スタートアップ投資ガイドブック

  • 日経BP
4.35
  • (19)
  • (14)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 236
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822255909

作品紹介・あらすじ

シード期、アーリー期からユニコーンへ――。シリコンバレーにも精通した法務のプロフェッショナルが、急拡大を続けるスタートアップ投資・資金調達やCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)を運用するに際しての基礎知識を「投資家・スタートアップ双方の観点」から一冊に凝縮した、業界待望のガイドブック。

「本当に難しいのは、大きく夢見ることではない」
ベン・ホロウィッツ(『HARD THINGS』著者・アンドリーセン・ホロウィッツ共同創業者)

――本書は、「スタートアップ」という仕組みに関与するのであれば知っておくべき、基本的な事項をまとめたものである。自らがスタートアップを主宰しまたは参画する場合はもちろん、投資家――近時活発化しているコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)のような事業会社による投資も含め――として、あるいは重要な取引先としてスタートアップと関わり合いになる場合でも、必ず知っておくべき「投資」と「他社との共同の取組み」という二つの視点から、ビジネスの現場で役立つ実践的な知識・知見を提供することを目指している。
「第1章 はじめに」より

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • スタートアップ投資に関連した様々な論点が盛り込まれた良著
    スタートアップ全般の話、関係性構築、取り組みの話、資金調達のスキーム、重要論点などが網羅的に丁寧に記載されており、バイブル的に参照することが可能。

  • 教科書的な位置づけとしてよい。

  • 読みやすい実用書。

  • スタートアップのメンターをすることを検討する中で読んだ著書。スタートアップの事業をするにあたり、またその周りの企業たちの関わり方について詳しく書かれており勉強になった。また自分がステップを進める際に改めて読んでみたい。

  • スタートアップに対し戦略投資を行いたい日系企業を想定読者と置いているためか、純粋なスタートアップ投資契約に関する記載のみならず、その先の提携面(システム開発委託契約における留意点など)に紙面が多く割かれていたのが特徴的。
    その他、米国と日本におけるスタートアップ投資契約ならびにその根底の考えの違い(米国では「Liquidation Preference1倍・非参加型」が主、日本では「Liquidation Preference1倍・参加型」の契約が主など)が記載されておりとても勉強になった

  • これはものすごくためになります。
    スタートアップ経営者の教科書としてもニュースタンダードになると思う。

  • P258 現在の米国では、優先株式の払込価格と同額(1倍)を限度として優先権が与えられるケースがほとんど&参加権は付与されない。(いわゆる1倍・非参加型)
    その意味するところは、少数株主として創業株主を含むほかの普通株主と同列に配分を受けたとしてもリターンを得られるような規模のMAでエグジットするのでない限り、優先株主として最大限得られるものは投資した金額と同額の買いh数でしかない⇔日本は1倍・参加型
    米国の優先株式は、投資先の事業がそれほど成功せず、大木とは言えない金額でしかエグジットができなかった場合にまで、投資家が利益を得られるようには設計されていない。
    すなわち、米国では「成功した投資先」のエグジットを通じて(のみ)アップサイド・リターンを得ることで、ファンドのリターンは十分であるというモデルが基本的な発想

  • venture dealには必須な勉強本[本書の構成]
    第1部 スタートアップの世界へ
     第1章 はじめに
     第2章 スタートアップとエコシステム
     第3章 ベンチャー・キャピタル・ファンド
     第4章 大企業がシリコンバレーのエコシステムの一員となるために
     第5章 スタートアップ・ファイナンスを理解するための基礎概念
     第6章 なぜスタートアップに投資をするのか
     第7章 リード投資家と協調投資家

    第2部 日本のスタートアップ投資
     第8章 資金調達・投資の手法
     第9章 株式による投資
     第10章 新株予約権付社債による投資
     第11章 新株予約権による投資ーーコンバーティブル・エクイティ型新株予約権
     第12章 投資契約ーー株式を取得する契約
     第13章 株主間契約ーー会社の運営に関する約束

    第3部 シリコンバレーのスタートアップ投資
     第14章 シリコンバレーの資金調達=投資の手法
     第15章 Preferred Stockによる投資
     第16章 Convertible Securitiesによる投資

    第4部 オープン・イノベーションの契約
     第17章 お互いの特徴を理解する
     第18章 業務上の提携
     第19章 システム開発の委託について考える
     第20章 大企業とスタートアップの協働

    巻末付録1 A種優先株式の内容サンプル1

    巻末付録2 SAFE(オリジナル英語版+参考和訳)

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

日本国・ニューヨーク州弁護士。TMI総合法律事務所パートナー。2003年慶應義塾大学法学部法律学科卒業、2007年慶應義塾大学大学院法務研究科修了。2008年第二東京弁護士会登録。2014年、デューク大学ロースクール修士課程(LL.M.)修了。同年ニューヨーク州弁護士資格取得。2014年、TMI総合法律事務所シリコンバレーオフィス勤務後、2015年からシリコンバレーのDraper Nexus Venturesにて勤務。現在TMI総合法律事務所東京オフィスにて、スタートアップ・VCファンドにまつわる業務、コーポレートガバナンス、株主総会や委任状勧誘、商事訴訟・非訟などの実務に携わる。

「2019年 『スタートアップ投資ガイドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川周哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×