世間の論調に振り回される
    今の自分を応援してくれるのは過去の自分。あのときもできた、成功体験をもつこと。
    かわいいと思えたのは7人目から。気持ちのゆとりができたのだろう

    怠惰によるラクではなく工夫によるラク
    店長と顔見知りの飲食店が近所に数軒あって、困ったらここに寄れと言っている
    子育てはmy pleasure 楽しいからやっている。見返りを求めているからではない。その人が本心からやりたいこと、心地いいことを追求して応援すると周りの人の喜びや幸せにつながる

    体力や持続力は一緒ものの財産
    単純労働が機械に置き換えられると、残るのはエンターテイメント産業かも
    子育てしながらどれだけ欲張りになれるか、自分たちへの挑戦
    子育ては自分作り、世の中作り
    むちゃぶりにどう耐えるかー内省
    世の中に役に立つサービスを作りたいという思いが強くなる
    と、おっしゃいますとー聞くに徹する。顧客相談でも同じ
    スキルの専門性は大人になってからでも身につく。自然な笑顔は小さい頃からの積み重ねがないとできない
    親にしかできない役割が何かを見据えながらうまく外の力を借りる
    偉人の伝記
    収入と幸福度は900万円くらいまでは相関するが、一定の収入を超えると比例しなくなるーダニエルカーネマン
    人がいちばん喜びを感じるのは人の役に立って喜んでもらえたとき
    お金は結果あるいは手段であるはずなのにいつの間にか稼ぐことが目的になってしまい仕事をやめた。お金が自分にとってどんな価値をもたらすのか考える機会をもらった

    成長レベルが高いのはチームコミットメントが強いタイプ。自分の成長にしか関心がないと成長に限界…チームの成長まで考えられているとチームのために自分を変えようとする
    何をしているかより何のためにやっているかが重要
    教育は共に育つこと。多様な価値観に触れる
    大人も本気で遊ぶ

    挑戦できるのは親との信頼関係、安心して戻れる場所があること
    愛情を注ぐ方法とは?スキンシップ?
    非合理な選択をするのが人間らしい価値
    自分だけの成績をあげりより友達を助けることに価値があると思うこと
    学ぶことと働く事は不可分であるべき。社会をよくするために学んでいる
    リビング学習
    テストのために勉強するのはナンセンス。疑問に思った事を理解する。友達と分担して達成する。知的好奇心を満たす、協力して達成する経験
    自分で学びたいと思うから早く吸収する。親の役割は興味関心を応援すること
    子育てとは安心して挑戦できる環境作り

    子供は社会全体で育てたほうがよく育つ
    持続可能な子育て
    本人がその価値に気づいて行動しなければ意味がない
    子育てを楽しみとして自分のためにやっている

  • 子育て経営学
    気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか
    著:宮本恵理子

    ごく自然に、普通の日常として子育てをする男性。しかも、仕事を捨てて子育てを選ぶのではなく、仕事にも全力でのめり込みながら子育てにも真剣に向き合う。そんな姿がたくさん見られるようになってきた。

    「仕事だけが人生」という価値観に浸かることなく、父親になった世代。著者が新しさを感じたのは、ビジネスや学術などの専門分野で、誰もが認める実績を上げ、成長を続けながらも子育てに深く関わっている点。自分の人生を犠牲にして子育てにかかわっているわけではない。むしろ経営者や組織のリーダー、専門分野のプロフェッショナルであること父親であることを両輪にして、エンジンを加速させているように見える。

    本書は以下の10の経営者からのインタビューから成る。
    ①週1日の在宅勤務で、子供の送迎・夕食づくり「教育現場にはカオスが必要だ」
    ②毎年、夫婦で子育てビジョンを策定「引っ張るより、子どもの体験に寄り添いたい」
    ③息子を寝かしつけながらビデオ会議も「経営層が子育てに関われば大企業も変わる」
    ④家事・子育てのアウトソースが家族を幸せに「必要ならば、プロに頼めばいい」
    ⑤LINEで毎日連絡し、8人の子供を束ねる「子育ても事業もエンターテインメント」
    ⑥泥だらけで育てる逗子暮らしを選択「子供にも社員にもまずYESと答える」
    ⑦チームで乗り切る子育てシェアリング「メルカリで経済の仕組みを教えたい」
    ⑧妻や子供との会話は、聞くに徹する「10歳になった娘に長期運用を教えたい」
    ⑨休日の銭湯通いで世の中を教える「一か月の育休で権限移譲を学んだ」
    ⑩学びを楽しむ人生を教えるシリコンバレー流家庭教育「オールAより、B・C混じりの成績をほめる」

    子育てには答えはない。
    何かがわかってきたと思った時に子育てが終わる。そんなはかないものなのかもしれない。自分が子育てに従事している時になるべくその気付きから子供たちにも妻にも良い影響を与えたい。

    本書で取り上げられている育児についてはどれも違う。しかし、それもありだなと受け入れることができた。同年代の奮闘がそうさせているのが多いと思うが、確実にそれは無理だとかそれは甘いという声もあるということも感じる。どの育児も凝り固まったルールはない。時代と環境とその子に合わせた育て方を深い信念に基づいて柔軟に合わせていっている。

    スマホがだめ。アウトソーシングがだめ。親の手助けはだめ。というものではなく、お互いに良ければなんでもありの世界。自分の育児との関係はインタビューの方のように誇れるものではないかもしれないが、大いに参考になった。

    仕事も育児も自分の充実も全てを欲張りながらでも楽しんでいきたい。まだまだ出来る。そう前向きにさせてくれた一冊。

  • 自ら起業し社長としてバリバリ働きつつ、子育ても全力で取り組んでいる、そんな30~40代の男性社長10人にフォーカスし、各々の育児に対する考え方や、実際に子供達と日々どのように向き合っているかを綴った一冊。
    男性視点での育児論が展開されているのは貴重だと思うし、同じ男性目線だからか、とても共感することが多かったな。
    これだけ時代の変化が激しい中で、親の成功体験に基づくアドバイスなんてのは老害でしかない。親の言うことを真に受けて聞くような子にだけはなって欲しくない、、、といったくだりは凄い納得。まー親の言うことを聞かないと苛立たしかったりするんだけども。。。
    他人の育児の考え方を比較軸にして、改めて自分自身の子育を考える、とても良い機会になりました!

    ・子育てに正解は無いし、結果の検証すらできない。それでもなお、親として子供に何を与えるのか、答えの無い問いに立ち向かうのが子育て。

    ・世界の共通言語、英語、数学、プログラミング、表情。表情が持つ力は大きい。表情の豊かな子に育って欲しい。

    ・時代の変化が激しい中で、親の成功体験に基づくアドバイスは老害でしかない。言うことを聞かないのはイラっとするけど、親の言うことを聞く子だけには育って欲しくない。自分の価値観で決められるようになって欲しい。

    ・幼稚園の運動会、一糸乱れぬ後進に違和感。始動する先生の自己満足ではないか。子供は子供らしく、自由に溌剌と動くのが良い。

    ・同質性の高い、右倣えを是とする教育を受けながら、イノベーターになれというのは矛盾がある。イノベーティブな人材を輩出するには、教育から変えていかないと。

    ・何よりも一緒に過ごす時間を少しでも長くとる。何かを教えるとかではなく、親がこうなって欲しいという方向に無理に引っ張ることなく、寄り添う姿勢をキチンと見せる。

    ・子供毎の特徴を見定めて、強化ポイントを夫婦で話し合う。この子はこうやって接していこうを共有する。

    ・学歴よりも、人生を楽しむ力を身に付けて欲しい

    ・子供は成長するのが仕事なので、就寝時間だけは厳しくしている

    ・子供の成長に触発されて、自分も成長したいと思うようになる。子供たちから凄いパワーをもらっている。

    ・仕事を引退した時に残るのは家族関係。その家族との絆をどう紡いでいくか、この重要性に気付くべき。

    ・子供の表情は親の表情を移す鏡。親がストレスを抱えていると、子供にも写る。

    ・子育ては苦労してナンボ、夫婦でヒーヒー言いながら育てないと愛情を与えてないんじゃないか、というよく分からない旧態依然の価値観に縛られることなかれ。外部戦力は有効活用し、親のストレスを減らし、子供との笑顔の時間を作る方が、どう考えても良いにきまってる。

    ・子供は元来好奇心の塊なのに、親があれはダメ、これはアブナイとブレーキをかけるうちに、だんだんやる気が削がれていく。子供の好奇心の芽を摘んでないかは常に考えておきたい。

    ・親がやってないことは、子供もやらない。子供にやって欲しいと思うことは、親がまずやること。

    ・子育てをプランニングとオペレーションに分けて考える。プラニングの方が負担は大きい。

    ・男性育休が増えるべきだと思うが、義務化は違和感。各自の価値観が何かを大事にし、取りたいと思う人が社会にしていきたい。

    ・レンタルパパという考え方。パパが全力で子供と遊んであげるサービスは、ありうるのではないか。

    ・正解を当てにいく教育に違和感。大人が期待している答えを想像して当てることが是とされていないか。外れた答えを言ったってOKな雰囲気が足りてない。

    ・子育てはアンコトローラブル。相手にゆだねて任せること。鈍感力が鍛えられる。

    ・家族はもっと迷惑をかけあってもよい。核家族として独立するのが是とされているが、もっと家族という単位を越えて、家族同志が交流して、頼り合う世の中が良いのでは。

    ・スマホは早くから持たせる。スマホを渡すデメリットは当然あるが、このデジタルの世界において、スマホに早くから慣れ親しむメリットの方が遥かにデカい。但し、渡して終わらず、常にチェックはしてあげる。

    ・失敗をした時に手当をするのが母親、失敗を笑い転換するのが父親。

    ・親が子供に示せるのは、結局は子供の気持ちに真剣に向き合っている姿勢だけ。

    ・いじめは1人では絶対に解決できません。この重さをみなで共有して、アイディアを出し会いましょう。最悪なのは1人で解決しようとして、解決出来てないのに、出来たふりをして見て見ぬをふりをしたり、隠ぺいしたりすること。それに、子供達はピンチの時に大人がどう行動するかをよく見ている。今こそ先生の求心力の見せ所。

    ・うざいけど、やる時はやる。

    ・朝起きた時に2つを選択することができる。ニコニコ機嫌よく過ごすか、無愛想で機嫌悪く過ごすか。

    ・物事を説明する時は、正解を押し付けるのではなく、持論のサンプルを例示しているイメージ。持論はこう展開するんだよの参考に。

    ・今の自分を応援してくれるのは過去の出来た体験。小さい成功体験を数多く積み上げる。

    ・美しいものをたくさん見ることで、自然と美しくないものを受け入れないようになる。

    ・子育てはエンターテイメント

    ・人に頼り、頼られると、面倒が増えることもあるけれど。面倒の先に得られる楽しみや安心がある。面倒は厭わない方が良い。

    ・YES主義。一旦受け止める、頭から否定はしない。自分は意見を言っても大丈夫なんだ、主体性を育む。

    ・未来志向よりも今思考。未来からの逆算で今を忙しくするよりも、今この瞬間を心地よく楽しく過ごすことの方が大事なのでは。今の連続の先に、しかるべき未来がある。今日は楽しかったか?を毎日きちんと問う。

    ・子供の興味関心を観察していると、自分の感性もどんどん刺激されて世界が広がっていく。興味のエンジンをもう一つ搭載している感じ。

    ・子供たちの関心は、脈絡のない閃きや、その瞬間を感じ取ったセレンデピティに溢れているそうきたかと驚かされる。子供達の感性こそ最先端で未来を創るもの。

    ・家事サポーターをマンション住人でシェアする。

    ・子供達にもチームの一員であることを認識させる。チーム●●として、どうなの?と問いかける。

    ・子育てをしながらいかに欲張れるかが、挑戦。

    ・父親が居ないところで、母親が父親をどう子供達にインプットするかで、子供達の父親の見方は影響される。

    ・奥さんの話は、変に意見せずに聞くことに徹する。

    ・これをやれと命令しても、自分自身で必要性を実感できていないと長続きし無い。

    ・子供の誕生日に子供の成長を振り返ると同時に、親の自分も成長できたのかを見つめ直す。

    ・育休中も、少しは仕事をしておく。会社との繋がりが切れないで済むし、復職時の慣れがスムーズになる。

    ・働く仲間の幸せを思いやる。仕事だけじゃなく、人生において何に価値をおいているか。

    ・コンピューターが決して選択しない非合理な行動を出来ることが、人間らしい価値になるt思う。

    ・ラクになるということは、他の何かが鈍っているということ。鍛えるべき部分は意識しないと、人間に備わった機能が退化してしまう。

    ・失敗のない人生は、自分の出来ることしかやってこなかった人生でもある。たくさん失敗してきたということは、それだけ自分の成長や進歩に貪欲だったということ。

  • ビジネスで成功している人たちが書く父論
    面白いし勉強になる。
    ただ、この家族の奥さん側の意見も聞いてみたい。

    心がけたいこと
    ①子供を自分のコピーだと思うな
    ②親が分け与えた時間の絶対量が少ないと、子供の精神面は十分に養われない
    ③家事はアウトソースしてもいい
    ④「自分で考えて決めて行動しなさい。そして自分の行動には責任を取れるようになりなさい」
    ⑤怪我をした時に絆創膏を貼ってやるのが母親で、その失敗を笑いに変えてあげるのが父親の役割なのかな、と。
    大まかな方向性や在り方を示す、道標のような存在でありたいと思ってます
    ⑥子育ては成長の鏡
    →一年でたくさん成長する、自分はどうだったかを見つめさせてくれる
    ⑦ただ一心に愛情を、伝える
    難しいことに挑戦しようとする時、誰かとぶつかってしまった時、恥ずかしくなるような失敗をしてしまった時、どんな時でも戻れる場所があれば、リスクを取ることは怖くなくなります"

    ・・・以下メモ・・・

    1.一人目の方
    ■自己肯定感を高めることの重要性
    組織でも子育てでも同じ

    子育ては経営よりも正解がない、成功がわからない

    ■共通言語を教える
    ・英語
    ・数学
    ・プログラミング言語
    ・表情

    ■子供を自分のコピーだと思うな
    唯一の基準が自分の経験
    →夫婦間のすり合わせは難しい

    子育ては正解がない究極の学習


    2.玉川さん
    親が分け与えた時間の絶対量が少ないと、子供の精神面は十分に養われない

    3.綱馬さん
    家事はアウトソースしてもいい

    子育てはプランニングとオペレーションに分かれる、プランニングを行うのが妻になりがちなので、オペレーション側は言われなくてもやることを心がける
    上司は妻

    →子育ては人生の追体験ができる
    →→親の愛に気づける

    3.豊田さん

    夫婦の時間を作る、ゆとりを生むためにシッターさんに依頼
    →台湾では中流階級以上になると住み込みのシッターを雇う

    眠れる人材の活用を活性化するためにも家事シェアの促進は必須

    家事は全部できるようになりなさい、と言われて育った
    「自分で考えて決めて行動しなさい。そして自分の行動には責任を取れるようになりなさい」
    →★これはいい考え教えたい

    4.乃村さん
    怪我をした時に絆創膏を貼ってやるのが母親で、その失敗を笑いに変えてあげるのが父親の役割なのかな、と。
    大まかな方向性や在り方を示す、道標のような存在でありたいと思ってます
    →★良い言葉。よく考えるとこれはできていたのかなと思う。

    フィッシュ(本)
    「僕らは毎朝起きた時に、二つの自由から選ぶことができる、一つはニコニコと機嫌よく元気に周りの人に接して、相手を喜ばせることができる自由。もう一つは、無愛想で不機嫌に振る舞って、周りの人を疲れさせることができる自由。」

    お金を持つメリットは、選択肢を増やせること
    →選択肢がいらないなら必要ない

    お金を増やすには驚きや感動を与えること。
    人の役に立つことをしても、必ずしもお金は増えないけど、信頼は確実に増える

    物事について説明するときは
    唯一の正解を示すと言うよりは「持論のサンプル」を、与えていると言う感覚
    →持論がないと世の中の論調に振り回されてしまうので

    質のいい笑いには必ず緊張と緩和があって
    高度なユーモアのセンスや鋭い切り口の視点、語彙力も必要になる

    5.西村さん

    子供たちに毎日「今日楽しかった?」と聞いている

    子育ても経営も
    「イッツマイプレジャー」
    これは私の喜び、好きだからやっているの

    8.中桐さん

    妻の話の相槌便利ワード
    「と、おっしゃいますと?」
    →軽く流したり、解決策を押し付けない

    掘り起こす
    →何かやりたいと言われた時に、どうしてやってみたい?と聞く

    子育ては成長の鏡
    →一年でたくさん成長する、自分はどうだったかを見つめさせてくれる

    10.伊佐山さん

    ただ一心に愛情を、伝える
    難しいことに挑戦しようとする時、誰かとぶつかってしまった時、恥ずかしくなるような失敗をしてしまった時、どんな時でも戻れる場所があれば、リスクを取ることは怖くなくなります"

  • 【概要】40代以下の男性経営者10名が、子育てや家庭運営についてどう考え、行動しているかが、かなり具体的にインタビューされています。
    【感想】ただの『イクメン』子育て論と一線を画すのは、経営者の視点で子育てが語られること。経営論に通づる子育ての試行錯誤が垣間見え、親して、また1人の社会人としても勉強になる1冊でした。
    【個人的にグッときたところ】
    ・p60「頭が良くて仕事ができる人は、子育ても先回りして引っ張る人が多いようです。けれども僕は、できるだけ寄り添うことに徹したい。」
    私も仕事と家庭を両立して回していこうとして、子育てにおいても効率を求めてしまい、子どもの主体性を置き去りにしてしまいそうになる事があります。子どもの人生の主役は子ども自身!を思い出させてくれた一説でした。

  • 小さいこどもがいる経営者へのインタビューをまとめた本です。

    参考にはなりますが、あくまで一個人の意見です。また、経営者でお金があるからこそ実現できることも多々あります。
    お金で解決するといっても庶民には限界があるので。。

  • サブタイトルにある通り、「気鋭のビジネスリーダー」10人に子育てについてインタビューした内容のまとめ。
    変に手が加わってなくそれぞれの意見・考えがそのまま残されているので、「いろんな考え方があるなー」という点でも非常に興味深く読んだ。
    子育てこそは、父と母という親が共同で取り組む一大事業であり、大抵の場合結果を見届けられない、という難事業だが、ここで紹介されている考え方、向き合い方で共感できるものを心に留めつつ取り組んでいきたいと感じた。

    以下、気になったポイントの抜き書き
    ・引っ張るよりも子どもに寄り添う
    ・教えるよりも体験(体感)させてあげる
    ・好きなこと、得意なことを見つけるため、多様な体験をさせてあげる
    ・笑顔は大事
    ・物理的距離や移動を心理的ハードルにしない
    ・子ども同士、家族同士、迷惑を掛け合う(事で学ぶこともある)

    タイトルに「経営学」とあるが、経営学はあまり関係ないと思う。

  • 経営学を子育てに取り入れているというより、経営者の子育ての話をまとめた1冊。それぞれの子育て論に多少の差異はあるものの、共通していることは子供と接する時間を工夫して捻出しているところ。色々な子育て論はあるものの、結局はどれだけ子供と接する時間を密にできるかが重要だということ。

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著者プロフィール

宮本恵理子(みやもと・えりこ)
ジャーナリスト・ライター・編集者
1978年福岡県生まれ。筑波大学国際総合学類卒業後、日経ホーム出版社(現・日経BP)に入社し、「日経WOMAN」などの雑誌編集・取材執筆に携わる。2009年末にフリーランスとして活動を始め、主に「働き方」「生き方」「夫婦・家族関係」のテーマで人物インタビューを中心に執筆する。編集者として書籍、雑誌、ウェブコンテンツなども制作。主な著書に『大人はどうして働くの?』『子育て経営学』『新しい子育て』(日経BP)など。家族のための本づくりプロジェクト「家族製本」主宰

*最近手がけた書籍
『14歳の自分に伝えたい「お金」の話』(藤野英人・マガジンハウス)
『Be Yourself』(川原卓巳・ダイヤモンド社)
『ぜんぶ、すてれば』(中野善壽・ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『Third Way』(山口絵理子・ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『ものがたりのあるものづくり』(山田敏夫・日経BP)など

「2021年 『行列のできるインタビュアーの聞く技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮本恵理子の作品

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