エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか

制作 : 孫 泰蔵(序文) 
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822255725

作品紹介・あらすじ

ウーバーを見出して1000万円を100億円にしたカリスマ投資家、その率直すぎる教え

「ジェイソン・カラカニスは、エンジェル投資ゲームをハックして勝ち残ったトップゲーマーのひとりであり、彼にはこれを書く資格が十分にある。真摯で身も蓋もないゲーム効力法であるが、よくぞここまで書ききったと称賛したい」――孫泰蔵(日本語版序文より)

著者のジェイソン・カラカニスは、設立10年で会社評価額が7兆円を超えたデカコーン、ウーバーの最初期に投資した人物。ほかにも多くのスタートアップに投資して巨額のリターンを得ており、シリコンバレーで大きな成果を出しているトップクラスのエンジェル投資家である。


◆エンジェル投資家とは
誰も実現性を信じないプロジェクト、最初期の非公開企業に投資する人のこと。投資相手の起業家は実績が少ない、もしくはゼロだ。一般的な投資に比べてリスクが高く、それだけ期待するリターンも大きい。
スタートアップの創業者が絶体絶命になったとき、天使よろしく窮地から救い出す役割から名づけられた。

◆ジェイソン・カラカニスの教えの例
◎「どのプロダクトが成功しそうか」など私には絶対に予測できない。だから「どの人間が成功しそうか?」を判断する努力をしなければならない。
◎人生は短い。ひどいはめられ方をしても、そいつを人生から永久に厄介払いできた小さな代償だと思え。
◎ウソで始まった関係は必ず涙で終わる。妄想なら受け入れていいが、ウソには絶対に近づくな。
◎人生に偶然はつきものだ。しかし幸運は呼び込むことができる。
◎ノー・ギャンブル、ノー・フューチャー

◆スタートアップ投資の基礎知識とノウハウが満載
◎ピッチミーティングで何をすべきか
◎創業者に尋ねるべき4つの質問
◎10億ドルの創業者を見つけるには
◎デューデリジェンスのチェックリスト
◎ディールメモの書き方
◎出資を断る最善の方法
◎エンジェル投資のシンジケートのつくり方

感想・レビュー・書評

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  • 2020年63冊目。満足度★★★☆☆ エンジェル投資家が失敗する、すなわち投資したスタートアップが倒産したり運営を止めてしまう率は80%から90%。エンジェル投資家の毎日の生活は金融の専門家というより「ホスピスの医師」に近いという言葉が実態をよく表していると感じた。私ももっと資産が増えれば、こうしたところにも少し関わりたい。(可能性は低い?)再読すると良さそうな本である。

  • スタートアップに質問することや、ミーティング前にやることなど、具体的かつ例示込みで説明された非常に貴重な一冊。
    経験に裏打ちされた内容は説得力があるため、メモしながらもう一度読み返したい。

  • もっと早く読むべきだった。アクは強いが実用的な内容だった。

  • 漠然としてたエンジェル投資家のイメージはっきりしてくる

  • エンジェルに興味を持って読んだ。
    結構赤裸々に書いてあって、トップエンジェルの生き様が回見えて面白かった。
    (カラカニスさんはuberなどに投資したトップエンジェルの一人)

    # 印象に残った点
    - エンジェル投資は、成功する事業を見抜くのではなく、成功する起業家を見抜く
    - エンジェル投資は、99負1勝の形。その一勝で大勝ちする。
    -スケールできるビジネスを探せ
    - エンジェルノートを作ろう
    -ミーティングではYESもNOも言わない
    -エンジェルやるならシリコンバレーに限る
    -エンジェルシンジゲートを作ってみよう!
    -ポーカ好き = 相手の佇まいから相手の手の内を読む、勝つまで市場に居続ける
    -NOではなく、「まだ」と言おう。

    # エンジェル投資家が投資家に聞く4つの質問
    -この創業者はなぜこのビジネスを選んだのか?
    -この創業者はどこまで本気なのか?
    -この創業者がこのビジネスで成功するチャンスはどのくらいか?人生ではどうか?
    -成功した時の収益や、私へのリターンはどれくらいか?

  • ウーバーへの初期投資で巨万の富を手に入れたカラカニス氏が書いた、エンジェル投資家になるための方法が丁寧に解説された本。

    カラカニス氏によれば、株や不動産への投資は死金にしかならず、本当に生きた金の使い方は生まれたばかりの新しい会社へ直接投資するしかないとのこと。

    シリコンバレーに住んでいないとなかなかそんな投資は出来なかったけど、今は日本国内でも未上場のベンチャー企業にクラウドファンディング方式で投資して株主になれるサービスがあるので、そんな時の教科書としても使えます。

  • 教科書的なものではなく、ブログ風に実践、現場的に業界について著したもの。
    やや漠としたところがあるが、実践的なノウハウを知ることができるのは興味深い。
    結局は、「人が重要なのではない、人がすべてなのだ」
    創業者をどう評価できるか、ということなのだろう。

    創業者への4つの質問
    1.あなたは今どんな仕事をしていますか?
    2.あなたはなぜこれをやっているのですか?
    3.なぜ今なのか?
    4・あなたの不当なまでの優位性はなにか?

    投資家への4つの質問
    1.この創業者はなぜこのビジネスを選んだのか?
    2.この創業者はどこまで本気なのか?
    3.この創業者がこのビジネスで成功するチャンスはどのくらいかー人生ではどうか?
    4.成功したときの収益や私へのリターンはどのくらいか?

    創業者への質問(戦術的質問)
    1.競合について教えてください
    2.どうやって利益を出しますか?
    3.顧客にはいくら請求しますか?
    4.平均的な顧客は幾ら使いますか?
    5.このビジネスが失敗する理由のトップ3を聞かせてください
    有能な創業者なら効率よく答えられる。

    黒帯になれるのは寡黙で集中力のある生徒だけだ。

  • 一定額の投資経験がないと読むのが苦痛
    シリコンバレーの投資家の雰囲気などが少しだけ掴めた

  • 実務部分は適格投資家要件を満たす必要がある。

  • シリコンバレーでのエンジェル投資は儲かるのでお勧めする。だが、初心者が始めるのは少々難しい。
    最近は、実績あるエンジェル投資家が投資組合(シンジケート)を組成している。
    まずはそこに加入し、先輩の投資を勉強しながら適度なリターンをもらう。

    成功する企業は結局は創業者。重要ではなく創業者が全て。を見つけるために、以下の4つの問いかけをしている。
    ・あなたは今どんな仕事をしていますか?
    ・あなたはなぜこれをやっているのですか?
    ・なぜ今なら、このアイデアが成功すると思いますか?
    ・あなたの不当なまでの優勢は何ですか?

    どのスタートアップが大成功を納めるかは誰にも分からないが、成功の見込みがない創業者やアイデアは比較的容易にわかる。
    スケールの小さなアイデアと元気のない創業者だ。

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